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4月21日 日曜日 『自分の「声」で書く技術』トークイベント

この日は、上記の本のトークイベントに参加してきました。

安定の胡桃堂喫茶店にて。久しぶりの胡桃堂でしたが、やはり落ち着きますね。今回は書くことに関する本のトークイベント。ピーター・エルボウさんが書いた本を、岩谷さんと月谷さんが訳した本です。

今回は岩谷さんと胡桃堂喫茶店の影山さんとの対談形式で進んでいきました。事前に本書は手元にあったものの、40ページほどしか読み進められませんでした。

ただ、その40ページの時点で、エルボウさんに共感できる部分が多々ありました。例えば、

教師は自分が必要ではないと自覚した方が学生の役に立てるようになると思う。

『自分の「声」で書く技術』より

これは、今わたしが学校で実践していることとピッタリと重なります。自分も一人の学習者として子どもとともに学ぶこと。これは、書くことに限らず、理想の教師のあり方だと確信しています。

実際の書く技術のページはまだ読んでいませんが、期待感しかありませんね。そして、今回の対談の中でも非常に学びが多かったです。お二人の内談の中で特に心に残った3点について書いていきます。

1自分の声を書く

まずは書くことを恐れずに書いていくこと。それが本書で言うところのフリーライティングです。自分の内にあるものをひたすら書いていく。人間の書くことには無駄がない、でも言葉を削る時は徹底的に削っていく。

そんなお話がありました。わたしは、毎日このnoteを書いていますが、日によって書ける時と書けない時があります。そんな時は、無理せずに自分が書けるところでやめています。自分の心に従って書いていくのが大切なのだと、今年の1月から毎日書いていて気づきました。

最近は、特に言葉を削ることもなくわりとそのままをアップしています。それがいいのか悪いのかは、読んでくださっている方に聞いてみようと思います。本書の意図とは逸れるかもしれませんが、文章の余分なところも個人的にはわたし自身を表していると考えているからです。

それが、「自分の声を書く」と言うことなのかなとも思います。それがどうなのかは、本書を読んで再度考えていきたいと思います。

2書くというプロセスを大切にする

何を書くかという目的があって書く。学校教育や他の文章も目的ありきで書いているのではないでしょうか。しかし、その一方で本当に言いたいことや書きたいことは書き終わった後にわかるといったこともあると思います。

わたしは最近後者の文章を書くことが多いです。なんとなく書きたいことはあるんだけど、書いていくうちにそれが浮かび上がってきて、書き終わるとこれだ!というものができている。

そんな毎回きれいにはいきませんが、昨日書いた記事は、わりとそん感じです。自分の生き方についてなんとなく書こうと思って書き始めて、気づいたらなんとなくいい感じの流れになっていました。

ただ結構お酒が入っていたので、リライトしなきゃと言う部分はありますが笑

前にも書いた気がしますが、書くということ自体が自分との対話で、書きながら自然と自分が立ち上がっていく感じ。対談の中で、書いていくうちにうまくいかなかったり、失敗したりすることは日常茶飯事だと話がありました。

確かに、うまく書けないことはあります。そのプロセスがあるからこそ、考えて修正してまた書き続ける必然性が出てきます。これは探究学習にも同じことが言えます。失敗することが、プロセスの中に含まれている。

文章を毎日書いていく際に大切にしたいところです。

3ビリービングゲームとダウティングゲーム

ビリービング(信じる)とダウティング(疑う)という本書でいう理論的な分析の対談も刺激的でした。

個人的には、ダウティングがクリティカルシンキングのような減点式の考え方。一方で、ビリービングは加点式でさまざまなアイデアをだして多角的な視点で考えていきます。

どちらも大切です。ただ、クリティカルシンキングのブームがあるように、ダウティングの割合が多くなっているのではないでしょうか。著者は、どちらも大切だといいつつも、ビリービングの方がより本質的だと言うことを述べています。

しかし、私は次のことを信じたいと思っている。本当に頭がよく知的生産性の高い人々は、実は知的活動においてビリービング・ゲームを活用している。ーそれなのに、知的プロセスの概念において批判的思考があまりにも幅を利かせているために、自分の思考に存在するビリービング・ゲームの要素をほとんど自覚していないのだ、と。

『自分の「声」で書く技術』より

ビリービング的な思考は、拡散的思考にもつながるため、成果に結びつきにくいという欠点を持っていると思います。ダウティングの方が、結果を求められる場合には有効かもしれません。

ただ、わたしはビリービング的な生き方をしていきたいです。教育もそうです。必要な時にダウティング的な思考でまとめていくことができたら何も問題はないと思っています。

今まで考えてきたことが、今回の対談でより明確になりました。お二人が話していたことも本当にストンと腑に落ちた感じです。参加できてよかったです。今後も文章を書き続けて、自分を表現する手法として磨き続けていきます!

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