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2023/10/4 アップルウォッチ外来

これは問題ないと言われた原因不明の動悸が不整脈と診断されるまでの経過を書いていく記録です。

9月29日の勤務中に吐き気を伴う動悸が起きてしまった事で、症状が落ち着くまでしばらく仕事を休む事になりました。内分泌代謝科の医師は動悸の原因はストレスだと診断し「看護師なんでしょ?仕事が原因じゃないの?」と言っていましたが、仕事を休んで家で休養しても動悸は落ち着きませんでした。心療内科で処方されたソラナックスも動悸をおさえる事は出来ませんでした。

その間に起きた動悸の発作中にアップルウォッチで心電図をとったので、比較用の症状が無い時の心電図と一緒に載せます。通常の心電図のとり方だと波形が小さくなり記録状態が良好でないという判定が出てしまう為、アップルウォッチを左胸部に直接あてて心電図をとりました。呼吸や体動で何回もやり直しになるので心拍数が上昇するピーク時にとれない事も多かったです。

症状がない時の心電図
10月3日17時28分にとった発作中の心電図
10月4日7時50分にとった発作中の心電図
10月4日8時11分にとった発作中の心電図

高心拍数という判定は出ますが130拍/分や140拍/分でとる事が出来ず、やり直しが頻回に起きてしまうアップルウォッチでは厳しいな、と思いました。

アップルウォッチ外来受診

10月4日 朝に起きた動悸の発作が落ち着いてから家を出てF総合病院へ向かいました。今まで行った検査とアップルウォッチでとった心電図を印刷して持っていきました。

受付でアップルウォッチの心電図を渡しました。血液検査、心電図検査、心エコー検査をしました。その後は待合室で待っていました。看護師に声をかけられた時に今までの病院で行った検査の結果を渡した方がいいか確認するといらないと言われました。

診察室に呼ばれました。
医師の最初の一言は「私は不整脈の専門医です。」でした。
「先程行った検査はどれも問題ありませんでした。メールで送られた心電図が頻脈性の不整脈の可能性があるものだったので検査した方がいいと思いました。」と言われました。

私はアップルウォッチの心電図を通常の方法ではなく左胸部にあててとった事が気になっていたので、それを伝えました。医師の表情は曇り「認証されてない方法でとったって事でしょ?毎回同じ場所にあてているかもわからないし上下逆でとってるかもしれないし。それじゃ確度が下がるなあ。」と言われました。その後は医師に言われるままに左手首と右手首、それぞれにつけて心電図をとったり胸にあてて心電図をとったりして結果を見せました。

「通常の方法でとったのなら不整脈の可能性が高かったんだけどイレギュラーな方法でとっているので認められません。まず24時間ホルター心電図検査をします。今日あいている機械が1つあるので今日つけて明日外しに来てもらいます。1週間後に結果を説明します。それでいいですか?」と言われました。
私は「お願いします。」と言いました。

その後医師は不整脈が載っている本を開いて説明してくれました。
「可能性があると思ったのは自律神経の暴走か発作性上室性頻拍です。」
「発作性上室性頻拍は3種類あります。
 ①房室結節リエントリー頻拍
 ②WPW症候群による房室回帰性頻拍
 ③心房頻拍
①と②は手術で90%治ります。③は薬で良くなります。それぞれ波形や始まり方や終わり方が違ったりするのでホルター心電図でそのあたりを見たいと思います。症状が出た方がいいので普段通りの生活をしてください。」

その後別室でホルター心電図をつけてもらい、行動記録表をもらいました。

イレギュラーな方法で心電図をとっていた事で「今までの話は無しです。帰ってください。」と言われたら困ってしまうので医師が診察を続けてくれてホッとしました。アップルウォッチを左胸部にあてて心電図をとる方法は数人の医師がホームページに書いていたので認証はされていないけれど医師の間では認められている方法なのかな、と思っていましたがそうではなかったのだと気付きました。

今までは動悸の原因を明らかにする為、そして不整脈の可能性を証明する為に頑張ってきました。今度は不整脈がとれたかもしれない心電図が正しくとれているのかを証明しなければいけないのか、医師に証明するというのは本当に大変だなと思いました。

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