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<MBTI>スクールカーストの高いタイプと低いタイプについて語る

 個人の人生において、影響を与える要素はたくさんある。学歴・就職・恋愛・コミュニケーション力などだ。その中でも人生で最初に叩き込まれるのがスクールカーストである。対人スキルのプロトタイプと言ってもいいだろう。

 小中学校でどのような立ち位置だったかはその人のアイデンティティに後々まで影響する。人格形成の初期段階であるため、非常に影響が大きいのだ。今回はMBTIタイプをベースにスクールカーストについて考察していきたいと思う。

一軍・二軍・三軍を分けるものは何か

 
 一軍に必要なノリは一にも二にもES型のノリに合わせられることだ。一軍の人間が好むスポーツ・流行・モテといった特徴はES型の独壇場である。個人競技が得意な人間が対してモテないのはこうした競技がES型ではなく、IS型の特徴を持つからだ。
 ES型は大半が一軍に入っているが、一軍がES型だけとは限らない。大抵は周辺的なメンバーとしてIS型やEN型が入っていることが多い。IN型が入るのは難しいと思う。

 二軍に必要な条件は一軍とは少し異なる。二軍にはある程度N型のノリが存在するからだ。したがって二軍に入るにはN型のノリに合わせられる能力が必要だ。二軍が学力の高い生徒が多いのもおそらくN型の性質と関係しているのだろう。
 INFJやENTPといったタイプは大抵が二軍に入っており、中心人物であることが多い。ENTJも二軍であることが多いが、上昇志向の強さにより、一軍相当の「ランク」とされていることもある。
 最も必要なのはあくまでN型に合わせる「能力」なので、実際はS型の生徒も多数存在する。ISFPやISTPを結構見かけることがある。

 一軍・二軍には実のところ絶対的な優劣はない。両者の求めるノリが異なるので「一軍に興味がないのであえて二軍」という人間は多数存在する。両者はアッパー階層とアッパーミドル階層のようなもので、お互いに長所があるのだ。

 しかし、三軍の場合は異なる。三軍は何らかの理由で一軍・二軍に入れなかった者が多い。したがってやや協調性に欠く人間が多いのが特徴だ。
 INTPは集団への従属性を欠いており、風変わりな性格の者も多いため、二軍に混じれず三軍落ちする可能性が高い性格タイプである。INFPも擬態に成功しない場合は確実に三軍だろう。F特有の上昇志向の無さがカーストの低下を招くからである。
 ただ、それ以外のタイプで三軍に来る人間も多い。例えば全く取り柄のないISFPは一軍のノリにも二軍のノリにも合わせられず、三軍に来るケースがある。INTJは二軍入りを目指すことが多いが、能力が低いと三軍に入らざるを得ない。三軍の特徴はこうしたまとまりの無さであり、これが権力の弱さに繋がっている。三軍を主導しているのはコミュ力が低すぎて上位のグループに入れなかったENTPやENFPであることが多い。

 なお、三軍のさらに下に存在するのが「ぼっち・いじめられっ子」だ。ここまで来ると、16タイプだけの問題ではない。一つだけ言えるのは、SF的な空気を読む能力が低い者が多いということである。周囲から反感を買ったINTJやあまりにも引っ込み思案なINFPなどがこの階層に転落しやすい。

主に一軍にいるタイプ

ESFP

 ESFPのスクールカーストは最も高い。決まって一軍に所属しており、一軍のノリはESFPのノリであることが多い。典型的なマイルドヤンキーである。女子だとギャル系だろうか。
 E型であるため、社交性があり、集団の中に入ってワイワイ遊ぶのが好きである。子供時代は遊びの能力で評価が決まるところが大きく、P型はみんなから好かれる。大人時代にはJ型が評価されるのとは逆である。
 一軍のノリで一番重要なのはSだ。一軍が好む外遊びや流行の話は基本的にSの話だからだ。したがって一軍に入るために最も重要なのはESのノリに合わせられることだが、その中でもESFPは最も適性がある。
 ESFPは一軍の中心人物であるか、一軍の常連メンバーであることが多い。愛嬌があって憎めない人物だ。先輩にも良く可愛がられる。
 ESFPは優しく、仲間の外にほとんど関心を持たないため、イジメに加担することはまずない。

ESTP

 ESFPと並んでスクールカーストが高いのがESTPである。一軍の中心人物であることも多い。スポーツや外遊びを好むので一軍の遊びに親和性が高い。垢抜けた外見で、女にモテる。
 ESTPはESFPほどは対人コミュニケーションが得意でない。より単細胞でオラ付いている雰囲気を醸し出している。ややガラが悪い印象だ。
 ESTPの色が濃い集団は一軍というより不良という色彩が濃くなる。チンピラの集団はESTPのノリが支配的だろう。暴力と勇敢さを好み、金目のものを好む。
 一軍の集団の中でも攻撃的な事が多い。アメリカのドラマに登場するようなナードをイジメたりするタイプはESTPだ。アメフトなどスポーツで闘争心を満たす傾向もESFPより強い。教育困難校において校内暴力やいじめ問題に関与する危険性が高いだろう。

