春とか、朝とか

いやになるほど、日は進む
どうやらこの世界の理には、僕の事情というものは考慮されていないみたいだ。ぼく以外のほとんどの人もそうであるように

季節は冬になっていって、おしゃれに気をつかっていられなくなるような季節がもうすぐ来るんだと感じる。春未来だ

ずっと好きだった人がいて、でもその人ともう会えなくなるかもしれなくて、会わないのがその人のためなんだとしても、それでも僕は会いたいと思うから、これは愛じゃなくて恋なんだよなあと実感する。

「手に入れたいものほど、この手をすり抜けてゆく」と僕はいつか言ったけれど、本当にそうだと思う。
身近な恋愛でも、マッチングアプリでも、いい人ほど手が届かない
いや、これは自分の人間力の問題か

よく、恋愛に没頭することを、「春が来た」なんていうけれど、僕は春が来る直前で焦らされてる気分だ。

似たような(?)表現で、「日の出前がいちばん暗い」なんてのもあるけど、僕はどうだろうか。
まだ暗くなりきれていないから、日が昇っていないのか、あるいは日の出はじめるあの、微妙な明るさの中にいるのか。

僕はもう、なにが「好き」で、誰の何を愛しているのか、さっぱりわからなくなってしまった。
心が、マッチングアプリで擦り切れすぎたのかもしれない。
唯一見えていた「好き」が、どんどん遠ざかって、手の届かないところへ行ってしまっている

運命とか、高校生みたいな恋愛とか、そんなものは望まない。だから、心からの「愛してる」を、思い出させてほしい


今週の楽園:チェンソーマンの岸辺先生に憧れて買った黒いトレンチコートのコーディネートばかり考えています。

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