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深夜のお手紙ラジヲ2通目ペンネーム"まゆげ、ちょっぴり濃い太郎"さんより


こんにちは:)
深夜のお手紙ラジヲ放送後日記です。

深夜のお手紙ラジヲとは?
毎月第4金曜日の夜12時30分からの3分間京都三条ラジオカフェさんの電波にのせて大人の人の過去の自分へのお手紙を代読しています。
リッスンラジオというアプリより全国どこからでも聴いてもらえます◎

詳しく知りたい方ははこちらのnoteをぜひ。始めた経緯や私の思いを載せています。

今回のお手紙は大学4年生の就職活動をしていた頃の過去の自分に向けて綴られたものです。
就職活動を通して自分の人生や生き方を考えた時期。
当時の自分に今の自分だからこそ伝えたいメッセージがありました。

以下お手紙全文

拝啓 大学4回生の私へ

もうすぐ50才になる私から、あなたに尋ねたいことがあります。
「あなたにとって、仕事とは何ですか?」

いま、まさに就職活動をしているあなたは、この質問にどう答えるでしょう。
「あなたにとって、仕事とは何ですか?」

今の私なら、こう答えます。私にとっての仕事、それは「私自身であり続けること」。
そして「私に替わる人間は、この世にはもう、二度と現れない」という自覚を持って、日々を生きること。
そのことを、まだ若いあなたに伝えたいのです。


あなたの就職活動は実を結び、希望する会社の希望する部署に配属されます。
年を追うごとに大きな仕事を任され、やりがいも感じていきます。

ところが、入社から5~6年がたった頃、その仕事を続ける理由を、だんだん見失いはじめます。仕方なく、周りの期待に応えることを優先しつづけ、やがてあなたは中身のからっぽな、仕事人間になっていきます。
その空しさに、あなたはとことん苦しむでしょう。

でも、安心してください。あなたは、その違和感を放ってはおきません。
その会社を離れ、たくさんの苦労を重ねたうえで、ついに「本当の仕事」を見つけ出します。あなたでなければ、決して実現できないような事を。

具体的な内容は、いま教えちゃうとつまらないので、ナイショにしておきますね。

あなたが、苦しみを乗り越えて「本当の仕事」に出会ったとき、「自分に替わる人間は、この世に二度と現れない」という事実もまた、深く理解するでしょう。
そして、目の前にいる誰もが唯一無二の存在であること、そのことも、おのずとわかってくるでしょう。

唯一無二の人たちと、相互に尊重しあいながら、共に生きていく。それがあなたの仕事であり、人生そのものです。肩書きや資格や所属する組織なんてまったく関係ありません。それらは、単なる手段にすぎません。

とことん苦しんだすえの穏やかな心境に、あなたはやがて、たどり着きます。
どうかそれを、楽しみにしていてください。

それではまた。25年後に会いましょう。 敬具

原文ママ

そして実はまゆげ、ちょっぴり濃い太郎さんはお手紙英語verも
書いて下さいました(!)
まさか英語でも書いてもらえるとは思っていなかったのでびっくり。
私が言語を専門に学ぶ大学生だからなのかな。
(最近は専ら一般教養科目ばかりを履修していますが笑)
何はともあれ英語を駆使して書いて下さった貴重な
過去の自分へのお手紙English verも合わせて。

Dear me, when I was a senior in university.

Now that I am about to turn 50, I would like to ask you, my younger self.
"What does work mean to you?"
How would you, in the midst of job hunting, answer this question?
"What does work mean to you?"
Now, I would answer like this.
For me, work means "to continue to be myself" and "to live with the awareness that no one can replace me in this world".

That is what I would like to tell you, my younger self.Your job search pays off and you are assigned to the department of your choice at the company of your choice. As the years go by, you are given bigger and bigger assignments, and you find them more and more rewarding.
*In Japan, workers are often employed by one company for life.

However, after five or six years in the company, you begin to lose sight of why you should continue working there. You have no choice but to give priority to meeting the expectations of those around you, and you soon become an empty-minded workaholic. You will suffer from this emptiness for a long time. But don't worry. You don’t turn away from the discomfort and eventually take action.You will leave the company, and after much struggle, you will finally find your "true work".
Something that only you could ever achieve.What exactly that something is, I won't describe here. Because I don't want to deprive you of the joy of meeting your purpose in life.

When you overcome your suffering and meet your "true work," you will also understand the fact that no one can ever replace you in this world.
You will also understand that everyone in front of you is unique and will never appear in this world again.You will live with people who are one-of-a-kind, and respect each other. That is your work, and your life itself.

As a young person, you may be concerned about your titles, qualifications, and which organization you belong to. But these things are not important. They are merely a means to get things done. What's the use of worrying about them when you don't yet know what work you have to accomplish?After a long period of suffering, you will reach a peaceful state of mind. Please look forward to it. See you in 25 years.


いかがでしたか?

ここでこぼれ話を少し…
実はまゆげ、ちょっぴり濃い太郎さんから、後半の部分で"肩書きや資格や、所属する組織なんて、まったく関係ありません。"と最初に書いていたがこれでは何も語っていないのではと思い直し、"それらは、単なる手段にすぎません。"という文も追加したという話を打ち合わせの際に聞きました。
肩書きや資格、所属はただの手段。
その手段を使ってどんな景色が見たいのか?どんな人に出会いたいのか?どんな経験をしたいのか?
目的地に向かう手段は色々あっていい。だから関係ない。
そんなことをお話を聞いてお手紙を読んで改めて考えました。

また、慌ただしく日々を生きていると自分も自分の周りにいる人も唯一無二の存在であるというただ尊い事実になかなか目が向かないかもしれません。そんな時には1歩立ち止まってみたり、少し離れてみたりして
当たり前に飲み込まれる前に当たり前を問い直してみることも大切なのかも。

そして他者とともに社会の中で生きている私たちにとって
自分自身であり続けるということは案外難しいのかもしれない。
人と比べることもあるし、人から評価を受けることもある。
自分の意見よりも他の人の意見を優先させる場面もある。
そんな時に自分は唯一無二の存在であると自覚して自分が自分のことをまずは肯定することが自分自身であり続けることの入り口なのかなって私は思いました。

"私にとっての仕事、それは「私自身であり続けること」。"

改めてまゆげ、ちょっぴり濃い太郎さんお手紙を書いて下さり
ありがとうございました:)
ここまでお読み頂いた方もありがとうございます。
また、次回の放送後日記でお会いしましょう~



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