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バディ

わたしはバディものに弱い。
ミステリ小説のホームズとワトソンにはじまり、森博嗣さんの犀川・萌絵シリーズにいたるまで。
そしてまた、ファンタジー小説における
アトレーユとセバスチャン(ネバーエンディングストーリー)映画におけるアルフレッドとブルース・ウェイン(バットマン)

何でもいいのだろうか。何でもいいみたいだ。
唯一無二。こいつしかいない。
そういうのに絶対に弱い。
涙を堪えられたためしがない。

今のわたしのブームは
乃木坂46というアイドルグループの
「かきさく」と呼ばれている2人である。
乃木坂46は黎明期(まだゴールデンタイムに進出する前)からのファンである。
黄金の一期が卒業し、それを見送って二期も卒業してゆく。
今はしっかりリーダーシップをとる三期と
おとなしいように見えて未完の大器である四期
そして、ほんとうに「未来」という感じの五期でグループは形成されている。

新曲の「Monopoly」のセンターは
かき(賀喜遥香さん)さく(遠藤さくらさん)
のふたりである。
モノポリーという曲は、独占をテーマにしていて
「誰にでも優しい君に腹がたつ」という歌詞がある。

これを「かきさく」の二人に歌わせるセンス!
である。嬉しくなってくる。
ふたりは同期で、しかも互いを尊敬しあい切磋琢磨する関係である。
バディ、と言って過言ではないだろう。

だからこそ、この歌なのだ。
グループの要になりつつあるふたりは
誰にでも優しく、責任感をもって
きっと接しているのだろう。
それを信じられるグループ。
それが乃木坂46である。

でも、心の奥底には寂しさがある。
わたしだけを見てほしい、という思いがある。
それがこのモノポリーという曲だと思う。

孤独。
賀喜遥香さんと遠藤さくらさんを見ていて
わたしはそれを感じる。
かつての生駒里奈さんや白石麻衣さんに
それを感じたように。

乃木坂46が好きだ。
みんなのために頑張りたい。
もっと強くなりたい。
そういう言葉が一番多く聞かれるメンバー
でもある。

泣き崩れたり
不器用だったり
そういう姿もよく見せてくれる。

そういう時、ああ、乃木坂46は変わっていないなあ。
あの頃と同じだ。
そんな風に思えるのだ。

目に見えないものを継承するのは
難しいことだ。
それは彼女たちの華奢な肩には
重すぎる荷物だと思う。

だからこそ、応援したくなるのだ。
背負う者。
立ち向かう者。
それでも、笑顔で
仲間のために立ち上がる者。

わたしは、これからも
そんな乃木坂46を応援する。

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