Rain(れいん)

読書の備忘録と日常 とても個人的感想を綴ります

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最近の記事

今自死をためらっている もう首に縄をかけて準備万端なのだが、怖くて実行することができずにいる。7-8年前に起きた喪失で罪悪感に毎日苦しめられている。 死んだ方がマシだと思っているから死にたい 更新なくなったら死んだと思ってください 少ししかないけどnoteを読んでくれてありがとう

    • 【たゆたえども沈まず】原田マハ・

      「ゴッホの絵は生きているうちに一枚も売れなかった」というのは有名な話だ。 自分の耳を切り落として娼婦に送りつけるような奇行を起こすなど、精神を病んでいたこと。そして拳銃自殺したことも知っている人は知っていると思う。 明治の初めに「林忠正」という日本美術の画商がいた。 頭が切れ、挑戦的な戦略家でもある。 日本美術に関して圧倒的な知識と審美眼があり、フランス政府からも正式に文化人として認められた人物だ。 (実在する人物wikipedia) 日本の大ブーム(ジャポニズム)がフ

      • 【通天閣】西加奈子・いつ死んでもいいやというあなたに読んでほしい

        この本読んで「よくわからない」って人は、人生に虚無感とか喪失感がなくて、キラキラした人生を送っている人ではないかなと思う。 ある人がこれを読んで「なんか最後がさーあり得ないっていうか、こう来たか!って思ったw」と言うのを聞いて、この人幸せなんだろうなって……うらやましかったですね。 私は外面はキラキラ装ってるけれど、7-8年前に大きな喪失を経験しており、内面は虚無感に囚われている人生なので、ずぅーっと共感しながら読めたと思う。 AとBの話が、交互に短い間隔で入れ替わる。

        • 【銃】中村文則の衝撃デビュー作!もし偶然銃を手に入れたら?

          もし拳銃を手に入れたら、あなたはどうしますか? 普通の感覚の人にはたぶん共感できない小説だし、メンタル状態が悪い人にはおすすめできない。 ただ脳に強い刺激を受けたり、自分の内に潜む「悪」の感覚を炙り出したりと、いつもと違う非日常性を求めている人には合っていると思う。 主人公の西川は偶然、頭を銃で撃ち抜かれた死体を見つける。その傍らに落ちていた銃を拾って帰る。 激しい歓喜と高揚感、そして万能感。 破壊的な行為を想像する強い刺激。 手に入れることによって自分を含め、他人の生

        今自死をためらっている もう首に縄をかけて準備万端なのだが、怖くて実行することができずにいる。7-8年前に起きた喪失で罪悪感に毎日苦しめられている。 死んだ方がマシだと思っているから死にたい 更新なくなったら死んだと思ってください 少ししかないけどnoteを読んでくれてありがとう

          【最高のコーチは教えない】吉井理人のコーチング哲学

          実は吉井理人さんを意識して見始めたのはWBCの頃だったと思う。 すらっとした長身と白髪が印象的で、スポーツタイプの眼鏡姿がなんともお似合いのイケオジな雰囲気の人だなぁと思った。 時折見せるチャーミングな仕草や表情に加えて、ゆったりとした関西弁、穏やかに選手を見守る姿も気になった。 あ、そうだ。この人「佐々木朗希のパパ」だったっけ?みたいな……? 現ロッテの吉井理人監督(この本が書かれた時はピッチングコーチ)のコーチング論はなかなか面白かった。 この理論、スポーツはもちろんの

          【最高のコーチは教えない】吉井理人のコーチング哲学

          【傲慢と善良】人生で何かを選択する時の中で一番大変なものが結婚相手

          辻村深月のベストセラー。 自分が結婚できていることが奇跡なのかなと思った……。もし未婚なら面倒くさすぎて「結婚しなくてもいいや」ぐらいに思ったかもしれないけど、婚活中の人たちには必読書です。 ①真実(まみ)35才 群馬生まれ育ちの箱入り娘。外見まあ普通。誠実、控えめ、良い子を貫いてきたが自分の生き方に意思がなく、あらゆる面で無知さが際立つ女性 ②架(かける)39才 東京生まれ育ち。外見が良く都会的でそこそこモテてきた男性。派手で綺麗な女性友達もいて遊び方もスマートだが、年

          【傲慢と善良】人生で何かを選択する時の中で一番大変なものが結婚相手

          【アルジャーノンに花束を】知的障碍から天才になったら幸せなのか?

