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ミクシィ日記のノスタルジーと記憶の忘却

先日探偵ナイトスクープにて、10年書き続けているFBの日記を遡り初回の日記に何を書いていたか知りたいのにスクロールがうまくいかず苦戦している依頼者を見ていて、ふと自分が書いていた古の「ミクシィ日記」の初回はなんだったんだろうと気になり、久しぶりにログインを試みた。(パスワード分からなくて再設定したけど)

そして遡ったところ、2005年12月22日、短大の英会話授業の一貫?で皆でユニバーサルシティウォーク内の今は亡きHARD ROCK CAFEに行った事が書かれていた。皆待ち合わせ場所であるスタバ前に着いたのに肝心の教授であるイギリス人(確か)のクリス先生が来ない。当時はスマホもLINEない。でもどういういきさつか忘れたがなぜか唯一私だけが先生の携帯番号を知っていた。(確か課題かなんかの事で連絡取らなきゃいけなくて連絡先聞いたような…)
そこで仕方なく私が先生に電話するのだがコールを鳴らしたあとでふと気づく。「いや、ちょっと待てよ。何語で話せばいいんだ?一応先生は日本語通じる。そして私の英語はかなりしょぼいカタコトだ。でも一応英語の授業だし…」そして考えている間に先生は日本語の「はい」とも英語の「Hi」とも取れるような「ハイ」で電話に出て…仕方なく英語でなんとか喋った…という事が書かれていた笑。読んでいて、たしかにこの日の事は覚えている。インパクトある事件だったし、初めてのハードロックカフェに浮かれていた。日本人の店員さんだったのだが先生が「オールイングリッシュでよろしく」と言ったので注文や水のおかわりなど全て英語でやった。(その若い女性の店員さんは英語ベッラベラだった)アメリカンサイズのフィッシュアンドチップスやアップルパイを食べたのも楽しい思い出だった。

だが、このミクシィ日記、懐かし恥ずかしい気分で色々読んでいて、時々「まっっったく覚えていない、思い出せない出来事」が書かれており驚愕する。
例えば、前の職場での同僚さんの事が書かれていた。27歳の女性、服装もコンサバでおとなしい感じ、顔立ちは2007年ミス・ユニバースの森理世氏に少し似ていて、いい人ではあるがとにかく控えめで、大人しすぎて会話が盛り上がらない。だがある日彼女がロックバンドのヴォーカリストである事を知り驚いたと。しかもジャンルはヘヴィメタで、レッド・ツェッペリンなんかをカヴァーしていると聞いて死ぬほどびっくりした!!!!なんて事がものすごい勢いで綴られていた。のだが………
これがマ・ジ・で、思い出せない。
結構彼女の外見の詳細や年齢なども書かれているのに、本当に、誰の事か微塵も思い出せないのだ。名前はおろか、顔も、「あーそんな人いたっけ」的なうっすらとした記憶さえも蘇ってこない。あれ?私もしかして記憶喪失??
他にも「職場の先輩の友人の友人の友人の男性を私の友人に紹介した」
「縁をつなげるって良い気分だし、結婚相談所とかで働くのも案外面白いのかもしれない」的な事が書いてあったりしたが、これまた記憶喪失。一ミリも思い出せない。「結婚相談所的なところで働いてみたい」と思った記憶もない笑。私は今アラフォーだが、ゆうても精神年齢はまだまだ幼稚だし、気持ちだけは若い頃のまま、と思っていたのだが、こうして「本当の若い頃」を振り返ってみると今の自分とはかなり違う部分もあり驚く。そしてこうも、記憶って薄らぐものなのかとも思ってなんだか少し怖くなってしまった。

そして23歳くらいの時の自分が己の年齢について「絶望」とか「恐怖の23歳になりました」「自分だけじゃなくて友達も年を取るのが怖い」なんてあまっちょろい事書いていたのだが、「黙れやガキがこっちはそんな恐怖も絶望もとっくに通りこしたアラフォーなんだよ!」と胸ぐらつかんでやりたい気分になった笑。

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