読書感想文52 吉屋信子著「吉屋信子俳句集」
少女小説の大家である吉屋信子は生前に高浜虚子、星野立子等に師事して俳句も作っていた。これは、吉屋信子の死後に発売された私家本。動物園に行ったり、お針仕事をしたりと俳句は生活が表れて面白い。また門馬千代子によるあとがきはあとに残されたものの悲しみがひしひしと伝わってくる。
私は誰かが図書館に寄贈した本を読んだので多分この本は一般に流通してない本なんだと思う。
アマゾンにも書影が乗っていなかった。
最後に気に入った句をを三句かのせて終わりする。
緑陰に自転車止めて賭け将棋
散る柳米兵乗せし人力車
大仏は猫背におはす冬木立
※私家版ではなく、東京美術という出版社から出たものだとご指摘をいただきました。
よろしければサポートお願いします。