見出し画像

脳みそのアップデート機能ってまだ搭載されてない感じですかね?

 あ~すいませんお客さん、どうも個人差があるみたいなんでね~。

 やばい、切実に頭良くなりたいよ。
 漫画読んでても、小説読んでても、本当にそう感じるよ。

 あのですね、つい昨日、原田マハさんの、「本日は、お日柄もよく」って本を読み終えたんですよ。すっごく面白かった。言葉の力、無限大。主人公の恋をめぐるドタバタコメディかと思いきや、あんがい骨太な構成。ごくふつーだったOLが、日本の政治を、未来を変えちゃうんですから、こりゃあとんでもないですわ。でも、言葉の一つ一つに説得力があって、登場人物と一緒に、困難に立ち向かっているような臨場感がとても面白かったです。笑いあり、涙あり、こころ揺り動かされる体験がしたい、という方是非読んでね。

 で、問題なのは私の「おなまえ認識能力」なんですが・・・。ガッチで、名前が覚えらんないです。この物語は、いろんな政治家が出てくるんですね。だれだれが何党で・・・っていうのをちゃんと覚えてなきゃならない。たぶん、一気に全部読んだら、そんなに苦労しなかったんでしょうけど、ちょびっとずつ、日をあけながら読んでたら、ほんとにわかんなくなりました。あれ、この人って敵じゃなかったっけ?っていうのがめちゃくちゃ起こりました。

 記憶力自体は、そんなに悪くない。むしろ、ほめられることも結構多い。(こんなくだらないことばっか覚えて・・・とも言われる)でもですね、ほんとに名前が覚えらんないの。これ、実生活でも結構困ります。

 名前もだし、顔も無理。覚えらんない。今日、学食で、「この席、隣いい?」って聞かれて、一瞬だれ?!てなったけど、相手は明らかに私のこと知ってる感じだったので、とっさにいいよ~て言ってしまった。きっと前期で一緒の授業とってた人だな、と思ったけど、帰りのバスでよくよく考えてみたら、二外一緒の人じゃん。現在進行形で授業一緒の人じゃん。ごめんね、なんかそっけなくしちゃって。悪気はないの。

 であと、地味に困るのが、「物語の全体を把握できない」ってこと。例えばなんですが、AとBは面識がないとする。でも、ほかに登場人物が出てきて、CとDを中心とした物語がしばらく続くとする。そんで、AとBに話が戻ってきて、「はじめまして」ってなるとする。そこで、私は混乱する。「あれ、この二人ってあってなかったけ?」って。つまり、話が巻き戻ったり、同じ時間軸なんだけど、二つ以上の視点からその状況が展開していて、必然的にページ数が多くなった場合、魚木まるはめちゃ困惑する、ということなのだ。

 「おなまえ認識機能」劣化版と、「ページ数が進めば必然的に時間も進んでいるはずだ」というアホさを持ち合わせてしまうと、いわゆる「構成で魅せる」タイプの文章読むのに時間がかかる。おもしろいから読むけど。

 だから、BANANA FISHは、把握をするのにちょっとばかし時間がかかった。あと、時系列がすぐわかんなくなるので、「英ちゃんが捕まったのって、どのタイミングだ???」ってなる。ある意味お得なのかな。何度見ても面白いです。「素晴らしい構成だ・・・!」って毎回なります。最終話見るのはちとつらいけど。

 毎回見てて思うんですけど、マックスってめっちゃ頭良くない?アッシュには「おっさん」とか言われちゃってるけど、すごいよね、あの人。だって、あのアッシュ・リンクスと対等に議論しあってるんですよ?
 本当に、あの二人の関係は尊い。もちろん、アッシュと英ちゃんの関係は素晴らしいけど、「疑似親子」っていうんですかね。アッシュは自分より年上の者に傷つけられてきた過去があるけれど、マックスのことは信頼している。英ちゃんが心の支え、対等な親友だとしたら、マックスは、ともにたたかってくれる仲間、背中を預けられる相手、という感じがします。父も母も兄も、アッシュの元から去ってしまった。でも、信頼できる大人がそばにいる。それだけでアッシュはだいぶ救われたんじゃないでしょうか。彼はまだティーンエイジャー。あの二人が、「父さん」「息子」と呼び合うシーンは、なんだかこちらの心までもが力に満ちてくるような気がします。

 タイトルからだいぶずれてしまった。オタクに語らせると、こういうことになります。ご容赦を。

 それでは、この辺で、さようなら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?