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安倍元首相銃撃事件の真相:真相解明を遠ざけた騒動

安倍元首相銃撃事件後に起きた安倍氏(または自民党)と統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係にまつわる騒動は、はたして事件の真相解明に向かったのだろうか。むしろ事件の真相解明からかけ離れていったように感じてならない。


統一教会批判報道がもたらしたもの

統一教会騒動の一年の間に、違憲とも指摘される一部の地方議会で起きた統一教会との決別決議、統一教会などの被害者救済の名の下で急いで作られた寄付規制法。そして統一教会への解散命令請求の可能性。これらの出来事は将来、どのように評価されるのだろうか?

また、統一教会批判報道が続く中で、報道の偏りを憂い、何かおかしいと感じた人たちも多くいる。

統一教会について、多くのメディアなどで解説する鈴木エイト氏や紀藤正樹氏、有田芳生氏らとは全く違う見方をする弁護士やジャーナリストもいる。統一教会は報道されているようなカルトではないと確信をもって語る人々もいる。こうした声は統一教会信徒以外からもあがっている。

国民が霊感弁連に騙された一年だった可能性も

全国霊感商法対策弁護士連絡会(霊感弁連)などは、統一教会について客観的な声を発したり行動を起こしたりする人がいると、何十年にもわたって行ってきた特有の戦略を客観的な声を発する人たちに実行してきた。

「統一教会御用ジャーナリストだ」「統一教会のシンパだ」「加害行為に加担する行為だ」とレッテル貼りをする戦略だ。そして霊感弁連に都合のいい大量の資料を送り付け、スラップまがいなことも何十年にもわたって続けてきたと聞く。

この霊感弁連の戦略が功を奏し、マインドコントロールを否定していた学者がそれまでの主張を変えたり、スラップを恐れ、やむを得ず統一教会関係者や友好団体との付き合いを絶たざるを得なくなった人々もいるそうだ。霊感弁連やその関係者たちは、統一教会とその信徒を社会から孤立させてきたのである。

便利屋的なエイト氏は、そうした中で霊感弁連のパシリをしてきた時期もあったという。霊感弁連の戦略と歩調を合わせるかのように彼は、少しでも統一教会信徒が一般社会で活躍したり、尊重されたりしていることを知ると、その統一教会信徒のアウティング、晒し行為を行い、社会から排除する試みをしてきた。

悪質なのは霊感弁連の可能性も

一方、統一教会の批判が高まる中で、統一教会の20代の2世信者が中心となって「信者の人権を守る会」を結成。2023年7月30日に同会主催の「公開シンポジウム」でのエイト氏の発言は、彼がいかに人権軽視の身勝手な人物であるかを露わにした。

12年5か月間拉致監禁され強制棄教を迫られた統一教会信徒の後藤徹さんのことを「引きこもり」と表現したことについてコメントを求められたエイト氏は「どうでもいいです」と発言したのである。

その発言や彼の行動を直接目撃した統一教会の信徒ではない参加者や登壇者は、彼の悪質さを心底実感したようだ。

こうしたエイト氏の発言や行動、また霊感弁連がしてきたことを偏見を取り除いて見つめ直すと、むしろ悪質なのは、エイト氏や霊感弁連だと気づく人たちが増えるのではないだろうか。

統一教会は、鈴木エイト氏や霊感弁連の言うように悪質なカルトなのか。それとも実は逆でエイト氏や霊感弁連こそが悪質なカルト的人々かもしれない。もちろんそれぞれに問題もあれば正義もあるともいえよう。

マスコミ関係者をはじめ、多くの国民は、今一度、できる限り偏見を除いて、この一年以上にわたる統一教会騒動とは何だったのか振り返り検証した方がいい。

銃撃事件の真相は不確かな情報による誤認殺人か

そうして安倍元首相と統一教会との関係について真実が明らかになった時、山上徹也による安倍元首相銃撃事件の要因は、この一年の騒動とは全く逆の可能性すらある。

それは、当初の報道、当初の警察の発表にあった通り、インターネット上などにある不確かな情報(あるいは誤った情報)によって、安倍氏が統一教会と繋がりがあると思い込んで事件が起きた可能性だ。

つまり山上は安倍氏を「最も影響力のある統一教会シンパ」と勘違いして、安倍氏を銃撃した誤認殺人事件という可能性だ

もしそうであれば、不確かな情報を発信し、誤認を煽ってきた問題こそクローズアップすべきとなる。

警察はこの可能性も視野に入れてきっと捜査をしていると信じたい。

二度と安倍元首相銃撃事件のような悲劇を起こさないために必要なのは、エイト氏が主張してきたように、原因の究明であることは間違いない。その原因とは不確かな情報発信による悪影響ということは十分にあり得る。偏見を除いて事件を調べてみると、むしろ不確かな情報発信の影響こそが事件の主因の可能性は高い。

安倍元首相が統一教会がズブズブという真偽不明の情報に、今は胡散臭さを感じている国民も多いようだ。

残念なのは、この一年以上にわたる統一教会騒動が、むしろ安倍元首相銃撃事件という大事件の真相究明を遠ざけてしまったであろうことだ。今一度、マスコミ関係者も国民もこの大事件の本当の真相を考え直し、見つめ直すべきだ。そうすることで、きっと事件の真相が見えてくることだろう。

安倍元首相銃撃事件の真の真相が明らかになる日が来ることを願っている。

読んでくださりありがとうございました。

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