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読書メモ:たけし、さんま、所の「すごい」仕事現場

基本情報


『たけし、さんま、所の「すごい」仕事現場』 吉川圭三
小学館 2017年4月4日初版

父が日本テレビで照明の仕事をしていたこともあり、小さいころからテレビ、バラエティ番組が大好きだった。大学生ぐらいまでの頃に比べるとだいぶ減ってしまったが、今でも録画したり、TVerでバラエティ番組を見ている。
父が定年退職する前は、ちょこちょこ仕事の話を家でもしてくれており、「
「世界まる見え」や「特命リサーチ200X」のことも話していた。この両番組を担当していたのが、著者の吉川さんである。どういう人までかは聞いたことはないが、お名前を伺ったことがあった。

感想

お笑いBIG3といえば「タモリ・たけし・さんま」であるが、タモリさんは、「今夜は最高!」終了以降、日本テレビではレギュラー番組をもっておらず(特番「タモリ教授のハテナの殿堂」など単発出演はあるが)、日本テレビでのBIG3は「たけし、さんま、所」だと誰かが言っているのを聞いたことがある。
さんまさんと日本テレビの歴史が記されているが、、初期のころは関係を築くために吉川さん、菅さんがTBSに足しげく1年通い、ちょっとしたことをきっかけに扉が開けて日本テレビでの番組出演へつながっていくという「から騒ぎ」や「さんま御殿」から想像できない歴史があった。
たけしさんは著作も多く様々な媒体で自身で語る機会も多いが、タモリさん・さんまさん・所さんに関しては、著作もあまりなく、また、文字に残ることに対して、それぞれお考えがあり、自身で語ることも語られることも少ない。さんまさんは、インタビューもほとんど受けけないのでとても貴重なことが本著ではたくさん書かれている。
また、所さんも語ることや語られる機会が多くないため、番組収録に対する貴重な考えが書かれている。私もたまたま見ていて覚えていたが、所さんが「ナカイの窓」の特番に出演した際のコメントが載っており、『カンペを見ない』のだという。所さんの番組収録は時間通りに終わり、所さんはそのまますぐ帰ってしまうということを父から聞いたことがある。(ただし、同級生であるさんまさんと所さんで特番をした後は別のようで、二人で楽屋で2時間ぐらい話し込んでなかなか出てこなかったらしい)
本の最後に、今後のテレビ・バラエティ番組に対する吉川さんの考えが書かれている。7年前であるが、今も同じような環境ではあるもののここ2~3年で、個人的には少し状況は変わってきたと思う。(テレビやバラエティ番組への個人的な意見は別の機会があれば、そこで触れようと思う)
お笑い・テレビ好きには溜まらないエピソードが豊富に乗っており、必読の一冊だった。

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