激動の時代を描く青春ミステリー 辻真先『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』【感想】【ネタバレあり】
このnoteでは、筆者が読んだ本の感想を定期的に投稿していこうと思います。
定期的にとは書きましたが、だらしない性格なので、更新がぱったり止まることもあるかもしれません。ご容赦ください。
第1回は、辻真先『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』の感想となります。
あらすじ昭和24年、ミステリ作家志望の風早勝利は名古屋市内の新制高校3年生になった。学制改革による、1年だけの男女共学の高校生活。そんな夏休みに、勝利は湯谷温泉での密室殺人と、嵐の夜に廃墟で起きた首切り殺人に