麻痺した手のリハビリに道具として鍵盤を使った。ついでに鍵盤の練習方法風なことを考えたのでそのときのメモ

麻痺した手のリハビリに道具として鍵盤を使った。ついでに鍵盤の練習方法風なことを考えたのでそのときのメモ
0.前書き/お断り/概要
・効果の保証は無い。こういうケースも1個あったよって程度。開始から2年弱、とても聞かせられないレベル全曲ではないが、インベンションや平均律、2声の曲ならどうにか押せるくらいにはなった
・医療系の人では無い
・脳側と手側両方に継続可能なエンタメを伴うリハビリ手段を探した。人に聞かせられるレベルの演奏を目的にしてない・ので楽譜読めないのは問題なし
・握力ゼロの手や腕の麻痺に対して、自宅でできること・小型で安価な電子ピアノ・10グラムくらいの力で押せばイヤホンから音が聞こえ押せたか確認できる・演奏自体が脳側のリハビリも兼ねる・元々音楽聴くの好き
・当時の状況は:コロナ禍でリハビリ科は閉鎖され入院を希望しても病床不足で断られた
・動かない片手片腕はとりまほっとく。援軍が無いことはわかっていたので動く側の手で全ての家事を行う方法を考え実行、リハビリを地道に行なった

1.楽譜が読めないのは驚いた。だが演奏って何ってイメージすると、おおまかにオリジナルを聞いてそれを復唱してるだけ。写経と同じ。脳に入ってきたのを自分のデバイスで出力する
1.1 解像度は低いけどある程度は聞ける。演奏できる人の数は少なく聞ける人が多いのでコピーを売る商売は成り立つのだからそういうことなのだろう
1.2 楽譜が読めれば何も問題は無かったがまったく読めなかったので曲を丸覚えした。リズムとか拍子もわかんなかったけど、とりまギリ動く側の手でそれっぽく押した。結構な期間それを続けてたら全く動かなかった側の手も微妙に動いてきたので継続する価値ありとした
1.3 左右合わせようとしたらまったくダメだったので助けてユーチューブした。わんえんとぅえんすりぃえんふぉっえんってカウントしながら音符押してけば(音符と1n2n3n4nを紐付ける+主軸を1e2e3e4eに置いて左右を乗せてくということなのだろう)どうにかなるって言ってたのでその通りにやったらうまくいった。こんなん普通知らないユーチューブとユーチューブの先生ありがとう。ここクリアできなかったらリハビリまったく続かなかったかも
1.4 あとは。。楽譜を押してく速度の100分の1未満の速度でしか読めないのはそういう脳なんだなーってことなので諦める。聞いて丸ごと曲覚えられる。使える回路使ってリハビリ練習続行。絶対音感無いので相対音感頼りに練習してく。後天的にでも相対はある程度はつくらしい。元々パソコンのキーボード見ないで打てる人なのでオリジナル通りに脳内で歌えれば離れた位置の鍵盤も全く見ないで押せた。これはラッキー
1.5 強力な支援ツール・メトロノームに合わせて右か左どっちかのパート録音。声でもいいし鍵盤押して録音でもいい。隣で歌ってくれる人がいなくても、左右どっちかのパート録音しとけば、それ流しながらもう片っぽのパート練習すれば自然に左右合わせられるようになる。音大の子が2人、歌いながら歩いてた壮絶に覚えてた。記憶力頼みの力押し推論思考方法便利
1.6 左右バラバラできない人向けの対策。やってみたことリスト。左手のパートを右手で押す・右歌いながら左だけ押す・左右クロスして右手で左パート押す+左手で右パート押す。左パート歌いながら右押せないって人も右手で左パート押す練習して脳に刷り込めば解決できるはず・あと練習中適当に負荷をかけること。指じゃなくて脳にかける。小説朗読3本を2倍速以上で再生しながら演奏練習とか、小説を脳内で映像化しながらとか、料理配信観ながらナレーションを遅延音読しながら、とかいい負荷になる。5声の曲笑って弾いてる人えげつないと思った。楽譜読めない人にとって楽譜置くスペースの使い道ってエンタメツールの置き場所だ
・結局演奏は脳で行なって、筋肉側はくっついてくるものと思う。だから最初に歌うこと。機械学習と同じように反復しまくって脳に刷り込む。確度精度上がってく。リハビリだけど個人的にはものすごく楽しいリハビリってことだけは自信あります!

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