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何が「学生主体の大学」じゃボケ!! 


学科長補足:
 G君とA君がここで喋っている時期は、七月中旬です。やる気が出なさ過ぎて、書くだけ書いて、というか喋るだけ喋ってnote化をサボってました。
 当時は、××学科の創設当初の直接の目的を「初回講義」で一旦終えてしまって途方に暮れて居たり、暑すぎてイライラしていたりしていて、このnoteも八つ当たりみたいな感じの内容になってますが、八月中旬現在は、やる気を取り戻してます。


登場人物紹介

A君
……横浜国立大学都市科学部都市社会共生学科の学生。高校生の頃、「グローバル人材」になろうと志したが、最近はグローバル人材になることの価値を信じられなくなってきた。

都市社会××学科学科長(学科長の頭文字をとって、Gと表記)
……一年前に都市社会××学科を創設した人。グローバル人材にだけは死んでもなりたくない。実は、文理融合や共生社会の建設にマジメにいそしんでいた時期がかつてあった。


都市社会××学科という学科が何か知らない人は、以下の記事まで。


この記事の3つのポイント

①学科の存在自体が出オチ問題。
②別に「学生自治」とか「大学の管理体制打破!!」とかにそんなに興味がない。
③みんな笑顔で生きてほしい。


今更5月病

G:はぁ、なんか何もかもめんどくさくなってきたな、暑いし。

A:いきなりどうしたの?

G:いや、××学科の今後の活動の展望がなくて、なんだかもうめんどくさくなってきた……。

A:えぇ、早過ぎでしょ。

G:そもそも「都市社会××学科」の直接の目的は、「都市社会共生学科の成立過程を批判する」だからね。都社共の諸々を批判するnoteも投稿して、"初回講義"もやっちゃったし、初回講義をまとめたnoteまで御親切に投稿しちゃったから、正直もう直接の目的は終えたんだよね。展望を失うのもむべなるかな

A:えぇ……。

G:それに、6月頭に××学科(補足:読み方「バツバツガッカ」。よく勘違いされるが、破壊の伏字で「××」ではなく、空白にテキトーに××を埋めているだけ。詳細は、この記事の冒頭部分より。)を始めた時の想定としては、今頃には既に、××学科の活動を通じて、知性も決断力もバランス感覚も人望も体力もある、"とにかくメチャクチャスゴイ奴"と電撃的な邂逅を果たしている予定だったんだ。僕はその人に実権を譲って、"名誉学科長"として、余生をのんびり過ごしたかったんだよ。だけど、一向に"とにかくメチャクチャスゴイ奴"が見つかりそうになくて絶望してる。

A:そんな激甘ビジョンが……。でも、"新入生"は73人も入ったんでしょ。都社共が一学年60人で、既にその規模を上回ったことを考えれば順調じゃん。姉妹学科の妹の方だったのが、姉の方になれたんだから。

G:まぁ、"新入生"とか言ってるけど、ウチの入学基準って、discordのチャンネルに入るだけだからね。都社共の学生の人数と比べるには、双方の基準が余りにも違いすぎるよ。

A:それは言わないお約束じゃないのか……。6/18の初回講義後、××学科は何をしていたんですか?

G:うーん、8人くらいの学生を対面で集めて数時間にわたって議論したり、オンラインだけど、10人以上集めて読書会をやったりしていたよね。後、名誉新入生の室井尚君と連絡を取って喋ったりしていた。

A:うーん、まあ色々やってるようだけど、なんかパッとしなくて地味だよね。

G:そうなんだよね。ぶっちゃけ「都市社会××学科」という存在自体が出オチなのは大きい。

A:さっきも言ってた通り、直接の目的は既に終えちゃったわけだしね。

G:後、6月の下旬から7月の上旬にかけては、ひ弱な僕が暑すぎてがっつり体調を崩して寝込んでいたり、その癖ちょいちょい旅行に出かけてそれはそれで疲れて体調を崩していたりしたせいで、パッと華やかなことをする準備が出来なかったんだよね。

A:貧弱だな……。

G:そんなこんなでいつの間にか試験期間で、僕も忙しいし、周りの学生は一切全然活動に参加しなくなるわで……。

A:行き詰ってるね。


新人研修に活路?

