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検証(2回目)

これは問題ないと言われた原因不明の動悸が不整脈と診断されるまでの経過を書いていく記録です。

8月から突然始まった動悸の発作の原因を突き止める過程でいくつかの疑問や仮説をたてて検証した事があったので書いていきたいと思います。


⑴左胸部にアップルウォッチをあててとった心電図の波形は正しいのでしょうか?

アップルウォッチを左胸部にあてて心電図をとる方法は一部の医師が推奨していた方法であり、認証された方法ではありませんでした。その為、不整脈のような波形が取れた時に本当に不整脈の波形がとれたのか、測定方法が間違っていて不整脈じゃないのに異常な波形になったのかを証明する事が出来ませんでした。

私は認証された携帯心電計で同じような波形がとれれば、アップルウォッチを左胸部にあててとった心電図が正しくとれている事を証明出来ると考えました。

以下は同じくらいの心拍数の時にとった心電図を比較した画像です。
アップルウォッチと三栄メディシスのチェックミーECGを使用しています。

アップルウォッチの心電図はデジタルクラウンに右人差し指をあてて、残りの指で支えたアップルウォッチを左胸部にあててとったものです。チェックミーECGは右手で本体を持ち左腹部にあててとったⅡ誘導の心電図です。

①症状がない時

上アップルウォッチ(左胸部) 下チェックミーECG(Ⅱ誘導)

②発作時(心拍数110拍/分前後)

上アップルウォッチ(左胸部)   下チェックミーECG(II誘導)

③発作時(心拍数140拍/分前後)

上アップルウォッチ(左胸部)   下チェックミーECG(II誘導)

全てが一致とは言えないけれど波形や変化の仕方が似ていると思いました。

結論:アップルウォッチを左胸部にあてて心電図をとるのは認証された方法ではなかったけれど、測定方法が間違っていて不整脈のような心電図がとれたわけではなさそうです。

⑵心電図から予想される病名は何でしょうか?

F総合病院の医師は⑴の③のアップルウォッチの心電図を見て発作性上室性頻拍の可能性があると言いました。アップルウォッチ以外の心電図は見ないと言われたので、チェックミーECGでとった心電図を専門医が見たら何ていうんだろう、という事が気になってきました。

今はとても便利な時代で、わざわざ病院に行かなくてもメールで携帯心電計の心電図を送って相談出来る病院があります。病院によってはアップルウォッチだけとか、オムロンの心電計だけとかメーカー指定しているところもあったので、無料アップルウォッチと他メーカーの心電図をみてくれる病院を探してメールを送りました。

それがGクリニックでした。
⑴の②や③の心電図、それ以外にも何枚か発作が起きた時の心電図を添付し、問題無い心電図でしょうか?と質問しました。
返答は「詳しくは診察しないとわからないが、1枚は問題無い心電図で、それ以外は洞性頻脈もしくは不適切洞頻脈症候群もしくは心房頻拍の可能性がある」と書いてありました。

また洞性頻脈が出てきたので洞性頻脈の可能性も高いのだと思いました。2番目の不適切洞頻脈症候群は安静にしていても洞性頻脈が続くという症状が当てはまりそうな気がしましたが、きっかけなく脈が速くなるという症状が自分には当てはまらないような気がしました。最後の心房頻拍はF総合病院の医師が可能性があると言った発作性上室性頻拍の中の一つでした。

専門医の予想が被った心房頻拍は不整脈の中で一番可能性が高い気がしました。心房頻拍についてもっと知りたいと思い検索しましたが、病院のホームページに書いてある説明は心房頻拍の成り立ちや治療法などが書いてあるものの具体的な症状や発作の起き方などの詳細な情報が少なくて自分の症状と比較して照らし合わせる事が出来ませんでした。

心房頻拍を治療している方のブログの方が具体的な症状などが書いてあって参考になる部分がありました。症状が似ている人がいました。

結論:洞性頻脈か不適切洞頻脈症候群か発作性上室性頻拍(心房頻拍)?

⑶「動悸は休めば治るなら気にせず運動していい」は本当でしょうか?

今まで受診した病院で歩いたり運動する時に動悸が起きて辛いと相談してきました。医師の返答は休んで良くなるなら気にせず運動していい、仕事も問題ないというものがほとんどでした。中には運動不足だと心拍数が上がりやすくなるから、それで動悸が起きているんじゃないかと言う医師もいて私は頑張って運動しなきゃと思っていました。

医師の言葉とは裏腹に、頑張れば頑張る程発作が起きやすくなり体が動かなくなっていきました。一番酷かった時は階段をスムーズに登る事が出来ず、休みながら一段ずつ這い上がったり、1歩歩くのに2秒かかる位の速度でしか歩けず,時間内に横断歩道を渡り切れなくなって急いだ結果、発作が起きて動けなくなるという事が何度もありました。

医師の言う通りに頑張って運動しても良くならず悪化していく事と、調子が良いと沢山動いた次の日に具合が悪くなったりする事もあったので運動が負担になっている可能性があると仮説をたてました。そして、毎日自分を観察していく内に階段を登った時にその時の調子が体に現れる事に気付きました。

私はそれを4段階に分けました。(これは医学的根拠があるものではなく私が個人の見解で自分の状態を分類したものです)

レベル1   症状なく階段を登る事ができる。
レベル2  疲労感や体の重さを感じるものの階段を登る事ができる。
レベル3  階段を登る事が辛く息切れがする。登った後で動悸が起きる。
レベル4  階段を登れず一段上がる事が辛い。ちょっとした事で動悸が起きる。

この時はレベル1の頻度が少なくレベル2とレベル3の間を行ったり来たりして時々レベル4になるという事が多かったです。

レベル1の時は問題なく外出出来る事が多かったです。レベル2の時は外出中に動悸が起きる時がありました。レベル3の時にしばらく休むとレベル2に戻りますが、無理し続けるとレベル4の状態になる事がわかりました。

その為レベル3、レベル4になった時は動悸が起きやすくなっていると考えて無理せずに家で休むようにしました。何日か外出せずに休んでいるとレベル2まで戻る事がわかったので自分が思うより外出する事や運動が負担になっていると気付きました。

結論:私の場合はある程度気にして体の状態を見ながら運動する事が正解だったようです。

⑷メインテートを飲んでいても動悸が起こるのは薬が効いていないのでしょうか?

メインテート(心臓の負担を少なくして心拍数を下げる薬)を飲み始めた時は体の調子が良くなり薬の効果を感じていましたが、11月あたりから薬を飲んでいても発作が起きたり動くのが辛くなったりする事が増えてきたので効果が無くなったと思っていました。

それは間違いでした。検査の為に2週間前からメインテートを飲まないように医師に言われたので医師の指示通りにしました。メインテートを飲めなくなってからどんどん体調が悪化していきました。今までの状態が嘘のように体が重くなり、心拍数が高くならなくてもドキドキしているような気がして少し動くだけでとても疲れました。お腹の調子が悪くなり、食事すると腸がグルグル動いて下すという事が検査の日まで続きました。

結論:メインテートは動悸を完全にとめることは出来なかったけれど効果があった事がわかりました。

次の記事は2023/12/13   電気生理学的検査とアブレーション治療目的の入院です。もう少しで終わりです。



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