ESTJ

 前2者には及ばないが、大抵が一軍にいるのがESTJである。不良や校内暴力に関与することは少なく、ほぼ必ず部活に熱中しているのが特徴である。元々外遊びが好きなタイプだが、それに部活という秩序が加わることで水を得た魚のようにはまり込む。小学生時代は少年サッカーチームによくいる。指導者の言うことをよく聞くお利口さんだ。

 ESTJは一軍の中ではそこまで目立つ存在ではない。一軍の中でも遊びを主導したり、人目を引く行動を取りたがるのはESXPだからだ。したがって社会人時代と比べると彼らの印象は薄い。彼らの青春時代はとにかく部活であり、キャプテンをやりたがるタイプである。

一軍か二軍にいるタイプ

ESFJ

 ESFJの立ち位置はESTJとほとんど変わらない。基本的に部活中心の一軍である。ただし二軍にいることもある。ESTJに比べて優しい印象を受ける。
 一軍の中でも目立たないほうだが、仲間から外れることはない。全タイプで一番集団に適合する能力が高く、仲間から大体好かれている。

ENFP

 ENFPは社交的でコミュニケーション能力に長けているため、N型の中では比較的カーストが高いことが多い。しばしば一軍の周辺的なメンバーとして所属している。ある程度上位カーストのESのノリに合わせているが、N型特有の型にはまらないユニークな言動・雰囲気が見られるのが特徴である。
 ただし女子の場合、その自由奔放な人格が原因で一軍内部で反感を買うケースがある。SFのギャルから見ると、ENFPは少々ぶりっ子に見えたり空気が読めないように感じるらしい。学校という空間は基本的にS型の方が権力が強いので、ENFPはしばしば不遇な立場に置かれる。

主に二軍にいるタイプ

 二軍のノリの中心はEN型であり、ある程度学力が高いことが多い。実のところ、難関大学に進学する者が一番多いのは二軍だ。学力が低過ぎると二軍の会話についていけず、一軍か三軍以下かの二択になってしまう事がある。

ENTJ

 ENTJのスクールカーストはやや高い。彼らは社交的で、ある程度集団に合わせらるし、何より上昇志向が強いからだ。ESと違って集団内で優位に立ちたいという願望が強い。
 
ただし、一軍に入るのは難しい。一軍はESのノリが支配的で、ENTJが仮に入っていてもイニシアチブを取ることは不可能だからだ。また、ESFPからすると若干嫌な奴に見えてしまうので、その点でも馴染みにくいだろう。ただし、E型特有の社交性を持つため、イジメのターゲットにはなりにくい。
 ENTJの人間は二軍の頂点か、一軍の金魚のフンであることが多い。一番ありがちなのは「一軍かのように振る舞う二軍」だ。概ねクラスが存在している間は立ち位置が高いのだが、一軍メンバーとの個人的つながりは薄く、卒業やクラス替えをしたらそれっきりである。

ENFJ

 ENFJのスクールカーストはやや高い。ENTJのような上昇志向は薄いため、二軍として安定していることが多い。社交的で人望があるため、人から好かれることが多い。ただし優等生としての性質が強く、一軍と絡むことは少ない。

ENTP

 ENTPは二軍の中心人物であることが多い。一軍に絡むこともあるが、ENTJのように君臨している雰囲気はない。社交的で面白いタイプなのだが、ES中心の一軍のノリとは異質であるため、二軍であることがほとんどだ。一方で社交的なので三軍以下に落ちることも稀である。
 N型なので暴力など直接的な非行に走ることは少なく、どちらかと言うと文化系寄りである。しかし、ENTPは問題行動を起こす可能性が高い。豊富なアイデアを悪い方向に生かして頭脳犯的なイタズラを好む時があるからである。ESTPが直接的な暴力を好むとすれば、ENTPは巧妙な嫌がらせを好むという傾向がある。

INFJ

 INFJはおとなしいが、それなりに人望がある人物だ。彼らは二軍に所属していることが多い。決して目立たないのだが、仲間から外れることはない。FJ型は人に気を遣うのが得意なので対人コミュニケーションは得意だ。IN型の中では一番スクールカーストが高い。

ISFJ

 ISFJも概ね二軍にいるキャラである。それなりに協調性があり、人から嫌われないのがISFJの強みだ。強い特徴があるわけではないので二軍のノリを形成する人物ではない。二軍の特徴としてある程度のN型のノリがあるため、こうした雰囲気に適合できれば二軍メンバーとしての地位は安泰だろう。
 一軍にはISFJは皆無だ。一軍はとにかくノリの良さと面白さが重要であるため、ISFJはつまらない陰キャとして扱われてしまう。後述するISTPやISFPとの違いである。

