見出し画像

まるで、バトンリレー。 〜SHEmoney責任者が語る「想像力と働くこと」〜

まるで、バトンリレー。 〜SHEmoney責任者が語る「想像力と働くこと」〜


2016年に大手企業リクルートに新卒で入社したのち、SHE株式会社へと転職した松尾 真里(通称まつまり)さん。

SHE株式会社では、新規事業責任者として入社。女性向けのマネースクール「SHEmoney」の立ち上げに従事し、ブランド責任者を務めています。

今回はそんなまつまりさんに、「仕事をする上で大切にしていること」というテーマでお話を伺いました。


まつまりさんが手がける、SHEmoneyについて

ーーまずはまつまりさんが今SHEの中でどんなお仕事をされているのかお話をお伺いしたいと思っています。SHEmoneyはどういう事業なんでしょう?

「SHEmoneyは、家計管理から資産運用の実践までを体系的に学べるスクールです。一言でいうと、「自分らしい資産形成ができるようになる」マネースクールになっています。」

ーー自分らしい資産形成ってどんな感じですか?

「自分にとっての豊かさはどういう状態なのかっていうのをコーチングを通してしっかりとあぶり出していきます。
お金って、定量的な指標で比べてしまうところがあると思いますが、自分にとってここまでだったら素敵だな、豊かだなと思えるようなゴール設定をまずやりきる。そこから、その目標を叶えるためにどう学習や資産形成を進めていったらいいかを考えていくことで、一人一人違うプランニングができる、といったスクールになっています。」

ーーなるほど。コーチングの中で自分は根本的に何に幸せを感じてどのくらいの経済力に幸福を感じるのか、どのくらいの生活レベルがいいのかみたいなことを深堀りするんですね。


タスクは、まるでバトンリレー。

ーーSHEでもリクルートでもいろんな経験とかいろんな言葉を受けてきたと思うのですが、ここのタッチポイントで働き方・意識とか姿勢がすごい変わったなって思う出来事はありますか?

「自分の仕事の教訓みたいなところでいくと、「想像力を持って働く」ということです。きっかけとしては、新人のときに想像力を一切持たずに働いていたことがありまして。」

ーーはい。

「自分のタスクしか考えない。これが終わったらあとは知らん!といった感じで仕事をしていた時期があって。クライアント納品の仕事があったんですけど、結果、期日も守らないで次の人に渡して、その次の方がめちゃくちゃ短納期でやってくださったから最終間に合ったんです。

そうすると最終アウトプットのクオリティがめちゃくちゃ下がって、周りの人たち全員からの信頼も失うっていう事件を起こしてしまったことがありまして。それ以降、タスクってバトンパスリレーなんだなって。自分がやって終わりじゃなくて必ず次に走る人がいるから。

バトンの渡し方もできるだけ走りやすいように渡すっていうことを、当たり前に考えることが必要なんだなっていうのは、新人のときにそれでけっこう激詰めされたんです。」

ーー怒られたんですね。

「めちゃくちゃ怒られました。それがあって、仕事ってバトンパスなんだな。バトンパスだったら相手への想像力を働かせて、仕事と対峙することが大事なんだなって思いましたね。」

ーーなるほど、想像力というのは自分の前後にいてくれる人とか、周りがどういう風に受け取るのか。バトンパスのつなぎを整えるのも、相手のことや、性質とか次にどういう作業が待っているのかとかも結構自分からキャッチしにいくんですか?

「そうですね。」

ーー周りの相手のことを考えてバトンパスをまわすということですね。


メンバーに対する想像力

ーーチームのメンバー内で、自分の抱えてることを言えない方とか、ちょっとプライドが邪魔して、出来ないって言えない方もいるんじゃないかなと思うんですけど、それに気付いたときはどう寄り添っていくんですか?

「気付いたときは、目的の視座を一段あげるみたいなことを意識していて。人に頼るっていうことが悪だっていうふうに思って、結構自分で全部仕事をギリギリまで抱えて、期日ギリギリでああ〜、出来ませんでした、みたいな感じになること、あるじゃないですか。」

ーーもう隠しきれないごめんなさいみたいなやつですね、ありますね、あります。

「そもそも頼ることは全然是だし、でも、それをただ言うだけではあまり意味ないなと思っていて。『本当に成果出したいとか、事業成長させたいみたいなところがあるんだったら、まず、頼るっていうことが悪だっていう思考は捨てていいよ』『いろんな人の手を借りて最終アウトプットが良いんだったらそのほうがいいんじゃない?』みたいな感じで、視座を変えて対応してます。」

ーーみんないいものを作りたいっていう想いは同じですからね。
人は追い込まれてしまうほど塞ぎ込んじゃう生き物なので、変化があったときに気づくのも難しくないですか?

「そうですね。工夫してることとしては、定例を設けてるってところと、表情やちょっとした言葉の表現とかでなんか普段よりちょっとネガティブみたいなところのセンサーを働かせるようにはしてます。それで最近悩んでそうだなって思った瞬間に、1on1を入れてますね。『ちょっとご飯行く?』『ちょっとコーヒー行こっか』みたいな感じで。」

ーーいやあ〜いい上司ですね。

「いやいやもう全然。」

ーー常に『想像すること』を大事にしていらっしゃるのかなって思うんですけど。想像する、人の感情に敏感でいることって、根底には愛とか優しさとかがあると思うんです。疲れてたり、追い込まれたりしているときって、人に対する想像力が欠けてしまいがちですよね。
リーダーとして大変な状況の中で、人のために使う余力を残す意識って普段からしてますか?

「はい、してますね。尊敬する上司がいて、その方はめちゃくちゃ忙しい人だったんですけど、相談したら必ず話を聞いてくれたんです。こんなに忙しいのに、どうしてそれが出来るんだろうと思って聞いたことがあるんですね。そのとき、『暇な時間をつくるっていうことをタスク管理してる』って言ってて。
そのために他のタスクをさばくスピードを早めて、時間をつくっているとのことで。」

ーーなるほど。それも優先順位ですよね、自分の中で。無限に多分仕事はあると思うので、その余白を作ることと、仕事を優先するっていうのは決断で。ずっと人のために空けておくのですね。それで管理していると。

「そうですね。」

ーーお話ありがとうございました。


最後に

今回は、大手企業から転職し、SHEmoneyで新規事業責任者を務めるまつまりさんに「仕事をする上で大切にしていること」をお聞きしました。

どんなときも、周りへの想像力を決して絶やさない。その根底には、愛と優しさがあるのでしょう。

相手を想いながら、日々バトンパスを繋げて奮闘するまつまりさんのように。私も、「想像力」を大切にしながら、仕事というリレーを完走していきたいです。


このインタビュー記事は、オンラインキャリアスクールSHElikesの課題として作成したものです。またインタビューはフリーランスライターのほしゆきさんが行っています。課題用のインタビュー動画(40分ほど)を使用して、構成、執筆のみ自身で担当いたしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?