見出し画像

突然人が倒れている状態・・・適切な対応の方法

はじめに

改めまして、M.Jです。
この記事をご覧の皆さん、目の前に人が倒れていたらどのように対応しますか?
倒れた直後ではなく、倒れてからしばらく経過した場合です。
対応するのは、決して簡単なことではないと思います。状況に応じた対応が求められます
言えることとしては「見知らぬふりはしない(その場から逃げることをしない)」「行動することが大事」ということです。
2023年に実際に起こった出来事について書いていきます。

人が倒れている・・・やばい!

2023年の春頃、福岡県久留米の市街地の路上で自転車に乗っていた人が横向きに「動けない状態」のままずっと倒れていました。
「えーっ、どういうことですか???」
「自転車に乗ったまま倒れている・・・。えっ!」
周囲には「誰もいない状況」だったので、M.Jは「何とかしなければ・・・」という思いしかありませんでした。
倒れている人の近くまで、M.Jは約40mダッシュしました。
すでに、転倒してから時間が経過している感じだったので「どうすれば適切な対応になるのだろうか」という一方で「素早く対応しないと危険な状態になりかねない」という思いでいました。
自転車に乗っていた人は「意識があって、問いかけには答えられる状態」だったので、ひと安心しました。
《意識のない場合は、なお一層緊急を要するので・・・》
とはいえ、転倒し続けて「立つことができていない状態」でした。「何が起こっているのか」を把握する必要性がありました。

M.Jが行なった実際の対応

自転車と共に横向きに倒れていても意識はあったので、しばらく本人さんと話すことにしました。
本人と話した内容
①「とりあえず、すぐには立たないでください
②「いつ自転車で倒れたのですか?
③「どこを打ってしまいましたか?
④「痛みはどのくらいですか?

上記①〜④の質問をしました。
①の質問をした理由として「救急車が必要なことが多い」「骨折しているかもしれない」と考えられたのです。少し、本人さんと話すことにしました。
《上記のように、転倒して時間が経過している場合「状況を把握しておく必要性」があります
転倒してからしばらく経過していたものの、本人が「打った場所は、肩や腕などであった」「痛みがそこまで強くなかった」と言われていたので「重症ではない感じ」がしました。少し安心しました。
そこで、「少し身体を起こしていただいていいでしょうか」と伝えました。身体を動かしても「強い痛み」の訴えはありませんでした。その後、立ち上がって自転車を起こしてもらいました。

よく観ると「自転車の荷台にかなり重い荷物を乗せている」ことがわかり、荷台の重さが原因で「転倒」したと私は解釈しました。
少し話してみると「いつも自転車に乗っていなかったが、家から遠いので自転車に乗った」と言っておられました。
よって、私は「今日は自転車に乗らずに、自転車を押して行かれてください」と伝えました。

このように「転倒して時間が経過している場合」は、転倒直後とは違う対応となります。転倒を「観察できていない」ので、質問はものすごく大事です。
基本的には「救急車を呼ぶ」ことをイメージして、「最もネガティブなもの(厳しい状態)から考えていく思考法」が必要不可欠です!

今回、市街地の路上で「倒れたまま、立つことができない状態」を見てしまったので、ものすごく驚きました。ただ、周囲には私しかいないので「冷静な対応」が必要でした。
うまく対応できたかの自信はありませんが、事なきを得て良かったと思います!

緊急時の対応の基本・・・《1》

まずは落ち着いて、救急車を呼ぶ!

この記事をご覧の皆さん、「緊急時の対応」に対して「自信」はありますか?
今回の出来事を通して、私はより勉強しないといけないと感じています。皆さん、M.Jと一緒に「緊急時の対応」について学んでいきましょう!
いろんなケースが考えられますので、1つ1つ見ていきましょう!

救急車の呼び方】→主に、路上での対応
最も大事なことは、自分自身が落ち着くこと《冷静になること》
受傷者(=負傷者・意識がない人)の状態を観察する
周囲の状況を確認する
受傷者の意識がある場合「いつも通っている大病院(クリニックなどは対象外)」に「受け入れが可能か」の電話をする
《大病院での通院ない場合は、これは省略する》
受傷者の状態によって判断する
◎《緊急を要する場合「119」へ電話をする
◎《緊急を要するかどうか迷った時「#7119」に電話をする
➖ただし「#7119」は、東京都・大阪府・愛知県・福岡県のみに適応。そのほかの県は「119」に電話するしかない!