          SF小説は苦手分野だ。 どうせありもしない設定で空想に満ちた内容のものを描くんだろうと思っていたが、読んでみた感想は全く違うもので、人間的な感動に溢れたものだった。 「私はチャーリィだ」 「あの人もチャーリィだ」と感じる瞬間が何度もある。 自分の心にピタッと重なる瞬間が何度もある素晴らしい小説だった。 チャーリィは32才だが6才ほどのIQしかない知的障害者だ。 パン屋で雑用をしながら、読み書きを覚える学校に通っている。 性格は純真で温厚、そして真面目。 この本は全てチャ

          【アルジャーノンに花束を】知的障碍から天才になったら幸せなのか?

          【感性のある人が習慣にしていること】感性(センス)は後天的に身につくのか?

          20代は「センスがいい=トレンドやテクニックを知っている」ことだと思っていた。 「センスがいい人=情報を集められる人」だとも思っていた。 だけどそれは違うよねって今は思う。 興味のあることが多方面に渡っていて、信念を持って自分の好きなものを選択し、その好奇心で深くそれを掘り込みながら知識を増やしていける力がある、そして多方面に渡る興味を統合していける人だなと思っている。 この本は若い人がSNSやTiktokなんかで見る「これをやればモテるセンスついちゃうよ!」というよう

          【感性のある人が習慣にしていること】感性(センス)は後天的に身につくのか?

          【夫婦善哉(めおとぜんざい)】織田作之助が描くダメンズ養成女とクズ男の行末

          「だめんずうぉ〜か〜」という漫画がありましたね。他人から見て「なぜ別れないのか?」と不思議でしかないけれど、当人たちからすると離れられない関係に陥っている。そんな物語です。 ド貧乏家庭から芸者になった蝶子。根が明るくてしっかり者の蝶子の元に通うようになった化粧品問屋の若旦那(惟康柳吉)と駆け落ちする。 この柳吉という男がとんでもないクズ… ・金遣いが荒い ・働く気がない ・浮気性 ・酒癖が悪い ・責任感がない とまあ、ザッと挙げただけでも即ダメンズ認定できてしまうレベル。

          【夫婦善哉(めおとぜんざい)】織田作之助が描くダメンズ養成女とクズ男の行末

          【推し燃ゆ】推しとの距離感とれてる?あなたの推し活は幸せ?

          「あなたに推しはいますか?」 「どんな推し活してますか?」 「推しとの距離感はどのぐらいですか?」 私にも「推し」はいるけれど、ふわっとした好きだと思うし、複数人いるので炎上した時にもダメージは少ない。元々一人に絞れないのと複数好きな人がいることで自然とリスクヘッジしているのかもしれない。 それでも推し関連のSNSのチェックやいいねはこまめにするし、コンサートにも東京近郊であれば必ず行っているが、自分の精神や生活を侵されないように、わりとしっかりめに距離を取る工夫をしてい

          【推し燃ゆ】推しとの距離感とれてる?あなたの推し活は幸せ?

