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月に一度の「もしもの日」

学校に行きたくない時に「おなかが痛い」とか「頭が痛い」とか
仮病を使って何とか休もうとした事が、誰しもあるのではないでしょうか?
え、ない?それはとても幸せな事です。
私は何度か仮病で休もうとしましたが、あっけなく見破られ家から追い出されました。

大人になってから吉野朔美さんの漫画「ぼくだけが知っている」を読んだ時、小学4年生の主役「らいち」くんのお母さんがなかなか素敵で、私がもし子を産んだらこのらいちくんのお母さんのようになりたい!なろう!ともの凄く感銘を受けました。
らいちくんのお母さんは、月に一度病気じゃなくても学校を休んでいい「もしもの日」を作ってあげます。
息子のらいちくんが学校に行きたくない素振りの時に「お休みにする?月に一度のもしもの日にする?」と聞いてあげる。
これは凄い!仮病を使わなくても休ませてくれる!お母さんに嘘の演技をしなくてもいい。でも、もしもの日を今日使ってしまっていいのか?勿体なくないか?と自問する。自問させる。

これは自分の子どもにも真似して言ってました。
娘も息子も何度か「もしもの日」を使ってました。
その日はもちろん責めたり嫌味を言ったりはしません。
普通に過ごしてました。
そして次の日は学校へ行っていました。

この「もしもの日」を自分の子ども時代に与えて欲しかった。
グズグズと重い気持ちを引きずって支度をしてる時に「お休みにする?月に一度のもしもの日にする?」と聞いてくれたらどんなに嬉しかったことか。
そして(どうしよう「もしもの日」にしようか?でも、もっと行きたくない日が出来るかもしれないから今日はやめておくか?)と考える。
もしかして「もしもの日」にして休んでも、次の日も行くのがイヤになるかもしれない。
でも今の気持ちは救われる。
今の自分の気持ちを汲んでくれるらいちくんのお母さんは本当に理想のお母さんで、他にも色々と凄さがあるのですが良かったら読んでみてください。


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