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階段箪笥の魅力とすすめ


階段箪笥とは一体何なのか、名前だけでは想像が付かないかもしれません。文字通り、階段型になっている箪笥のこと。

今では考えもしませんが、アンティークの和家具などには、
2階に上がるための階段であり、収納家具の役割をもった物があります。

形は四角いもの、というイメージから逸脱しているその見た目は、
風格を漂わせています。

ですが、実用的な使い方もあまり知られていません。

現代でも階段箪笥と寄り添って暮らすには、
どうしたら良いでしょうか。

今回は、階段箪笥の魅力を踏まえつつ、
現代での使い方をまとめていきます。



階段箪笥のはじまり


箱箪笥とも呼ばれる階段箪笥は、
関西を中心とした町家から発達していったものです。

この時代の階段下収納は、
実は箪笥の歴史よりも前だったと言われています。

商いの空間で、お客さまを出迎えるための物として意識されていたようです。

江戸時代に広まったのは、
箱梯子(はこはしご)という建物に造り付けせずに別々に作った物。

高さも奥行もさまざまな物があるのは、そのためのようです。

置き家具を使って2階へ上がるという事実にもちょっと驚きですが、
この時代にすでに考えられていたことも斬新ですよね。



現代での付き合い方


良い意味で個性がありながら、
魅力的に活かしきる術が分からない階段箪笥。

暮らしの家具として寄り添うために、
少しですがアイディアをまとめてみました。


■さまざまな大きさの収納を活かす

台所の間の正面にある事の多かった階段箪笥。

ただ、階段の踏み面にある程度余裕を持たせることを考えると、
奥行がありすぎるのではと思いますよね。

実は抽斗(ひきだし)の奥行を短くするなど、
収納としても使いやすいように小さな工夫が隠されていたりするみたいです。

最近では和家具の再注目がされているのですが、
モダン的で現代的な物をオーダーで作成するというのも、
一つの手であるかもしれません。

そうすればサイズも自由に設定出来ますし、
現代のインテリアにも馴染むような物も作れるかと思います。


■段段が飾り付けをより引き立たせる

そのままでも凛々しい階段箪笥ですが、
そのステップ感を活かして飾り付けをするのにも使えます。

高さによってメリハリが必然的に生まれるので、
小物が美しく映えます。

階段箪笥の飾り付けのポイントは “控えめ”。

飾り立てる段数や、飾る物の数・大きさ、に気をつけましょう。


■大きさを活かし、空間の間仕切り役に

幅も高さもこれだけの大きさがあると、
やはり悩んでしまうのが配置場所。

背面を壁に付けて置くのが一番無難ですが、
これだとせっかくの立体感を損ねてしまいます。

そのどっしりとした大きさを逆手に取って、
空間を間仕切り用に置いてみるのも良いと思います。

リビングダイニングの間に置いてみたり、
リビングの中に小スペースの書斎部屋を作ったりも出来ます。

テレワークにも便利だと思います。

また、訪れたお客さんの目に入るように配置しつつ、
その裏側に隔たりがあれば見せたくない物は隠す事も出来ます。



まとめ


収納の造りも一点一点違う階段箪笥。

ハードルを高くするものではなく、
暮らしの深みを変えてくれるものだと思います。

現代ならではの使い方も理解しながら、
オーダーメイドで作成する事も面白いかと思います。

階段箪笥を作りたい方は、お気軽にご相談ください。

他にも、家具についてもご要望等ありましたら、
心よりお待ちしております。

それでは。



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