ルーシー

はじめまして。ほどほどに読書好きでほどほどに音楽好きのアラウンド・フォーティーです。日…

ルーシー

はじめまして。ほどほどに読書好きでほどほどに音楽好きのアラウンド・フォーティーです。日々の思った事を自分勝手に連ねていくだけの日記です。live in OSAKAです。

最近の記事

ナディアに櫛をあげた私

20年程前、短大の短期語学研修でイギリスの海沿いの街で2周間ホームステイをしながら、語学学校に通った。それが私の人生初の海外経験だった。 そこには多数の国の人が英語を学びに来ており、入学時のテストにてクラスわけをするのだが、一クラス大体10人少しの少人数生で、私のクラスにはイタリア、スペイン、トルコ、韓国、など色んな国籍の人がいた。 中学生くらいから欧米文化に強い興味を持ち、フルハウスをはじめとするNHK教育の海外ドラマ枠を毎週見て「THE・アメリカン・ファミリー」や「欧米

    • 至高の100冊…ならぬ35冊だった

      先日インスタの読書好きの方のアカウントを見ていた際に「至高の100冊」のハッシュタグを利用して紹介している方が何人かいた。 面白そう、と思ったものの、私の読書量は「並」であり、一ヶ月に何冊もよみこなすような読書家ではない為、「至高」に入れたい本だけで数えると100冊は難しい。ただ、カウントの仕方は人それぞれで、漫画、エッセイ、ノンフィクション、絵本など全てのジャンルを含めてカウントしている方もおり、それならばといけるかも、と考えてみた。 だがそれらを含めた上で実際にカウント

      • 褒めるのなら出版してくれよ

        14年程勤めているコールセンターの仕事だが、ここ最近少し大きな出来事があり、今年の秋で別のセンターに移動するか、もしくは転職するか決めなければいけない事になった。その後社内で色々対策が検討され、とりあえずは一旦今の仕事を続ける方向で話は進んでいるのだが、14年ぶりに「転職活動」が視野に入り、とりあえずここ最近求人サイトを見る機会が増えたのだ。色々な仕事があるのだなあと見ているとふと、本の「自費出版」の営業職を募集している会社があった。 へえ!今もまだそんな営業があるのか、絶対

        • プレゼントの正解とは

          12年程前のある昼休み、同僚の妙齢女子が新しくできた彼氏から初めてもらった誕生日プレゼントについて、愚痴を吐いていた。 その理由はもらったプレゼントの中身が、やや古臭い某ブランドのアクセサリーだったからだ。そのブランドとは、私が高校生くらいの時に、当時の女子高生〜女子大学生くらいの間で流行ったアクセサリーブランドで、高すぎず、安すぎずの印象だが、20代半ば超えの女性に渡すには少し幼い&やや時代遅れ感が否めないブランドだった。彼女は「高校生かよ」と嘆いており、さらに続いて「しか

        ナディアに櫛をあげた私

          ミクシィ日記のノスタルジーと記憶の忘却

          先日探偵ナイトスクープにて、10年書き続けているFBの日記を遡り初回の日記に何を書いていたか知りたいのにスクロールがうまくいかず苦戦している依頼者を見ていて、ふと自分が書いていた古の「ミクシィ日記」の初回はなんだったんだろうと気になり、久しぶりにログインを試みた。(パスワード分からなくて再設定したけど) そして遡ったところ、2005年12月22日、短大の英会話授業の一貫?で皆でユニバーサルシティウォーク内の今は亡きHARD ROCK CAFEに行った事が書かれていた。皆待ち

          ミクシィ日記のノスタルジーと記憶の忘却

          祖母の形見、句を詠むということ

          4年前、父方の祖母が亡くなった際に、父親経由で二冊の俳句ノートを譲り受けた。祖母は40年間程、毎日俳句を詠み続けノートに記し、そして某老舗の主婦系雑誌に投稿し、何回も何回も、数え切れない程掲載された。その掲載された句だけを改めて書き集めたいわばオリジナルの句集だった。孫は私以外にも6人もいるが、この句集は私の手元にやってきた。実家にいた際に私が本を読んだり小説を書いたりしてる事を知って両親が「あんたが文章書いたりするん好きなんはおばあちゃんに似たんやな」と言っており、おそらく

          祖母の形見、句を詠むということ

          性格が悪いってどうゆうこと??

          自分は善人か悪人か、天国行きか地獄行きか、暇な時、または対人関係で「やらかしたな」と思った時に時々考える事がある。 これに関しては考えても答えが出ない事が多い。さすがに「悪人」とまではいかないと思う。でも「あなたは善人ですか?」と問われたとしたら自信を持って「YES」とは言えない。 同じく「性格が良い」とも言い切れないと思っている。いや、実際今まで生きてきて己に対して「マジ最低だな」「クズだな」「クソだな」(汚言失礼)と思った事なんて数えきれない程ある。 でもだからといって、

          性格が悪いってどうゆうこと??