A:でも、横国では色々新しいポスターを貼ってはいるよね。

喫煙者をターゲットにする作戦

G:うん。まぁでもぶっちゃけポスター貼るのも飽きてきたんだよなぁ……。

A:えぇ……。確かに、少なくとも横国で、これ以上ポスターを貼っても、知名度が上がったり印象が変わったりすることはあんまなさそうだよね。いくらやっても「ハイハイ××学科がまたふざけたことやってんのね」みたいになりそう。

G:そうそう。

A:でも、そういう効果を度外視しても、意外と楽しそうな気がするけどね、ポスター貼るのって。

G:そんな無責任なこと言うならお前がやってみればいいだろ……。

A:えぇ……。

G:確かに、1年前に初めて貼る時なんかはドキドキして胸が高鳴っていたよ、「僕の考えを大学全体に表明するんだ✨みんな、どんな反応をするんだろう✨」みたいな……。

A:純粋無垢😲!!

G:だけど、貼り続けては何者かに剝がされ続けを、断続的にとはいえもう一年くらいは僕個人は繰り返している。多分もう2000枚か3000枚くらいは、僕一人でキャンパスにバラまいてると思うんだよね。そんだけ同じことを繰り返していると、元々飽き性のきらいもあるし、もう何も思わなくなってきたんだよ。最早流れ作業化していて、何のやりがいも楽しみもない。

A:2000枚か3000枚って……。"滑稽な自称・学科長(20)"の悲哀を感じるな。

G:もうホントにめんどくさいから、最近は××学科の"新入生"にポスターを貼ってもらったりしてる。彼ら彼女らは、なんか目がキラキラしているよね。一年前の自分を見ているようで、初々しくて可愛らしいね。

A:唐突の先輩マウンティング😲!!何のマウントも取れてないけど😲!!

G:彼ら彼女らの目があまりにもキラキラしているから、今後はポスター貼りの"新人研修"を××学科の基本路線にしていこうかな、みたいなところもあるよね。

A:"新人研修"?

G:そうそう。ポスターを貼る"新入生"に何人かの××学科の先輩学生でついていって、貼らせたら、「おお」とか言って皆で拍手したり、「貼る時の角度にセンスがあるよね!!」とか褒めてみたり……。

A:なんかカルトじみてるな……。

G:横国は比較的緩いキャンパスだから、横国で××学科が"新人研修"して人材を輩出していく。そして各地に"学科"を僭称する謎の団体が色々な声明を出してそれをプリントしてバラまきまくる、みたいな……。

A:展望がなさ過ぎて泣けてきた……。

G:とにかく、夏休みはパッとしたことをやります!!"新人研修"とか言いません!!暑さに負けずに頑張ります!!

"夏休みにやるパッとしたこと"、で、これやります。詳細は以下リンクから。


学生の手にキャンパスを取り戻す??

A:ポスターを貼るのも、いくら「大学の管理体制」に反対して、学生の手にキャンパスを取り戻す為にやっているとはいえ、何千枚もずっとやってたら、確かに飽きるかもね。

G:いや、これもよく誤解されるんだけど、そもそも「学生の手にキャンパスを取り戻す」とか、或いは「学生主体の大学に」とか「学生自治の再興」なんて、そんな大層な目的は××学科には一切ないよ、そういうことはマジでホントにどうでもいい。

A:そうなの?じゃあわざわざキャンパスで直接アピールするというリスクを犯さずとも、SNSで発信だけしてればいいじゃん。

G:いや、SNSより、物量で直接アピールした方がシンプルに目立つんだよね。一個の弱小SNSアカウントと、数千枚のポスターだったら、絶対後者の方が目立つでしょ。

A:たしかに。

G:大学キャンパスでアピールしているのも、単に若くて知的で暇な奴らがたくさんうろうろしているのが大学だからというだけで、「大学は自由な学び舎で、あらゆる自由な言論があるべきだから!!」みたいなことじゃない。

A:へぇ。でも、「キャンパス自由化」とか「学生自治の再興」には賛成でしょ?