救急車の連絡の方法→以下のことをしっかり「把握して」伝える
◎「救急」・・・火事か救急かをきかれるので「救急」とこたえる
◎「どこで」・・・場所を具体的に伝える(例:国道・〇〇クリニックの近く・信号の名前・通りの名前など)
◎「誰が」・・・受傷者の名前・性別・年齢
◎「どのように」・・・どのような事故・状態(発作)・症状
◎「連絡先」・・・自分自身の名前・連絡先

以下の文献は、救急対応の基本についてわかりやすく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。

参考:NPO法人芸術家のくすり箱:救急対応マニュアル


今回、実際に起きた転倒や意識がない人に対して対応する場合「まずは、救急車を呼ぶ」という「想定」が大事です。
「転倒」や発作などによる「意識がない状態」に遭遇することは0(ゼロ)ではないので、救急車を呼ぶ「イメージトレーニング」は欠かせません!
「いざという時にあわてない」ためにも、事前の「イメージトレーニング」は必要不可欠です。
充分な知識を持って「緊急時の対応」を実践していきましょう!

緊急時の対応の基本・・・《2》

緊急時の対応は「ケースに応じた対応」が必要となります。ここでは、一部を書いていきます。

意識がない人への対応】→声をかけて、少しも動きがない場合
周りに人がいる場合、大声で伝える《緊急性を伝える》
➖「あなたは119に連絡したください!
➖もうひとりの人に「あなたはAEDを持ってきてください(AEDがある場合)
呼吸があるかどうか観察する
➖胸の動き・腹の動きがあるかどうかをみる《動きがある場合は、再度声をかける》

呼吸がない場合は、直ちに「胸部圧迫(心臓マッサージ)」を行なう
両手を組んだ状態で肘を伸ばす《必須》
強く:胸が5㎝程度沈み込むように
速く:1分間で100回〜120回のテンポで
絶え間なく:中断は最小に
AEDがある場合
音声ガイドに従い行なう《除細動ボタンを押す場合:「みんな離れて!」と叫ぶ》

以下の2つの文献は、主に意識がない場合の対応についてわかりやすく書いてあります。ご覧いただけると有り難いです。

参考:日本医師会:心肺蘇生法の手順


参考:柏市:救急処置の流れと手順

ただ、胸部圧迫は難しいことが多いです。市町村などで行なわれる救急の講習(基礎講習・救急員養成講習)で学ぶことをオススメします。
時間が取れない方の場合は、Googleで検索して「日本医師会」「日本救急蘇生普及協会」などの文献でわかりやすく「救急対応の方法」が書かれています。
胸部圧迫のポイントは「心臓は左ではなく真ん中側に位置している」「両手を組んで肘は伸ばしておくこと」「成人の場合は比較的強く圧をかける→胸が5cm沈みこむ程度」です。
近くに「AED」があれば「AED」を使用。《AEDは、使用方法がアナウンスされるので推奨される》

また、出血量が多い場合や骨折が疑われる場合は、以下の通りです。
出血している場合の対応
直接止血:出血している部位をガーゼやハンカチなどで強く押さえる
《⚠️注意➖血液を直接手で触らないこと!》
間接止血
➖出血している部位よりも心臓に近い部分を手や指で強く押さえる
《主に、出血の度合いがひどい時にはこの方法が適している》
骨折が疑われる場合の対応】→主に脚や腕の場合
周囲に木や杖といった支えになるものあれば持ってくる
《包帯またはテープがある場合:木や杖に巻きつけて固定する》

最低限、言えることは「常に、ハンカチまたはタオルを持参すること」です。理由としては「止血ができる(生命の確保が可能となる)から」です。

手順を把握して人を救助しよう

この記事をご覧の皆さん、目をそらさないほうがいいと思います!
「いつ緊急事態が起こるかわからない!」という考えで、生活をされたほうがいいと思います。
「助けが必要な状況」というのは「0(ゼロ)」ではありません!

最低限「救急車を呼ぶ方法」を理解して、1人で「イメージトレーニング」「独り言や動作による確認」は必要不可欠です!
このような準備をしないと、いざという時「頭が真っ白になる」「緊張しすぎて言葉が出ない」など「緊急時の対応ができない」ということになります!いつの間にか「帰らぬ人となっていた」となってしまっては・・・。

とても残念な状態にならないためにも、しっかりした「手順の把握」ができていないと「倒れた人を助ける」ことなんてできないのです!
皆さん、目の前で人が倒れたら「落ち着くこと」「相手への声かけをすること」「場合によっては、救急車!」・・・この3本柱で救助することを実践していきましょう!

ご覧いただき、どうもありがとうございました!
今後とも、M.Jの記事をよろしくお願い致します。

補足事項

以下の2つの記事は、私がAKARIで書いている緊急時の対応の記事です。集団避難となるので、ご参考になればと思います。

関連記事:M.J:観察力と少しの勇気の重要性


関連記事:M.J:デパートにいる時の災害時の対応


以下は、TANOSHIKA CREAITVEの「AKARI」のサイトです。素敵なライターたちが記事を書いています。ご覧いただけると有り難いです。
推奨サイト:AKARI

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?