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#107 普段から股関節をぐるぐると回してますか?

人間の身体は、たくさんの
関節が存在しています。

その中でも、日常生活を
不自由なく送っていく上で
とても重要になってくる関節のひとつに
股関節があるかと思います。

股関節は、大腿骨の先端にある
ボールの形をした大腿骨骨頭と、
骨盤側で骨頭の受け皿になる
深いお椀の形をした臼蓋(寛骨臼)との
組み合わせでできた臼状関節
(球関節の一種)でございます。

正常な股関節では、寛骨臼が骨頭の
約4/5を包み込むことで
関節を安定させております。

股関節には、普通に歩くだけでも
体重の3~4倍の力が
かかってしまっているといわれています。

股関節の運動軸は、球関節の特性によって
多軸性になっています。
関節が動く方向としましては、
・屈曲
・伸展
・内転
・外転
・内旋
・外旋
・分回し運動(屈曲・伸展・外転・内転が組み合わさった、ぐるぐると回すような複合的な運動)

が可能になっております。

股関節の最大の特徴は、
肩関節と同様に分回し運動が
できることにあります。

分回し運動を始め、
股関節を動かすために筋肉は
生まれながらにしてどの方にも
備わっています。

股関節には上記にあるような
関節可動域があるのですが、
日常生活を送っておりますと、
主に歩いたり、立ったり、座ったりなど
のようなシンプルな動かし方しか
しなかったりします。

筋肉は動かすことで機能を
保つことができますので、
日々、少しずつでも動かしてあげることが
大切になります。

股関節をぐるぐると回してあげるだけでも、
股関節に関係する筋肉を使ってあげることができます。

まずは、仰向けから始めていただき、
スムーズに違和感なく
動かせるようになりましたら、
イスに座った状態、
四つん這いの状態、
立った状態など
色々な形で行っていただくことが
良いかと思います。

立った状態は、日常生活動作の中で
とても重要な形になりますので、
転倒に注意を払っていただきながら、
股関節を内回し、外回しと
ぐるぐる回して動かしていただけると
幸いです。

ただ、動かしていただいたり、
日常生活で痛みなどを
感じておられる場合は、
まずはしかるべきところで
チェックしてもらうことが先決になります。

股関節は自分自身の足で
人生を歩み続けるために
重大な役割を担ってくれますので、
股関節を通じてご自身の身体と向き合って
いただけると嬉しく思います。