主に二軍か三軍にいるタイプ

INTJ

 INTJは有名進学校や専門職のような場所では幅を利かせているのだが、一般の中学校ではそこまで地位が高くない。考えることを重視するのでスポーツマンタイプは少なく、ノリがいいわけでもない。一軍を支配しているES型の雰囲気はINTJにとって地獄だろう。
 しかし、二軍であれば話は別だ。二軍のノリはある程度N型の要素があるのでINTJは溶け込むことができる。学業面での成果もプラスに働くだろう。勉強ができても一軍に入れるとは限らないが、こうした突出した能力を持つ人間は三軍落ちを回避することができる。N型特有の能力主義と言えばそうかもしれない。
 もっともこうした能力に恵まれていないINTJは三軍落ちするケースがある。二軍に入るのはある程度のコミュニケーション能力を要するため、協調性に欠いたり内向的過ぎるINTJは三軍落ちすることが多い。また、INTJ特有の自律的な価値観により周囲の反感を買うと、孤立したりイジメの標的になるケースもある。

ISTJ

 ISTJのカーストは低い。理由は簡単だ。つまらないからだ。ISTJは面白みのないガリ勉という扱いであり、社交的なタイプでもないので一軍に入るのは難しい。
 とはいえISTJはある程度の社会適応能力があるため、最底辺には落ちない。なんとか二軍に踏みとどまるか、三軍の落ちるかの瀬戸際にいることが多い。どちらにいてもノリの中心にいることはないが、真面目なやつとしてリスペクトはされる。

主に三軍にいるタイプ

INTP

 INTPは三軍にいることが多い。理由は自分の興味のあることに熱中し、協調性や上昇志向に欠くからだ。これはINTJとの違いである。INTJは社会的上昇志向を持つため、少し無理してでも二軍に入ろうとするフシがある。それに対してINTPは自分の興味が満たせればそれで良く、スクールカーストにも無頓着だ。実際にスクールカーストという概念に強い関心を持つのはENTJ・INTJ・INFPなどが多いだろう。
 INTPが一軍に入るのは絶望的と考えた方がいい。仮に入ったとしても何一つ面白くないだろう。ES型が好む体育会系やヤンキーのノリにINTPは一切関心がないからだ。
 二軍であればしばしば入ることができる。ただ、それなりの能力か協調性は必要だ。

INFP

 INFPのスクールカーストは低い。ただしINFPに関しては注意が必要な類型でもある。INFPは人間関係について察知する能力が高いため、戦略的に立ち回る時があるのだ。
 INFPは二極化の傾向がある。そのままの状態でいる人間と、何らかの擬態能力を持っている人間だ。
 前者に関しては三軍にいる可能性が極めて高い。
そのままの状態のINFPはいわば「軟弱なオタク」であり、一軍はもちろん二軍にもついていけないだろうからだ。教室の隅の方で数人で静かに絵を書いている二三人のグループという感じである。
 一方で後者に関しては二軍、もしくは一軍にいるケースが普通だ。一軍にいるINFPは総じてスポーツが得意だったり、S型の会話が得意な人間が多い。一軍の中心には行けないが、周辺的なメンバーであれば入れる可能性があるだろう。

どの階層にも存在するタイプ

ISFP

 IS型の特徴は「モブ」であり、スクールカーストに関しても同様だ。IS型は分布域が広く、どのグループでもノリの中心に立たない傾向がある。特にISFPはその代表格だ。
 ISFPは一軍に多数存在する。いわば一軍の中で受動的な役割に徹するメンバーだ。口数はそれほど多くないが、ESのノリについていくことが容易であるため、グループ内で可愛がられる事が多い。外遊びもある程度好むため、ESと一緒に遊んでいる内に仲間として認識される。
 一方で、ISFPは三軍にも存在する。他に入るグループがなく、漫画の話に興じるINFPに付いていくパターンだ。コミュ力の低いISFPはこうした立ち位置に陥りやすい。
 ISFPをあまり見かけないのは二軍だ。二軍のノリはNかJのどちらかを要求するため、ISFPには意外に居場所がない。とりわけ受動的な立場に徹する可能性が高い立ち位置だろう。

ISTP

 ISTPにスクールカーストの傾向性はない。ありとあらゆる階層に同じ頻度で存在するイメージだ。ISTPは垢抜けているし、ESTPの好む活動と親和性が高いため、一軍にいるケースがある。実際にISTPのヤンキーはかなり多い。一軍の中心にはいないものの、隅におけないメンバーとして尊敬されていたりする。突出して運動ができる者も多い。
 一方で、ISTPは2軍にも存在する。ISTPは意外にもN型のノリにも理解がある。ISTPは漫画やゲームなどに詳しいため、二軍に馴染めるケースが多い。
 もちろん三軍にいるケースもある。多くはコミュ力が低い者だ。総じて三軍は余り物の集団という色彩が濃く、好んで位置しているのはINFPとINTPが程度だ。ISTPは三軍に入ると物足りない気分になるかもしれない。


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