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詐欺に遭わないための画期的な強攻策とは

 長野市に住む70代の女性が、検察官を名乗る男らに指示され、複数回にわたって財産をだまし取られる詐欺被害に遭う事件がありました。

 検察官や警察官を名乗る男から「あなたの口座が犯罪に利用された可能性がある。捜査したいので全財産を一つの口座に移してほしい」などと電話があり、それを鵜呑みにした女性はインターネットバンキングで口座を開設、全預貯金を移し、男に暗証番号などを伝えてしまいました。

 しばらくして女性宅に再び、「指定された口座に現金を振り込んでほしい」と電話があり、またしても女性は指示通り、7回にわたり現金を送金。さすがに違和感を覚えた女性が警察に相談したときには、計1億210万円を騙し取られていたというのですから、あまりの警戒感のなさに同情よりも呆れてしまいます。

 夕方のニュース番組を見れば、このような特殊詐欺の事例が毎日のように紹介されています。勿論、一番悪いのは詐欺グループに他なりませんが、電話で金の話をされたら身構えるくらいの学習はしてほしいものです。ましてや、直接会ってもいない人間に「全財産」を委ねるなど、平和ボケが過ぎます。

 余談ですが、上記のような詐欺のことを最近は「特殊詐欺」と呼ぶようですが、私はそれを聞くといつも「詐欺は元々特殊やろ。特殊じゃない一般的な詐欺ってなんやねん」と言いたくなります。

 さて、こうした特殊詐欺に引っかかるのは高齢者に多いわけですが、私も祖父母が詐欺に引っかかってこのようなニュースで醜態をさらさないか心配です。やはりこまめに連絡を取り、実際に会いに行くのが一番の対策といえるのでしょうが、もっと根本的に詐欺に遭う確率を減らす方法があります。

 それは、固定電話をやめることです。こういう詐欺は大抵、家の固定電話にかかってきます。携帯電話やLINEを主な連絡手段に使えば、本物の息子からの連絡だとすぐにわかりますし、詐欺電話に遭遇する機会も減るでしょう。

 そのことを祖父母に言ったら、「そんなことできるか」と一蹴されました。まあ、孫にそう言い放つ頑固さがあれば、詐欺師にも同じことを言えるでしょうから、逆に安心しましたが。

 

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