G:うーん、それも微妙なんだよね。ホントに結構どうでもいいかも。そもそも大学にそんなに興味ないんだよね。若くて知的で暇な人がたくさんいるゴミ箱であるという以上の価値はないと思うから、多少大学が自由だろうが不自由だろうが、どっちでもいいっちゃどっちでもいい。まぁ、自由であることに越したことはないけどさ…。

A:そんな意識が低くていいのか😡いくら今更5月病にかかってるからって、何でもかんでもどうでもよくなり過ぎでしょ😡

G:いや、違うって。今更5月病なのと、「キャンパスの自由化」や「学生自治の再興」みたいなことに興味がないのとには何の関係もない。僕がそういった主張に興味がないのは、れっきとした理由がある。

A:そうなの?

G:うん。そもそも考えてみてくれよ。××学科で、「学生主体のキャンパス」でも「学生自治の再興」でも「大学の民主化」でもなんでもいいけど、そういったメッセージを発信したことは一回たりともないでしょ。

A:た、確かに。でもそれは、ふざけたメッセージで本心を隠しているだけで、本当は「学生主体のキャンパス」にしたいんじゃ……。

G:違うわボケ。勝手に深読みして、あろうことか誤解しやがってカスめ。

A:口悪いな…。

G:だって、初回noteで、そういったものは全部ノスタルジーに過ぎないと断言して否定しているじゃん、この辺の部分で。

「都市社会××学科とは何か 後編」の真ん中らへん

A:あ、ホントだ。

G:A君がノスタルジーに浸るのは勝手だけど、俺をそれに巻き込むな、自分で闘う勇気も主体性もないゴミクズの分際がよ。

A:す、すいません…。

G:そもそも横国特有の事情を語ると、横国は比較的"自由"なキャンパスなんだよね。ポスターも勝手に貼れるし、タテカンも立てれる。比較的、"学生主体"で"自由"なキャンパスなんだよ。

A:素晴らしい大学だ……。しかし、横国が比較的「学生主体のキャンパス」であるならば、一体何に抵抗しているんですか?

G:そりゃその「学生主体のキャンパス」とやらに抵抗したいに決まってるだろ。"自由"で"学生主体"らしい現状の横国が、不愉快で不愉快でたまらないから抵抗したいんだ。

A:えぇ……。

運動部学生への陰湿な当てつけ

G:それこそ、"新作"の「社会は絶対に想像以下だ」ポスターとかも、横国の"自由"で"学生主体"の掲示板にでかでかと貼られている、某運動部の「君はきっと想像以上だ」っていう宣伝への当てつけでしかないからね。

A:上に小さく書いてある、「君は想像以上かもしれないけど」が何のことか分からなかったけど、そういうことだったのか……。

G:「学生自治」みたいなものに素直に賛成だったら、学生の"自主的"な発信をこうやって性格悪く皮肉ったりしないよ。


陰湿!!

G:「君はきっと想像以上だ」って、就活セミナーの広告かと見まがうような成長イデオロギーがでかでかと掲げられているの、何とも言えずむかむかするよ。

A:うーん。でもそれっt……

G:それに、「君」個人のことなんてどうでもいいだろ?運動部で自己研鑽するのもいいけど、学生なら曲がりなりにも社会的なことに関心を持ってほしいよね。こうやって「君」と呼びかけていくことで、自己実現欲求を搾取していき組織拡大して行くプロパガンダの構造も、極めて就活的で資本主義的だ。

A:うーん。でもs……

G:てかそもそもこれスペース取りすぎだろ。多分××学科より、彼ら彼女らの宣伝の方が遥かにでかいスペースを取ってて、「一団体の独占」として問題にすべきだと思うんだけどな。

A:急にペラペラ喋り出したな……。いくらG君が文化系の貧弱な大学生とはいえ、スポーツへのルサンチマンが過ぎるんじゃないかい。

G:スポーツへのルサンチマンじゃねーよ。そもそも、俺は高校で50人くらいの運動部のキャプテンやってたようなタイプだから、実はバリバリのスポーツ系のキャラなんだぜ。

A:へぇー、意外。何部だったの?

