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音楽とその入れ物

オヤジブログ怪気炎 vol.37

バーバーショップコーラスに参加していらっしゃる方がいらっしゃる。名前の通り理髪店で屯っていた人々がハーモニーを楽しみ始めたのが、語源でしょう。アカペラカルテットは、場所を選ばずどこでも楽しめるのが魅力です。
日本には音楽用に設計されたホールがたくさんありますが、ガンガンによく鳴る合唱団では、残響の長さに合わせて表現を微調整する必要があります。
でも元々は、日本の木造建築で響きを考慮されていたのは、能楽堂くらいでしょう。実物を見たことがないのですが能舞台の下には壺が埋められていて響かせていると聞いたことがあります。ボクは琵琶うたを語っているのですが、母音の後にウミジと言って余韻を残すように歌うところがあります。これも残響がない空間への配慮なのでしょうか?
マイクを通して音響を調節する音楽は別なのですが、アコースティックな音楽は、それぞれの表現に適した入れ物があるように思います。

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