          問題児だった私と、幼少期のたまご事件

          私は小学校1年生の時、いわゆる「問題児」であった。家では普通に喋るのに、学校でだけ謎の赤ちゃん言葉を喋り、クラスメイトや先生方に迷惑をかけ、おそらく要注意児童として目をつけられていたと思う。同じクラスの同い年のしっかりした子達にまるで妹のように面倒を見られていた。 私が過ごしていた関東の小学校では鶏を飼っており、卵が生まれると朝登校時に校門の前で飼育係の子たちが卵を配っていた。もちろん数に限りはあるが、幸運な事にそれを手に入れた生徒たちは一日中タオルにつつんだり、ポケットの

          問題児だった私と、幼少期のたまご事件

          「カラオケ行こ!」名付けられない関係性の尊さ

          数年前、和山やま氏の「カラオケ行こ」のコミックスを夫がふらりと買ってきて、「面白かったから読む?」と言われなんとなく読み、「うん、まあまあ面白かったよ」で終わりそのままコミックスはメルカリ行き、その後その漫画の存在すら忘れていたのだが、皆様知っての通り実写版が公開され、かつ評判もすこぶる良かった為、興味本位で夫と二人で先日鑑賞してきた。 結果、やはりすこぶる良かったのである。 原作を殺さず、良さを活かしつつも映画ならではのエピソードや人物背景などが加えられ、そして何よりも

          「カラオケ行こ!」名付けられない関係性の尊さ

          間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」を読んで

          先日インスタでフォローさせて頂いている某有名な本紹介者の方が「ものすごい作品だったので、ちゃんと伝えたいけどうまく伝えられない」的な言葉と共に本の第一ページ目をインスタストーリーにて上げていたのを目にし、なんか「ピン」とくるものがあって、即座に調べ、発売されたばかり、しかもデビュー作という事でまだレビューも少ないのにも関わらず「絶対読んだほうがいい」と感じ、翌日購入し、その日に読破してしまった作品がある。 それがこの度ハヤカワSFコンテストの特別賞を受賞したらしい、 間宮改

          間宮改衣「ここはすべての夜明けまえ」を読んで

          リップクリームの君

          善悪の境目は本当に難しいと感じる事が多い。 私は一応犯罪と名のつく事はした事はないが(小学校1年生の時友達とスーパーでねるねるねるねを万引きした事は内緒である)、日常生活の中の「ちょっとしたルール違反」は正直、かなりの数やらかしている。でもきっとこれは私だけではないと思う。 例えば、短い横断歩道、車はもちろん人も誰も歩いていない、そんな時の赤信号。皆様はどうするだろうか。もちろんきちんと青信号に変わるのを待つ人もいるしそれがルールである。だが、こういったケースの場合、私はしれ

          リップクリームの君

          山内マリコ「結婚とわたし」を読んで

          「ここは退屈むかえにきて」「あたしたちよくやってる」「パリ行ったことないの」など、自由な雰囲気でかつなんだかグっとくるタイトルをつける山内マリコ氏が私は好きだ。作品全部読んでいるわけでないが、良い意味で他の純文学系作家とは違う「身近さ」を感じる。 以前どこかの短編の中の一節で「2003年、世間はオレンジレンジの上海ハニーの一辺倒だったが私はザ・リバティーンズや、ザ・ストロークスのアルバムをしつこく聞いていた」と語る主人公を書いていて、「あれ?これ私の話?」と一瞬思いそして「え

          山内マリコ「結婚とわたし」を読んで

          あなたも私も、いろんな人です

          「世の中にはいろんな人がいる」というのはとても便利な言葉である。 女子会等で皆でしゃべっている時に、最近会った良くも悪くも「面白かった人」や「インパクトのあった人」を語った後、よく「世の中にはいろんな人がいるよねえ」で締められる事が多く、そしてかくいう私もついついこの便利な言葉で濁してしまう事があるのだが、これってなんだか上から目線な言い回しだなとも思う。 ここで言う「いろんな人」は、良く言えば個性的な人や、ぶっとんでる人、そういったユニークなパーソナリティを持ってる人を指す

          あなたも私も、いろんな人です

          100円、渡しちゃうかも

          何年か前、ネットで見かけた社会実験の記事の事をなぜか今日ふと思い出した。 「あなたの目の前で誰かに100万円をあげますが、あなたが私に100円渡せばあげるのをやめます。どうしますか?」というなんだかいや~な人間心理を炙り出そうとする内容の実験だ。そして、この実験で一番多く「100円を渡した」のは日本人だったらしい。 これを見た時、意外でもなんでもなく「うん、なんか日本人ぽいな」と思ったのだった。 かくいう私はというと、冷静に考えてみた。 まず、基本的には渡さない。もちろん心

          100円、渡しちゃうかも

          文体、迷っております

          最近ここnoteにて久しぶりに日記なるものを書いていて悩んでいる事がある。それはこの「~である」「~だ」という文体が果たして正しいのか、という事。いわゆるブログ世代、mixi日記世代の私は昔からブログを書くのが好きだったのだが、もっと、くだけた口語調、または「~ですよね~」的な軽い敬語で書いていた事が多かった。今回このnoteでこの堅苦しい文体を採用したのは日記というよりは「エッセイ」として書く事にチャレンジしてみたかったから、というのがある。 だが、読み返していると、どうも

          文体、迷っております

          モンツンラとクロージョライ

          本というのはどういうわけか、うっかりするとすぐにたまって雪崩を起こす。その為、こまめに断捨離をしており、なるべく本当に気に入ってる本しか残さないように心がけている。 そんな中、絶対に手放す事はないな、という本が何冊かある 雪舟えまの「タラチネ・ドリーム・マイン」もそのうちの一冊だ。 読んだきっかけは川上未映子氏が雑誌ダ・ヴィンチにて大絶賛で紹介していたからである。ちょっとお高めの本だったが、読んで後悔はしなかった。 はじめて読んだ時、このなんともいえない独特な世界観にとて

          モンツンラとクロージョライ