見出し画像

バツイチシングルのあがき

バツイチシングルで二人の子供を育ててきたわたしは 自分のペースでずっと生きてきた。家庭においては自分と子供たちだけだったから誰に気を使うこともなく自由にできた。大変だったけど仕事がクリエイティブ系だったので 仕事の面で満足できる部分が大きかったから なんとかくじけることなくやってこれた。

状況が変わったのは息子の結婚がきっかけだった。結婚した当初は転勤があったので息子夫婦とは別々に暮らしていた。子供を授かったのを機に 転勤がなくなり一緒に暮らすことになった。

息子にしてみれば 母親を一人にしておけないという思いがあったようだが なにせうちで暮らせば家賃もいらないし通勤にも便利だ。こちらとしては断わろうにも断る理由がない。

イヤな予感は当たるもので 一緒に生活を始めるととにかくしんどい。息子がどうの嫁ちゃんがどうのとかいうより 自分のペースで生活できないことがこんなにもしんどいものかと思い知らされた。

気を使いたくなくても 無意識に気を使っている自分がいる。それは自分だけでなく彼らも同じように気を使っているのが手に取るようにわかってしまう。当時はどうしていいかわからずいっぱいいっぱいになって この環境から逃げることしか考えられなくなった。

嫁ちゃんもしんどそうだったし ついに耐え切れなくなったわたしは家を出ることにした。今から思えば なんで自分の家から自分自身が出ていかなきゃないないのか意味不明だが 当時はとにかく環境自体を変えたいとしか思えなかった。

仕事が一段落したのをきっかけに家探しを始めた。仕事に未練がないわけではなかったが とにかく視力が悪くなってしまい老眼も重なって 仕事をすること自体が大変な労力を要するようになっていたので 思い切って辞めることにした。前から海の近くに住みたいと思っていたので 海の見える物件を探すことにした。

窓から見える海

5年近くの間一人で気ままに暮らし いつもは仕事でいない娘がホリデーの時には わたしのところに帰ってきて 自由気ままな生活を謳歌していた。友達に「一人で寂しいでしょ」と言われたりしたが 一人で寂しいと思ったことは一度もない。一人でヒマだなぁと思うことはあっても 寂しさを感じることはないんだよね。はたから見れば いつも一人で寂しい人に見えるのかもしれないが 自分にとっては誠に心地よいスペースと生活ができて快適この上なかった。

だがそんな悠長なこともここまでか、というようなよんどころない事情で 自分の家に帰らざるえない状況になってしまった。
前の仕事は一段落した時点で スパッと辞めてしまっていたので アルバイトもしていたが 引っ越すにあたりアルバイトも辞めることに。

しんどくなって何かから逃げ出すと 一時はいいかもしれないが 結局のところしんどいことに向き合わざるを得なくなる状況がやってくる。これいつものパターンなんだよなと思うが 今だからそうやって考えられるけど 当時はそれどころではなく逃げることしか考えていなかったわ。

そして自分の家に戻り 生活環境が変わって半年が過ぎた。
この期間が早かったのか遅かったのか 思った通りのしんどさMAX。もうどこにも逃げられない、この状況に向き合うしかなくなってしまった。
何とか楽になりたくて 書くことで少しでも吐き出せたり整理できたりしたらいいなという思いでnoteやり始めました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?