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第1章④選ばれた!市民とそれを応援するプラットホームSENBOKU TRIALその5〜レモンが参加を作る?編

Hello,Note!
毎週金曜日にお届けする泉北ニュータウン物語。ゆるくときに隔週になりつつ更新しております。

泉北ニュータウン物語の全体像はこちらから

前回から、2018年1月に公募が行われた50周年を実施するにあたり市民とそれを応援するプラットホームSENBOKU TRIAL(市民委員)は、11名が選ばれた事例とその後の取り組みを紹介しています。

SENBOKU TRIALとは

50周年から51年目へ、そしてその先の未来へつなぐため、泉北を面白くする市民企画プロジェクト「SENBOKU TRIAL」。「SENBOKU TRIAL」とは公募で選ばれた市民提案の暮らしのアイデアを、市民と泉北に関わる企業・自治体等がパートナーになって実現するプロジェクトです。これから、まちのあちこちで動きだすTRIALを応援し、参加し、みんなで泉北ニュータウンを楽しむきっかけとして、泉北ニュータウンまちびらき50周年事業の一環で実施されました。

レモンの植樹・栽培を通して、 泉北のくらしを楽しもう! 「泉北レモンの街ストーリー @公社茶山台団地」

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プロジェクトリーダーは苅谷由佳さん。泉北レモンの街ストーリー発起人・代表で、青い空と緑が豊かな泉北をもっと輝かせたいパソコン講師もされています。

本泉北ニュータウン物語でも、「レモン」というキーワードでご紹介させていただています。

50周年のプロジェットでは、

50周年の泉北レモンのシンボルの場所として、泉ケ丘駅から近い、公社茶山台団地にレモンの木を植樹し、地域のみなさんの交流や子どもたちが自然とふれあえる場をつくります。 泉ヶ丘駅に近い茶山台の団地の大蓮公園に面している、のり面に植樹し、将来その木が大きくなって実をつけることで、 春先には道沿いがレモン色で染まり、ひいてはそこが泉北の象徴的な場所になるのではと考えています。
 その第一歩として、地域のみなさんや子どもたちと、植樹のための土地づくりのワークショップも行います。 私は、将来の泉北ニュータウンが、電車を降りると、春にはあまいレモンの花の香りや、 秋にはさわやかなレモンの香りがし、生活、人、まちのすぐそばにレモンのある、そんな「泉北レモンの街」になっている未来を夢見ています。

とのことでスタートしました。

泉北レモンの街ストーリーとは?

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泉北レモンの街ストーリーさんは、50周年を機会で生まれたわけではありません。泉北の街のあちこちで、レモンを見ることができる風景づくりを行いながら、泉北レモン®を泉北の特産品にすることをめざして、『泉北レモンフェスタ』を毎年3月に開催開催されている独自の取組です。

苅谷さんを中心としてつながった市民活動団体です

苅谷さんは数十年前から泉北ニュータウンを「レモンの街にしたい」と高層を温められてこられていました。

そんな矢先、

地域住民自身が、独自の発想と実践によりまちの課題を解決しながら、地域の魅力を向上させていくことで豊かなまちづくりを進めようというプロジェクトとして、堺市さんが主導し市民を中心に2014年より始まりました。

当時、約60名に上る、10代から70代の幅広い年代の方が参加し、地域内のまちあるきやミーティング、スキルアップワークショップに参加しながら、泉北のまちなかに新たな魅力を生む企画を考え、実践しています。

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アイデアの種を持つ人にこの指とまれで、みんなで応援しながらプロジェットを生む取組みは拡大しました。プロジェットの様子はつむプロのHPより拝借しました。

その中の一つに苅谷さんのプロジェットに市民が集まることになりました。

なんで泉北にレモンなの?

泉北レモン®の街ストーリーさんのHPより、苅谷さん宅のレモンの樹の様子を拝借しました。

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苅谷さんによると、泉北ニュータウンは南向きの斜面が多く、レモンの栽培に適した瀬戸内気候に似ているとのことで、農薬を使わなくても苅谷さん宅でも一冬二本(20年及び35年以上前に植樹)で約300個の収穫されているそうです。

50周年をきっかけに広がる企業との協働

泉北ニュータウンまちびらき50周年事業では、SENBOKU TRIAL(市民委員)の一環で取り組まれました。

このSENBOKU TRIALの肝は、お互いできる強みを共有しようよって雰囲気からはじまるまちづくりの機運につなげること。

企業さんの持っている資源と市民の持っているアイデアと実行力が重なると生まれることを大切にする。ということです。

詳しくは、こちらで紹介しています。

では、苅谷さんを中心とする泉北レモンのまちストーリーはどうだったのでしょう?

