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渡り鳥のルート

 鴨探しに行った時に偶然にもマガンやヒシクイの群れに遭遇しました。あまりにも規模が多くて圧巻でした。

空を半分覆うような群れはかなり密集しています。仕事が夜勤の私には塒立ちを見るのはちょっと困難なので、運が良かったと感じます。

 この時期、繁殖地へ戻る渡り鳥の姿を良く見ます。シベリアに向かうのだから当然北へ向かっているのだろうと思いきや、東西南北色々な方向に飛んでいるように感じます。何故?

そもそもシベリアって何処?と感覚的に北の方と覚えてるだけで、はっきりとした場所がわかっていませんでした。調べてみると日本を移動してる白鳥や雁はロシア極東部、海を挟んでアラスカの隣の北極海沿いが繁殖地のようです。

越冬地はというと東北辺りで、何故そこに向かうのかというと、ねぐらの湖沼が凍っていない場所だからです。安心して就寝する場所を目指していたわけです。

最近は温暖化の影響もあり、北海道に留まる個体もいるそうです。ウチの近くにも源流が湧水の凍らない川がありますが、そこで過ごしている白鳥の姿があります。

渡り鳥の北帰行、必ずというわけではありませんが、北海道ではまず道南のウトナイ湖を拠点にし、周辺の雪溶けの早い畑などで採食して過ごすようです。

食べ物を流し込む仕草が
うがいみたいで可愛いです

英気を養っているのか機会を伺いつつ次は空知の宮島沼へ拠点を移動して、そこから白鳥の多くはそのまま北上してサハリンへ向いますが、マガンなどはオホーツク海から千島列島を通過して繁殖地を目指すようです。ルートが違うのは面白いですね。

早く北へ着くほど繁殖が上手くいくそうですが、今年の北海道は3月に雪が降り雪解けが足踏み状態。思ったより暖かくなくて渡り鳥も困惑したのではないでしょうか(笑)

白鳥の群れの中に、ひっそりとオナガガモの姿がありました。オナガガモもユーラシア大陸や北米のツンドラ地帯で繁殖する渡り鳥です。小さな身体で凄いですね。

ピークは過ぎたような感じですが、まだまだ道央の空を賑わせてくれそうです。北へ旅立った鳥達も新たな生命を育んで、またこの地に立ち寄ってもらいたいものです。

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