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朝礼の恐怖:障がい者も1人の人間だ!

はじめに

改めまして、M.Jです。
2011年、発達障がい専門の特別な精神科を受診して「アスペルガー症候群」という診断を受けました。
診断後、主治医からは「はっきり言って今の職業は、あなたには合っていない!」と言われました。「転職すること」を強く勧められました。
これに加えて、いきなり「発達障がい者支援センター」や「障がい者就業・生活支援センター」を紹介されました。
私が戸惑っていると、就職活動のことも言われました。「ハローワークでは障がい者部門で就職活動をするように!」と言われたのです。
一瞬の間に、いろんなことを言われて「頭の整理」はほとんどできませんでした。
考える時間もなく、主治医の先生の「言われるがまま」に行動するしかありませんでした。
当時、発達障がいという診断を受けてホッとした部分もありましたが、いきなりの「相談機関の紹介」や「障がい者部門での活動」という部分ではものすごく戸惑っていました。
ついに、障がい者になってしまった」「就職することができるのだろうか」という落ち込みと不安でかなりネガティブ思考になっていました。

就職活動:内定がもらえない暗い日々・・・

紹介された「発達障がい者支援センター」の担当者から「うちの法人が運営している就労移行支援事業所で訓練を受けてみませんか?」と言われました。
障がい者の就職活動は「難しいイメージ」があったので、私は「訓練を受けて社会人としてのスキルを上げたい!」という強い気持ちで、就労移行支援事業所での訓練を受けることになりました。
就労移行支援事業所では、主に以下の訓練を受けました。
《1》あいさつの方法
《2》敬語の使い方

《3》支援員(上司)に対する報告・連絡・相談
《4》クッション言葉
《5》困った時の行動の方法→グループワーク

日々、上記のような訓練を受けていました。

訓練を受けながら、就職活動をし続けていました。
障がい者求人に応募していくものの、就職することができない日々が続いていました。
失敗が続き、ふと気づくと20社から不採用の通知が届いていました。不採用の封筒を見ながら「しょうがない」とずっと嘆いていました。

就職活動をして1年過ぎた時には「どうせこのまま就職できないのだろう」「生活保護を受けるしかないのでは・・・」といった「ヤケクソ」の感じになっていました。
その頃、就労移行支援事業所の主任(以下、主任)がハイテンションでニコニコしながら仕事をしていました。その様子にかなりイラッとした私は感情的になりました
我慢できなくなり、主任とかなりひどい口論をしました。
あなたは主任には向いていない!」
あなたが、きちんと利用者に向き合っていないから就職する人が少ない!
と言って私は主任をジッとにらみ続けていました。
当時、この就労移行支援事業所から一般就労した人は「0(ゼロ)」でしたので、感情をむき出しにしてしまいました
《今、思えば明らかに不適切だったと反省しています》
しばらくして、その主任とも関係が取れるようになりとても良い雰囲気で訓練を受けることができるようになりました。

それから約1ヶ月後、ハローワークの担当者から「公開求人ではないけれど、面白い求人がるのでいかがでしょうか?」と1つの企業を勧められました。
その企業(以下、◇株式会社)での仕事内容は「郵便物の仕分け」と「配送業務」の求人でした。
私は「これは、本当に面白い!応募してみたい!」と思い、すぐに応募しました。その後、比較的に厳格な「面接試験」を受けて、内定をもらいました。
障がい者部門で就職活動をして、やっと21社目にして「就職できる!」という喜びを感じました。
晴れて、訓練を受けていた就労移行支援事業所を卒業することができました。良い感じで一般就労できると思っていましたが・・・。

障がい者雇用での朝礼:雰囲気が暗くなる!

「◇株式会社」は(法人○)の子会社ですが、法人○はものすごく大規模な組織で従業員はかなりの数です。「◇株式会社」は「法人○本部」のビルの下にあります。
「◇株式会社」には障がい者雇用で入社しました。「◇株式会社」は小規模な会社で健常者がほとんどの会社です。私が配属された部署も障がい者は2人でした。

朝からこんな感じで仕事をさせるのはいかがなものか!