G:まぁ、卓球部だけど……。

A:やっぱりスポーツへのルサンチマンじゃん、というか、陰キャスポーツから陽キャスポーツへのルサンチマンだ。

G:うるせーな。スポーツへのルサンチマンでも陽キャへのルサンチマンでもなんでもいいしどう解釈してもらってもかまわないけど、とにかく、××学科としては、「学生主体のキャンパスへ」みたいな思想はないんだよ。健気な学生をイジメてくる教員や職員に反対して、"学生主体"で"自由"で"自治空間"としての大学を作りたい、とか、そんな思いは毛頭ないんだ。これは抽象的な思想のレベルからもはっきりと説明できる。

A:思想のレベルからはっきりと説明してよ。

G:えーっと、つまり「自治」みたいな概念は規律訓練に対応していると見なすことが出来て、それは1968年反乱に提起された問題系によって失効して、ポストモダンな監視管理に移行したのだとすれば、今更「自治」を掲げたとしてもそれはクリティカルたりえないかもしれない、現状を捉え損ねうる、今はポスト自治空間なんだみたいな話なんだけど……。

A:??

G:まぁ、その辺は読書会や交流会で!!discordから、特にヘビー読書会の方に参加しよう!!今73人が入ってるぞ!!

A:うおお!!入るしかない!!


八百長的共生

G:まぁ、抽象的に込み入った話はひとまず置いておこう。取りあえず、"学生主体"で"自由"な大学であることそれ自体は素晴らしいことだと思いますが、そんな横国キャンパスで、どうですか、楽しいですか?なんかパッとしないでしょ?だから僕はそこに抵抗したいんですよ!!!!分かるでしょ!!??

A:論理をかなぐりすててゴリ押す戦法で来たな。

G:簡潔に論理を喋ると、「学生自治の大学へ」みたいなものを掲げるときに想定される対立軸は「大学教員・職員vs学生」だと思う。或いは、「文科省官僚vs学生・教員含んだ大学」だよね。

A:そうだね。

G:けど、××学科で設定したい問題はそこじゃないんだ、そういう味方ー敵の設定って、あんまりアクチュアルだと思えないんだよね、思想的にも、俺の実感から言っても。

A:じゃあ、敵はなんなのさ。

G:うーん、俺が一番ウザいと思ってるのは、基本的に学生なんだよね。"学生自治"とか言うけど、"学生"という集団性って、肯定的に依拠できるほどの意味があるものなのかな。

A:うーん。

G:就活セミナーみたいなことをデカデカと掲げて俺を苛立たせる運動部もムカつくし、サークル棟でポスター貼ってたら「一年の女子が寄り付かなくなるからウチの部室の前で貼るのはやめろ」みたいな意味わかんない難癖付けて俺を3、4人で取り囲んでくる学生も腹立つし…。そんな学生と協力して自治的空間を作っていくとか嫌だしな。

A:なんか私怨感が強いんだよなぁ…。

G:じゃあ、もう少し思想的な反感を学生に対して示しておくと、ちょっと"先進的"でちょっと"個性的"でちょっと"面白い"教員に、囲い込まれていく学生こそが、クソみたいな「都市社会共生学科的なもの」を温存させていると思う。それをちゃんと批判したいんだけど、それは、「学生自治」とか「民主主義」とかの理念では批判できない。

A:具体的に言うとどういう状況を問題視してるの?

G:うーん、例えばこんなことです。"民主的"な教員に、「自由になりたくないかい?」みたいなノリで勧められて、斎藤幸平や坂口恭平なんかを読んで、「それまではブランド物を爆買いしたり、資格をたくさん取ったりして生きていくしかないと思ってたけど、もっと自由に生きれるんだなって分かりました!!感動しました!!」みたいなことを思っちゃう学生ね。中学校の道徳の授業みたいな感じがして、俺はこういうのが一番許せないけど、こういうことばっかなんだよね。

自由になりたくないかい?


A:嫌な言い方するね。"民主的"にやってる中で、教員の影響を受ける学生がいることは別にいいじゃん。

G:いや、ただただ予定調和的な意見の交わし合いがあるだけなんだよ。八百長なんだよ八百長。

A:うーん。

G:そういう今の状況で「学生主体のイベント」とか言ったって、それは端的に学生がクズで、どうせ「学生主体」でやらせても、たこ焼き焼いてかわいい女子やイケメンの男子にキャーキャー言って、予定調和で落ち着いていくだけだから許されてるだけでしょ。根本的でラディカルな批判や集合形成をできないその限りにおいて、「学生主体」で「自由」で「双方向的」なものがある。そういう、ポストポリティカルに骨抜きされた学生の意見を取り入れるという体裁を取ることで、教員や大学は自身の"民主性"を確立するという愚劣すぎる構造が一部にある。ここを問題視しないことには、いくら「学生主体のイベント」とか「自由な大学」とか言っても、何の意味もないんだよ。ただただ"民主"や"共生"に回収されるだけだから。

