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ジャズバー

今朝、おかしなタイ人の男性がまた戻ってきた。チェックアウトしたと思っていたが、していなかった。朝4時頃に帰ってきて部屋の明かりを全開にする。何やらまた女性と一緒にいる。1人でゴソゴソやっている。怖い。人々のベッドの下を見て何かを探しているようだった。ベッドの通路側ではなく、壁側も見たいらしく、他の宿泊者の1人に覆い被さるようにして、壁ドンの形で何かを探している。覆い被さられた宿泊者も気配に気づいて起きていた。

僕も彼が来た瞬間に起きていたが、眠かったのでもう一度眠る。すると夢を見る。他の宿泊者に襲われる夢を見てしまい、怖い時に恐怖で声が出ないけど、ここで出さなきゃやばい!みたいな声を出してしまいウーと唸る。夢の中だったけれど、途中起きて、自分が唸っている事に気づいた。僕も他の宿泊者におかしな人だと思われた可能性が高い。



昨夜、ジャズバーに行った。バンコクにいるドミトリーの女の子のスタッフがsuperだと言うジャズバーに行った。彼女、ギターなどを演奏し、毎晩歌うほどに音楽好きなのでそのsuperは信じて良さそうだった。ジャズバンドの生演奏。僕は7時45分頃に行ったのだけど、8時から開演だと言われ、待つ事になった。特に何もなくただ待った。


8時になり中に入る。お客さんが満席入る。外で立ち見をするお客さんもいるくらい。中国人が多く、欧米人も多い。僕は端の席に1人座る。その前に2人の欧米女性が座る。綺麗。かわいい。隣の中国人男性と話していた。僕もそこに座っていれば、、なんて思ったり思わなかったり。


演奏が始まった。全部で3組のバンドが12時まで演奏した。1組目。正直微妙だった。微妙と言うか、ドラムがすごい自分勝手な気がして、また素人でも分かるくらいにそれぞれの楽器が噛み合っていない気がした。と感じたのは2組目、3組目が良すぎたから。1組目のイタリア人ぽいようなドラマーが完全に1人気持ちよくなっていた。他のメンバーは置き去りにされているように感じた。2組、3組目は全員タイ人メンバーで構成されていた。とても良かった。1人で来て、少し恥ずかしかったが1人揺れてしまうくらいに良かった。また3組目はボーカルありで、ジャズと言うか、シェイプオブユーを歌ったりしていて、途中からパーティーみたいになってしまった。皆立ち上がるので僕も立ち上がる。素人が丸出しだった。LIVEには何度か行っていたのに。このダンスで合ってる?

僕の前にいた欧米人の女性2人、いの一番に立ち上がり、誰も立っていないのに2人音に乗る。いや、その前から座りながらめちゃくちゃに揺れていた。揺れすぎていて、僕ももっと揺れた方がいいか?など感じてしまうくらいに揺れていた。

僕や周りの東洋人達はほとんど揺れない。やっぱりヨーロッパの人たちの踊る文化は良いよな、と思ったりした。僕もあれくらい、いつか踊りたい。何あの東洋人。など誰も思わないだろうが、思われるくらいに踊れるようになりたい。

あと全然関係ないけれど、彼女達の姿勢の良さとか、猫背じゃないとか、猫背じゃない故にお尻が上を向くとか(これはエロいとかじゃなくて、プレミアリーグの選手とかもやっぱりお尻が上を向いてるじゃないですか)、骨格というか、身体の作りが違うよなぁ、なんて事を考えたりした。背筋が凛としている。

そうして、ベルギー人ぽいカップルの男性の方と目が合ったりし、そう、こういう場では女性は大きく踊り、男性はあまり大きく踊っていないイメージ。けっこう、どこのバーとかでもそうだった気がする。ちょっと恥ずかしいですよね、と1人その人に心の中で呟いたりし、演奏が終わる。

タバコをふかし、良いものを見た。
という感想を抱え宿まで帰った。

良いものを体験した。

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