全住戸の50%が団地の泉北ニュータウンの強みを生かしたこと

以前、ニュータウンの資源紹介でこんな記事を書いています、

一般的に団地がニュースに出るときは、「街が死んでいく…オールドタウン」とか、「車などの移動. 手段を持たない高齢者を中心に生じている買い物難民」とか、とにかく「負」の資産と語られることが多いです。

事実としては、団地はニュータウンの風景です。なぜなら、

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だからです。ニュータウンを歩いていて、見る建物の約半分が団地なんですから。当然、まちの困りごとは団地にも生まれるし、建物なので耐用年数がある。だから建て替えるのか、活かすのかが課題になるわけなんですね。

団地は課題だけなのか?

長くなってきましたが、一方で課題にはポテンシャル(潜在的な可能性)があるわけです。

それは⻑い年⽉をかけて育まれた緑豊かな環境、余裕のある外部空間、昔ながらのご近所さんがいるなど、団地ならではの良さはたくさんあります。

昔の景色と今の景色を比べると一目瞭然です。

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泉北コミュニティさんの特集HPから写真を拝借

緑の豊かさだけではなく、団地の棟と棟の間の空間がとてもゆっくしています。それだけにこんなふうにマーケットなどできちゃうくらいなんですね。

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50周年で生まれた団地の空地とレモンのコラボレーション

当時のイメージ写真としてとったものです。まさに団地の中で育まれているコミュニティに、泉北レモンのコミュニティの掛け算がこの取組の肝です。

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団地の空地にレモン畑を耕し、そこに子どもと大人でレモンを植樹し、茶山台レモンの会を作り育てていくことで、泉北ニュータウン50周年のシンボルの一つにしていこうという取組です。

土作りからはじまる50有年事業

地域住民さんに呼びかけて土を耕します。50年空地でしたので、木の根などを耕すのが重労働だったことが思い出されます。

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その後、看板なども準備して、

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最後に記念撮影をしました。

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植樹祭は50周年のメンバーで盛大にお祝いしました

土作りは、これから茶山台でレモンを育てていこうという仲間だけで開催したので人数は少ないですが、植樹祭は茶山台住民、泉北レモンの街ストーリーのみなさん、市民委員の一つの音楽でまちを盛り上げようというSKYLISHのメンバーなどいくつものコミュニティのなかまが集いました。

看板も手作りしました

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子どもたちが重たい樹を運び植えます。

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フィドルという北欧のバイオリンでにぎやかに応援も入ります

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植樹の最後は看板をみんなで打ち込んで完成です

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毎年2月には収穫祭を住民さん主体で開催

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その後、毎年2月はみんな集まって、収穫祭を開催しています。

その後も広がるレモンの街の取組み

堺市南区を中心に、幼稚園、小・中学校はじめ、施設や会社、団地と、さまざまな場所に、たくさんの人によって、レモンの苗木の植樹がおこなわれています。

詳細はこちらにたくさん乗っていますので、いくつかポイントで紹介します。

泉北をレモンの街に~ミニウォーク&レモン植樹@泉ヶ丘駅
2019.3.17 には堺市さんや駅前のみなさんの協力で、泉北の玄関口に植樹が行われました。(写真をHPのからお借りしています)

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2019.5.29 『泉北レモン鉢植え大作戦@泉ヶ丘』
爽やかな晴天の中、「泉北レモンの街ストーリーの輪」の皆さんや泉北タカシマヤさま、そして泉北レモンの街ストーリーメンバーが一緒に、40本の苗木を鉢植えしました。(写真はHPからお借りしました。)

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ビジョンを共有するから、住民の共感が生まれ、共感が行動を作ります。

次の50年には、泉北レモンが大木となって、新しい資産になっているんだとおもうと、ワクワクしませんか?

イベントじゃない参加のデザインがあるかこそ、続く

2017年9月に団地の空地利用としてはじまり、泉北レモンの街ストーリー と茶山台団地住民によるレモンの会と公社さんが、ずーっと守り育てています。
人は成長して変化するけど、レモン🍋の木は団地で育っています。
ニュータウンの次の50年はきっと、硬い建物じゃない、柔らかくて温かくて、それでいてこれが新しい豊かさが増えたねって言ってる景色があります。
2021年年は、コロナで大々的に開催できないから、世話係でひっそりと開催。
でも、そのひっそりは停滞の意味ではありません。

その場に集っている人に意味があります

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2017年にはなかった取り組みの主人公だらけなんです。

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の担い手が手を取り合って見守っています。

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その土台は、どの取り組みも「参加」をデザインしていたからです。
「イベント」だったら、その時で消化して終わっていたはず。
でも、植えて、お世話して、収穫して、このサイクルがくるくる回る参加のデザインは、2017年にはすでに起きていた未来だったんだなーと、しみじみ。

大事なんでもう一度言わせて下さい。

まちづくりは、参加の場が肝なんです。

どれだけお金を積んでも、明日にはできないエネルギーを持続するのが参加。

参加を通じて、住人が住民になる。

その大事さをこの間、レモンの街ストーリーさんと大阪府住民供給公社さんい学びました。

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