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"日本一売れるバンド"のボーカルが明かす「作詞の裏側」【稲葉浩志作品集 シアン】稲葉浩志(B'z)著

「国語が苦手だったなんて信じられない」

デビューしてから35年間。
作詞は稲葉さん自身が行ってきました。
少なくとも2020年の時点で4、500曲はリリースされています。

これだけ作詞をし続けているので、
「もともと文才があったのではないか」と思ったくらいです。

実際は国語は苦手で、読書するのに苦労していた時期があったそうです。
読んでいたのが『少年ジャンプ』ぐらいだったとエピソードを明かしています。

そんな国語は苦手だった人が
どうしてここまで
多くの人の心に残る歌詞を
書けるようになったのか、興味がわきました。


・聴いてるファンの方の気持ちを考える

『Don' t Leave Me』 のように、
女性が自分のもとから去っていく歌が多いです。
その理由に驚きました。

「自分が去っていく歌を歌うと嫌われる」と思ったからだそうです。

「聴く人の立場を考えて、歌詞を考えているの!?」と衝撃を受けました。

私も例に漏れませんが、ファンの半分は女性です。
まさかその人たちの目線を考えて
作詞しているのに驚きました。

・作詞は拾ってきた石を一生懸命磨く作業

どうやって作詞をしているのか
工程明かされていました。

・まず書いてみたり、メモをする。
・ここから次が始まる
・つまらなければまた別の言葉を考える
・最初から「歌詞にしなきゃ」と思ってやる必要はない。

まずは紙に書き出すなど、言葉にすることから始まると実感しました。

いきなり、あの素晴らしい歌詞ができているわけではないとのことです。
実際に使われた作詞ノートが載っていましたが、
なぐり書きに近いです。

最初に出た案と、実際にリリースされたタイトルが
違う曲も珍しくありません。

・感想

「この歌はこんな背景があって書かれたんだ」
好きな曲がたくさんありました。
B'z は楽曲自体心地よいですが、
歌詞の世界観も好きです。

2004年以降は、社会から影響を受けたそうです。
自衛隊をイラクに派遣するかどうか
議論されていた時にできた曲があったり、
『SLEEPLESS』のようにコロナ禍真っ最中状況を
克明に表現されている曲もあります。

歌詞から社会問題を織り交ぜつつ、
今を生きているのを感じます。

この本を読んで、改めて「どんなに曲が良くても歌詞が薄い曲は苦手」と実感しました。
じっくり楽しめる曲が好きです。

以上、ちえでした。
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