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韓国語#01. 漢字の読み方を覚えると語彙力が急激に上がると思う

外国語を勉強する際に大変なのは、語彙力を身につけることですよね。

しかし、単語帳を見ながら暗記するのは退屈ですし、文章を使って覚えるのも勉強を始めたばかりの頃は難しいと思います。

私も単語を覚えるのが本当に苦手、というか大嫌いでしたし、今も嫌いです。右から左へ流れるどころか、そもそも右からも左からも入ってきません。不思議なもんだ。

最近はスペイン語にも挑戦していますが、覚えたはずの単語も数時間後には忘れています。携帯アプリを使ってゲーム感覚で覚えても、忘れるものは忘れます。えぇ。

ということで、今日は韓国語の勉強を始めたばかりor始めようと思っている方に向けて、「韓国語の漢字の読み方を勉強すると、単語を覚えるのが楽になるよ」ということをお伝えしたいと思います。


私が使った漢字のテキスト

韓国語の勉強を始めて1年くらい経った頃、韓国人が日本語を勉強する際に使う漢字のテキストを購入しました。

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置いて、置いて、見る、日本語漢字教科書(두고두고 보는 일본어한자교과서)」というタイトルの本で、小学校レベルの漢字が出てきます。
タイトルそのまま、普段は本棚に置いておき、必要になったら見るという、辞書的な教科書です。

この本を購入した理由は「語彙を増やすには漢字の韓国語の読み方を覚えると良い」と、ある程度韓国語を勉強して気づいたからです。

実際にこの本を使って漢字の読み方を勉強したのですが、かなり役に立ちました。


韓国語で漢字の読み方を覚えるメリット

1. 韓国語では漢字語をたくさん使うため、使える単語数が一気に増える

韓国語の多くの単語は漢字から来ており、それらの単語は漢字語(한자어)と呼ばれています。この漢字語には、日本語で使われる単語と同じものが多く含まれます。

例えば、先ほどの本のタイトルにも、いくつかの漢字語が使われています。

일본어(イルボノ)=日本語
한자(ハンジャ)=漢字
교과서(キョグァソ)=教科書

このように、韓国語には、日本語と共通した漢字語が多くあります。

上記のほかにも、地球、地図、宇宙、博物館、学校、学生、学部、大学院、修士、博士、卒業、就業、時間、出勤、退勤、会社、社会、文化、伝統、地域、国際、幸福、幸運、不幸、後悔、安全、安心、などなど。

これらの単語は全て韓国語でも使われる漢字語で、ほかにも山のようにあります。

つまり、漢字の韓国語の読みさえ覚えれば、既に知っている日本語の単語の読み方を変えるだけで、実際の会話で使えてしまうことが多いということなのです。もちろん、漢字で成る全ての単語に当てはまるわけではありませんが、最初の頃は気にせずにどんどん使っていくのが良いと思います。


2. 覚えるのが簡単

漢字の読み方ですが、日本語とは異なり「訓読み」と「音読み」という分け方はなく、ほとんどの漢字は読み方が一つしかありません(ごくたまに例外があります)。

また、日本語の音読みに発音が似ているため比較的覚えやすいと思います。なかには、ほとんど一緒だなと思う漢字もたくさんあります。例えば、「山」は「サン」と読みますし、「地」は「チ」と読みます。

そのため、日本語の発音と似ている単語がたくさんあります。

地球(지구)=チグ
野球(야구)=ヤグ
運動(운동)=ウンドン
安心(안심)=アンシム
価値(가치)=カチ
無理(무리)=ムリ
関係(관계)=クァンゲ
図書館 (도서관)= トソグァン

全く違う発音の単語を覚えるよりは、随分と楽なのが分かると思います。


3. 色んな場面ですぐに使える

このように日常会話でよく使われる頻度の高い漢字語がたくさんあります。そのため、漢字の読み方を覚えると、色んな場面ですぐに使えるようになり、とても便利です。

そういえば、学生の頃に、日本語が上手な韓国人の子から教えてもらいました。

「『微妙な三角関係』って言ってみて。韓国人に通じるよ」

「微妙」と「三角関係」という言葉は韓国語にもあり、それらの発音が日本語と韓国語で似通っているため、「微妙な三角関係」と日本語で言ったとしても、韓国人に通じるのです。

実際やってみましたが、ちゃんと通じましたし、なにせ言った言葉が「微妙な三角関係」です。その後の会話が非常に盛り上がりました。

機会があったら、ぜひ試してみてください。


4. 単語が浮かばない時は、漢字語で代用できる

話は戻り、漢字の読み方を覚える一番のメリットは、実はこれでないかと思います。

韓国語の単語が出てこない時は、日本語でも使われている漢字語を韓国語読みにしてみましょう。意外に伝わります。

私は以前、同僚と一緒にお昼ご飯を食べた後に、あまりにもお腹いっぱいだったので、「お腹が破裂しそうだ」と言おうとしたことがありました。

普通ならこの場合、터지다(トジダ:破れる、割れるの意味)という動詞を使うのですが、案の定、出てきません。そこで、「破裂」という言葉を韓国語読みにして使いました。

"배가 파열할 것 같아요."
「ペガ パヨル ハルッコッカッタヨ」

少し不自然な表現ではあります。私も、このような状況で「破裂」という単語を使っている人は聞いたことがないんで。笑

しかし、それでもちゃんと通じました。

そう。大事なのはここ。
自然な表現ではなくても、自分で使える単語をどんどん使ってコミュニケーションを取りましょう。


そして、私の言葉を聞いた、同僚であり心優しい友人の韓国人は、

"역시 한국어 잘 하네. 그렇게 어려운 단어를 안다니."
「やっぱり韓国語上手だよね。そんなに難しい単語を知ってるなんて」

と。

私にとっては、「터지다(トジダ)」よりも「파열(破裂:パヨル)」の方が使いやすい単語でしたが、韓国人にとっては漢字語の「파열」の方が難しく感じるとのことでした。

そうなんです。

漢字語を使うと、賢そうに見えるというおまけ付き。


結局のところ、韓国人の人は優しいということ

こうしていろいろとトライ&エラーを繰り返しながら覚えていくと、楽しく勉強することができます。

韓国の人は優しい人が多いので、間違えてもちゃんと付き合ってくれますし、質問すれば、いつでも答えてくれます。

そして、やはりこうして韓国人の人としゃべることが一番のモチベーションになりますよね~。

ではでは😊


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