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言葉は自分に還ってくる

「また、コロッケ?」

妻の一言に僕はイラっとする。
「は?何?その言い方?」
疲れているとはいえ、その言い方はないだろう。
逆に言われたらどう思うのだろうか?
思ったとしても口に出したら駄目だろう。

そもそも僕のレパートリーは限られている。
休みが固まったら、そりゃ同じものを作るしかなくなってくる。

妻が台所を離れた後、僕はしゃもじで鍋をたたく。
「ガンッガンッ!」

同じような音をかつて聞いたことがある。
数年前、妻が夕食を作っているときに同じような音を聞いた。
あれは、多分、僕に対しての苛立ちだったのだろう。

知らず知らずのうちに妻を傷つけていたんだと、気づかされる。
僕は苦笑いを浮かべる。

「パパ~!今日のご飯コロッケだよね?」
ゆうとが嬉しそうに聞いてくる。
「そうだよ。今日も上手にできそうだよ。」
「やった~。早くできないかなぁ」
後ろから抱きついてくる次男をたまらなく愛おしく思う。

妻や子の何気ない一言でその日の気分が決まる。

言っていいことと
言ってはいけないこと

言った方がいいことと
言わなくていいこと

言葉は巡り巡って自分に還ってくる

だから

良い言葉を口にしたい

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