基本的に、法人○は大きな組織なので「障がい者への理解はある」という期待がありました。それは、度重なる『朝礼』で覆されるのです。私は『恐怖の朝礼』を受けることになるのです。

恐怖の朝礼』の内容です。個人情報の部分もあるので「公開できない部分」はありますが、ほとんど事実に基づいています。
朝礼は火曜日〜金曜日の4日間あります。土日と祝日は休みで、月曜日は休日の郵便の処理があるため朝礼はありません。
「おはようございます!」という言葉が「恐怖の始まり」です
あいさつの直後・・・、上司K(以下、Kさん)がいきなり怒鳴ります。
△さん(障がい者)、昨日郵便発送のミスを・・・(中略)取り返しのつかないことだー!」「どうしてくれるんだー!」「弁償する気はあるのか!」「消化器内科◆◆先生は、1内科のボックスに入れないようにしているはずだろうがー!」「何度言ったらわかるのかー!」という大きな声での「個人攻撃」を30分聞き続けることがほとんどでした。
30分後朝礼が終わり「今日も1日よろしくお願いします」という言葉で朝礼は終わりです。朝礼が終わるとKさんと健常者の社員以外はブルーな気持ち」「沈む太陽を見ているような気持ちで郵便物の仕分けに入ります
「◇株式会社」で仕事をしていた時、私は午前「ポジティブな気持ち」で入ったことはほとんどありません。「また、誰かミスをして上司に怒られる」ことしかイメージできていませんでした。

実は、△さんも私と同様の「発達障がい者」です。発達障がいの特性として「健常者よりも失敗をしやすい」「何度も同じ失敗をする」というのがあります。
上司の立場からすると「こんな簡単なことを失敗しやがってー!」「同じ失敗をするなと言っているのに!」ということだと思います。実際に、Kさんから話を聞いて前述した発言もありました。
Kさんの言ってることはわかりますが、発達障がいの「特性」は理解されないものだと思いました・・・。私は「大きな声で叱責するだけではうまくいかないけど・・・」とずっと思っていました。

Kさんとその上司のTさんと『朝礼』の件で何度も話し合いましたが、両者とも「個人攻撃はしていない!」「これは適切な指導だから受け入れること!」という言葉ばかりでした。仕方なく仕事をする日々が続きました。
1日を通して、発達障がい者の「特性」を理解されることはなく、障がい者に対しては「責める感じの言葉」しかない状態でした。
「◇株式会社」は、毎日「暗い雰囲気」で「いない人の悪口を言い合う会社」でした。

こんな仕事面白いはずもなく、私は入社して6ヶ月を過ぎた頃から「頭痛」と「めまい」などの精神症状が出現して、仕事を休むことが多くなりました・・・。
1週間のうち2日〜3日、仕事を休んでいることがほとんどになりました・・・。
結局、契約期間満了となり、2年で「◇株式会社」を退職しました。

以下の文献を少しだけ参考にしました。
参考:厚生労働省:発達障害の理解(PDF)

1人の人間として見てほしい:「害」ではなく「がい」

この記事をご覧の皆さん、次のことを質問したいと思います。
障害者は、世の中において《害》となる存在ですか?
障害者は、公害と同じような《害》を及ぼすものですか?
障害者ではなく、障がい者だと思うのですが!

今回の記事で、「◇株式会社」の上司たちのように「障がい者を《害》としてみなしている」人は多いと思います。《害》とみなしていたので、叱責だけしかしなかったと思います。
障がい者であっても「1人の人間」です。「人権」は存在します!
この記事で挙げた問題、「障がいの理解以前の問題」のような気もします。

今後「1人1人が尊重される社会になることを願っています!
障がい者が1人でも多く一般就労できる「環境づくり」を願っています!
ハラスメントのない社会」へ前進していきましょう!

ご覧いただき、どうもありがとうございました!
今後とも、M.Jの記事をよろしくお願い致します。

以下の記事は、M.Jがこの記事の「◇株式会社」で受けた叱責の記事です。ご覧いただけると有り難いです。
関連記事:ハラスメントについて(パート1)

以下の記事は、いろんな苦悩を経験してやっと喜んで入社したTANOSHIKA CREAITVEについての記事です。ご覧いただけると有り難いです。
関連記事:感激して入社したTANOSHIKA  CREAITVE

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