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私の側弯症のはなし

お久しぶりです、もふです。
YouTubeを見ていたら以下の動画を見かけまして…。
それで自分の話を書いていなかったと思い久々にnoteを開いた次第でございます。

一般的な側弯症について簡潔に

動画のサムネイルにもある通り、側弯症とは背骨が曲がる病気。
若い女性、特に身長が伸びる思春期に多いです。
私が病院に通っていても体感で明らかに若年の女の子が患者の殆どを占めています。
背骨が曲がること自体に問題があるというよりは、曲がることで内臓に負担が生じ、二次的な病に繋がる危険性が高いです。

小学生で発症(発覚)

私がこの病気であると分かったのは小学校四年生、当時まだ10歳でした。
きっかけはひどく寝違えたこと。
母方の祖父母の実家に帰省した際、朝起き上がれないほど寝違え、整体で電気を流してもらい事なきを得たのですが、そこで整体師さんが一言。

「姿勢が悪すぎるから、戻ったら一度病院に行くべき」

…と。
姿勢の悪さには元々自覚があったものの、病院に行くほどではなく、この言葉で初めて地元の整形外科に向かいました。
レントゲンを撮られ診察。

「ここでは診られない、もっと大きい病院を紹介する」

事の重大さもまだ理解できぬまま、地元で一番大きい大学病院へ。
すると衝撃の一言が。

「ここでは診られない、もっと大きい病院を紹介する」

…まさかの同じセリフ。
ここで同じ系列のもっと大きい病院(他県)を紹介されるところでしたが、両親の手助けにより名医と呼ばれる先生に紹介状を書いて頂くことになりました。

先に言っておきますが、この先生が最後です(w)
都内の大型病院、初診は半日待ち。
そして言われた言葉。

「成長線が消え次第手術」

…?
本当に頭が真っ白でした。
手術しないと治らない、と。
そんな酷いものだなんて、当時およそ齢11歳になったばかりの少女に素直に受け入れられる事実でしょうか。

手術なんて、現実味のないテレビの中の話でした。
…仰天ニュースでしか観たことないよ。

そんなこんなで側弯症の私は手術を前提に月1度程病院に通うことになります。

悪化防止の治療(コルセット)

成長線が消えるまでは手術が出来ない、でも曲がりは出来るだけ食い止める必要がある。
そうなった時の処置がいわゆるコルセットってやつです。
コルセットも、物語のお姫様がドレスを着る時だけの話でしょう?って感じで。
そしてこれがまぁ辛い事。
お風呂、体育の時以外着用、私の場合それが術前、術後(すぐは緩いので安定まで1年ほど着用の必要があります)合わせて約3.4年続きました。
ぎゅって締めるから苦しいです、後小学校の時、教室にクーラーなくて地獄でした()
慣れれば、これが普通になれば、なんてことなかったですがね。
特に慣れるまでが辛い、です。

手術

そんなこんなで出来る限りの悪化を防いで中学一年生の夏休みに手術。
軽症の側彎症の場合にはコルセットの着用のみで済む場合もあります。
私の場合はS字湾曲、下はともかく、上の曲がりはもうすぐで60度というところまできていたので手術不可避でしたが(泣)
とはいえ、曲がりが酷かったり、曲がり方によっては一度の手術では済まないこともあるそうで。
私は一度で済みました。

術後

そしてリハビリや、短縮登校を経て今ではすっかり身体は普通の人、です。
思い返すとすごく大変なことばかりだったけれど、こうして年数を重ねれば過去の記憶。
年一度の経過観察で済んでいます。

さいごに

ここまで自分の側弯症経験について、感情をほぼ排除して記してきました。
それを含めるととんでもない長さになりそうなのでw
病気自体は勿論、時期で嫌だった経験が沢山あります。
例えば診察。
思春期の女の子が老齢の先生とはいえ、男性に定期的にショーツ一枚で診察される苦痛を想像してみてください。
ちなみに記録としてその状態で写真を撮られるのもセットですw
他にも色々しんどいことはありましたが今回はあくまで大まかな流れ、ということで控えておきます。

もしこれを読んで下さっている今側彎症治療中の方がいらっしゃいましたら。
お辛い気持ち、当事者として本当に痛く分かります。
精神的苦痛が大きい病気ですよね。
なんで私が、私も何度何度も思いました。
神様って意地悪。
でも治療後の私が思うこと、この経験があったからこそ、あなたの気持ちがありありと分かる。
少なくとも経験していない人よりは。
痛みを知ることは、その分人に優しく出来るということ。
私は精神疾患も持っていますが、苦しさに襲われるたびに、たったそれそれだけが救いだったりします。
辛い経験をした分だけ、あなたは優しい人になる。
頑張れなんて言いません。
だって、十分頑張ってるもんね。
大丈夫、治る病気です。
今は今だからそうは思えないかもしれないけれど、未来は今よりもっと自由な自分がいますから。
辛かった分、治って病気のこと忘れるくらいになった時には目いっぱい謳歌してくださいね。
陰ながら応援しています。

もふ


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