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[詩]霧・・・そして夜明け

[詩]霧・・・そして夜明け


あの日 言葉は迷子になった
言いかけた言葉は
もやの中をさまよう

壊れた機械のようにカラカラと音を立て
どこかに行ってしまった
見つからない言葉たち

やがて深い霧が視界を遮る
ここから抜け出すには
どれだけの時間がかかるのだろう

そんな霧の中に聴こえてきた
音楽は荒れ果てた言語野に
明かりを灯した

キーシンのショパン
ラフマニノフの2番
ラカトシュのチャールダーシュ

「音の橋」は
立ち込める深い霧の中の灯台となり
脳の蘇生をうながす

それはナイチンゲールの闇を照らす灯火
闇を破って始まった光のグラデーション
霧を蹴散らし夜明けを告げる鳥の声

漆黒の空に
黎明の時は来た
紅の朝焼けが空を染め上げゆく・・・

霧は晴れ
言葉は蘇り
夜明けを迎える



①朝焼け


②見つからない言葉


山根あきらさん
②のお題で書こうとしているもので「夜明け」のシーンを描いていたので、
「朝焼け」シーンを加え、2つのお題に当てはまる文章として書いてみました。
(〜3/3、3/3〜
今日だけは重なっているようなので)

見つからない言葉は難しいですね…ギリギリですみません💦


①朝焼けの投稿ということで、
よろしくお願い申し上げます。

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