          【現代語訳・枕草子】いじわるでセンス抜群インフルエンサー清少納言

          ああ「春はあけぼの…」の人だよね!っと日本の学校教育を受けた人なら大抵は知っているのが清少納言の「枕草子」だ。 角川から現代語訳(原文もあり)が出ているので読んでみたんだが、 「清少納言って実はめちゃくちゃ性格悪い?」と思うエッセイが多いのだ。これは現代のブログで投稿したら炎上するレベル。 やべーと思った散文はもっとたくさんあったのだが、極一部を引用する。 清少納言は天皇の后(中宮)に仕える女房で、中宮定子のサロンの一員として迎えられていた。華やかな文化と高い教養を行き渡

          【現代語訳・枕草子】いじわるでセンス抜群インフルエンサー清少納言

          【東京百景】又吉直樹から全ての上京民に告ぐ(エッセイ)

          「東京は思った以上に広い」 というか一つ一つの街が大きく密度も濃く、その街の折々の風景に自分が馴染むまでとても時間がかかるように思う。 私は22才で上京。それ以来ずーっと東京に住んでいるのだが、未だに足を踏み入れたことがない地域が無数にある。何度も通って時間をかけて歩き回らなければ、点と点と点ばかり増えていくような街。それが東京だと思う。 「東京百景」を書いていた時、又吉さんは駆け出しの芸人だった。いや芸人ですらなかった。養成所に通いながら慣れないアルバイトに明け暮れ、本

          【東京百景】又吉直樹から全ての上京民に告ぐ(エッセイ)

          【ブラームスはお好き】パリのアラフォー美魔女の決断とは?

          あなたがアラフォー美魔女ならどっちを選びますか? メインの登場人物3人のスペック (パリ在住) これ確かに困りますよね。普通ならイケメン一択かなと思うけれど、39-25=14才も年下かい…!! シモンがイケメンすぎることも、かえって引け目に感じてしまう中年女ポール。わかるわ…。 どんなに美しい女性でも歳を取る。シモンと接する時には鏡を見たり化粧を直したりするポール。事後にも明るいところで体を見られたくないポール。うんわかるなぁー…。 彼女はロジェに対しては非常に物分か

          【ブラームスはお好き】パリのアラフォー美魔女の決断とは?

          【狐狼の血】極道も警察も同じじゃん!

          初めての極道小説。Netflixで「タイガー&ドラゴン」を見て、そういや私はヤクザの世界のことは何も知らないなぁーと思い読んでみることに。 柚月裕子の「狐狼の血」は日本推理作家協会賞受賞作で、彼女は主婦から華麗にミステリー作家に転身。元々極道モノが大好きだったらしい。著者の写真を拝見すると綺麗な奥様風な方で意外なのだ。 極道の世界が好きな人ならいいと思うんだけれど、暴力団の組と組との抗争に次ぐ抗争のストーリーなのでちょっと飽きる。 組は上部組織、下部組織にそれぞれ組長やら

          【狐狼の血】極道も警察も同じじゃん!

          【コンビニ人間】再読・普通と異常の境目はあるの?

          「コンビニ人間」再読してみた。 なぜかというと、この本の主人公に似たところのある女性と関わり合いになる機会があり、大いに困惑したからだ。 「古倉恵子」はASDと思われる発達障害的な人物に描かれている。 小学校では問題を起こし、それ以降は「生きていくための一番合理的な処世術」として、ひたすら黙ることに専念していた。 そんな恵子が大学1年生のときにコンビニの新規店舗のバイトに募集し採用される。 コンビニには全てマニュアルがある。笑顔の作り方、挨拶の仕方、トラブル対応…。自分

          【コンビニ人間】再読・普通と異常の境目はあるの?

          【ふくわらい】生まれたままの自分を認め愛せますか

          西加奈子の言いたいことが油絵のように塗り重なった作品。 主人公の「定(さだ)」は書籍編集者として非常に優秀な25才の女性だ。とても感じが良く思いやりのある話し方ではあるものの、「自分の感情」は伝えない…というか感情が体に馴染んでいないために外に表されない感じがする。どこか受け答えがASD的で人間と人間の機微がつかめていないのだ。(ロボットなのではないかと噂されたりもする) 定は「ふくわらい」が大好きだ。心の中で人の顔から一旦全部パーツを外し、移動させたり置き換えたりするの

          【ふくわらい】生まれたままの自分を認め愛せますか