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【リアル英語7】初デートでやらかした、犬好きな男の意外な顔

あなたにゴーストされた理由 Vol.7
(※「Marcus & Corey ON DEMAND」“How to Not Be Annoying”より)

この話は、アメリカ西海岸のベイエリアで流れるラジオ「Star 101.3 /Marcus & Corey ON DEMAND」の“SECONDE DATE UPDATE”という、『1回目のデートの後に音信不通にしたのはなぜ?』と、電話で直接相手に聞いちゃうアグレッシブなコーナーの内容を元に、小説風に創作して紹介しています。

小説の後に、元のポッドキャストのリンクと解説・感想、英語のメモもあるので、ぜひ英語のヒアリングとして聴いて、下記参考にしてみてください。

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画像:Unsplashより

回答者:女性目線

彼とのデートは、きっと一生忘れられないと思う。

もちろん、悪い意味で。

すでにこの最悪なデートを消化させようと、片っ端から会う友達に話した。

それほど、私の中では衝撃的だったのだ。

彼との出会いはアプリ。

メッセージを少しやりとりして悪くなかったし、とても共通点が多いことがわかった。

中でも、犬が好きなことで意気投合した。

彼はハスキー犬、私はゴールデンレトリバーを飼っている。

だから、彼からゴールデンゲートパークで会おうと言われた時、てっきり犬たちも一緒に連れて行くと思っていた。

けれど彼に「初めは2人で会いたい」と言われ、まあ初デートだしね、と了承した。

「Hi there! 」
「Hi, nice to meet you in person!」

チャットをやりとりしていたので、初めて会った感じがしなかった。

彼を見ると、少し恥ずかしそうに笑う。

その笑顔が可愛らしく、久しぶりに晴れたサンフランシスコの柔らかい日差しの中で、私の心にも希望の光が差し込んだように感じた。

近くの売店でコーヒーを買い、噴水の前のベンチに座り、2人で仕事や音楽などの会話を楽しんでいると、目の前に犬を連れた人が何組かいた。

2人で犬を見ながら「可愛いね」だとか「うちの愛犬は…」みたいな話をしていたのだが…。

急に、彼が変わったのだ。

今まで紳士的で堂々として男性的だった彼が。

それが私には生理的に無理で、彼をどうしても気持ち悪く感じてしまって…。

どれだけ犬が好きだとしても、私に彼を受け入れる余裕など、なかったのだ。

画像:Unsplashより

相談者:男性目線

彼女はとてもナチュラルな美人で、僕は一目で好きになった。

彼女との共通点を見つけるたびに、2人の間に繋がりを感じられて、とても嬉しくなった。

直接公園で会ったときは、その美しさに見とれてしまったほど。

少し肌寒い気温の中で飲む温かいコーヒーのように、彼女の人柄も暖かくて素敵だった。

話せば話すほど、共通点も多く会話も弾み、2人の間には何かがあると思った。

空に大きく美しい花火が開いたような、キラキラとした恋心のような。

彼女の話すリズム、選ぶ言葉、コーヒーを飲む姿、犬を見つめる瞳。すべてが完璧だった。

だから、本当にわからない。あの日のデートは初めから最後まで笑いが絶えず、お互いにとても楽しい時間だったはず。

僕の演出だって悪くなかったはずだ。

犬が好きだという彼女に可愛がられるように、犬みたいに愛らしく吠えたり、テニスボールを投げてもらって、咥えて持ってきたり。

彼女との会話も、犬語で話してみたり…。

そんなふうに戯れあっていたのに、なんで連絡を返してくれないんだろう…。

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いかがでしたか?

元にしたpodcastはこちら(18:22~)↓
「Marcus & Corey ON DEMAND」“How to Not Be Annoying”
https://podcasts.apple.com/us/podcast/marcus-corey-on-demand/id1259390201?i=1000606346883

(パソコンとアプリで時間が少しずれるようなので、調整しながら探してみてください。)

これ、皆さん、どうでしょうか?

上記の小説からだとそこまで彼女が「It was weird to me」というほど奇妙だったかは、正直分からないかもしれないですね。

「You could turn the conversation from human to dog」と彼女が言っていたので、会話までバウバウ言ってたり、「You were almost like in a competition with the dogs.」と他の犬と争ったりしていたみたいです。

それなら確かにちょっとキモいって思ってしまうかも…。

初デートですしね。急に犬になって甘えられたら「いや、ムリ」ってなりそう。

Marcusも最後に「Is that weird or cut or just not his person?」と言っていて、これは奇妙なのか可愛いのか、それとも彼の人柄にあっていないのか?と言っていました。

人によっては彼のこの行動も“アリ”だったのかもしれないですが、普段との落差が激し過ぎたのか、それとも彼女的にはこういう男性がダメだったのか。

甘えてくる男性自体が無理、という女性もいるので、こればっかりは相性ですね。

もう少し2人の中が深まってからだったらまた違ったのに、なんて思いましたが、まあダメなものはダメなのかな。

途中でCoreyのブラックジョーク。

彼が「She ghosted me」と言った時、「It might a dog ate her」と一言。

それにMarcusも男性も「Oh no…」と静まり返ってしまいました。

なんとブラックな…。

では、また次のエピソードで〜


<英語のメモ>

a bunch in common:沢山の共通点
a bunch of 〜で沢山の、in commonで共通して、という意味。ここではa bunch (of things) in commonで、真ん中が省略されていますね。

distract 〜:邪魔をする、気を散らす
彼が「We decided dogs are at home so we can kind like chat without distracted」と、犬に会話を邪魔されたくない、と。相当本気だったんでしょう。

bond over:親しくなる(口語)
人との関係性で用いられる時、その人と仲良くする、関係を深める、などの意味で使われます。
「We seemed to really bond over the love of dogs」犬が好きなことで仲良くなった、と彼女の言葉。

placidly:落ち着いて
「You were not regularly barking at other dogs placidly you were almost like in competition with the dogs.」と彼女が彼に言った言葉。「普通に落ち着いて吠えたんじゃなくて、ほとんど犬と競争しているようだった」と。これ、デート中にやられたら、めちゃめちゃ恥ずかしい…。

freaking 人 out:人を怖がらせる(口語)
「You could turn the conversation from human to dog was just kind of really freaking me out man!」あなたとの会話が人から犬になって、めっちゃビビったのよ、みたいな感じ。

no room: 余裕がない
よくコーヒーを頼んだ時など、「Do you need room for milk?」と聞かれますが、roomで余白やスペース、という意味になります。
「I like people I like dogs I don’t like people dogs, but I have no room in my life for two dogs」と最後に彼女が一言。人も犬も好きだけど、犬人間は嫌い。私の人生に二匹も飼う余裕はないの、と。

いつも思いますが、アメリカ人の表現の仕方って面白い。簡単な言葉でも、表現方法を学ぶと、会話を盛り上げるテクニックになりますね。

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