A:それは、やっぱり、真の学生主体のキャンパスではないからなんじゃないのかな。真の学生主体のキャンパスになれば、学生側からも面白い問題提起が……。

G:いや、"真の"ってなんだよ、意味わかんねーよ。そんなん言い出したら何でもありだろ。

A:……。


みんなあかるくえがおにいきてほしいな😊

G:とにかく、俺は「学生主体のキャンパス」とか「学生自治」とか「民主的な大学」とか、そういうことが主張したいわけじゃない。

A:じゃあどういう大学がいいの?教員や職員にコントロールされた大学がいいの?

G:うーん、別に大学とかホントにどうでもいいんだよな……。大学は、若くてある程度知的で社会人ほど忙しくない暇な人が物理的にたくさんいれば、それだけでいいよ。別に大学改革運動がしたいわけじゃないしね。

A:えぇ……。

G:まぁ、大学に限った話じゃないけど、少なくとも今の日本は、ゆっても"言論の自由"や"集会の自由"は、そこそこにはあるわけでしょ。今ここで、"言論の自由を!!"とか、"集会の自由を!!"とか、"自治を!!民主主義を!!"とか叫んでもそんなアクチュアルにならない。ある程度までは好きに生きることが認められているし、政治関与なんかもやろうと思えば一定程度は出来る、俺に関しては投票権とかもあるしね。それでも、一線を超える何かだけは絶対に起きないし起こさせてもらえない。そこに大きな問題があるんだよ。

A:どうすれば、「一線を超える何か」は出てくるの?

G:いや、それはわからんけど……。

A:毎回そんな感じだな。

G:まぁ、とにかく、××学科は、「学生自治」とか「自由なキャンパス」とかが主張の団体じゃないってことです。ポストポリティカルで、何のコンフリクトも出てこない状況で「学生主体」のキャンパスなり、あるいは「国民主体」の社会にしたところで、どうせ何も生まれないんだから。そして、その何も生まれない表層的な平和を「共生」とかの言葉で修飾して、裏にある諸々の軋轢を隠蔽するだけなんだから。

A:じゃあ、"自由"で"自治的"な"学生/国民主体"の大学/社会に反対だとして、××学科はどんな主張なんですか?

G:うーん……。

A:……。

G:××学科として目指していきたいのは、しっかりとした問題提起や認識形成、議論の深化を、予定調和の八百長的にじゃなくて、しっかりと対立的にやっていくってことだよね。

A:初回講義でG君が言ってた、"抵抗する運動の不在"が真の問題、って奴でしょ。まぁ、それは正論だし、実際××学科が提起してきた諸々の批判は完全に的外れだとは思わないけど…。

G:だけど何さ。

A:前から気になってたんだけど、抵抗する運動の不在を指摘して、そういう集団を形成したとして、それによって最終的に目指される社会は何なの?

G:それは俺一人には言えないよ、その集団がその場で決定していくことだから、その方向性を画一的に誰かが管理することこそが、俺の批判する「八百長」だから。

A:じゃあ、とりあえず、G君の個人の目指す社会は何なの?

G:えぇ……。何だろうなぁ……。

A:……。

G:……。「皆が楽しくて明るくて正直で、笑顔が溢れる社会」じゃないかな😊

A:ひどすぎる……。今の大学や社会の現状が中学生みたいだとしたら、××学科は小学生だ……。

みんながえがおになりますように!! がっかちょう

G:中学生よりは小学生の方がマシでしょ。

A:なんで?

G:さぁ?

A:……。今日は展望がなくてイライラしてたね。

G:そうだね。まぁ、そんな日もあるさ。

                          (おわり)


おしらせ

 「みんながたのしくてあかるくてしょうじきで、えがおにあふれるしゃかい」になりますように!!いかのりんくからでぃすこーどにはいって、いっしょにがんばろう!!


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