人に共感されにくい僕の気持ち


いつか欲しいと憧れるモノがあったとする(愛や恋とか精神的なことではない)。

例えば高級腕時計、アクセサリー、服、一眼レフカメラ、趣味のコレクション、何でもいい。少し背伸びをして、思い切らないと買えないようなモノ。いつか買おうと期待している自分を想像してみてほしい。

(僕がゲイと確信する前)
こんな経験をしたことがある。
当時付き合っていた彼女に、いつか欲しいと憧れているモノがあることを話した。それも一回だけ、何気ない日常会話の中だったと思う。
それを彼女が覚えていてくれて、サプライズプレゼントしてくれたのだ🎁

ずっと欲しいと思っていたモノだし、彼女の気持ちも含めて、すごく嬉しかったことを覚えている。しかし、どこか心に満たされない気持ちがあった。

最初はその気持ちがなんなのか、自分でもわからなかったのだが、時が経ち、大人になってようやく自分の正直な気持ちに気づいた。それは、

自分自身のために、自分で手に入れることこそ、真の喜びを得られる、ということ。


つまり、僕という人間は、何かを達成したとき、自分自身でご褒美として欲しいモノを手に入れることに、本当の喜びを感じるタイプだったのだ。誰かから貰うことでは満たされないこの気持ち。

このエピソードを当時友達に話したら、彼女がわざわざサプライズしてくれるなんて素敵じゃないか!なにが不満なんだ!お前は酷いやつだな〜!と言われたことを覚えている。

たしかに友達がいうように、素直に喜べよ!といいたくなる気持ちも理解できる。


話が飛ぶようで恐縮だが、セックスアンドザシティという海外ドラマをご存知だろうか?

左から2番目がサマンサ

映画1作目、サマンサのエピソードを紹介したい。

サマンサは狙っていた一点モノの指輪💍をオークションで競り落とすことができず、とても悔しがっていた。
しかし、程なくして、恋人スミスから出会った5年記念として、その指輪をプレゼントされたのだった。つまり、オークション会場で、競り負けたと思っていた相手は、スミスがこっそり雇った代理人(バイヤー)だったというわけ。

サプライズに喜ぶサマンサだったが、親友には本音を打ち明ける。

「本当は自分で買いたかったの。自分で買うからこそ、価値があった。指輪を見るたびに、彼のことを考えてしまう。自分で自分自身にご褒美をあげたかったのに。」


サマンサのこのセリフには共感しかない。
セックスアンドザシティの作品の中では、最もキャラクターが際立っているサマンサの名言だったことに、個人的にはちょっと笑ってしまったのだが。

単なるナルシズムなんでは?
自己愛強いだけでは?

という意見もありそうな気もする。
(サマンサは自己肯定感が高いキャラでもある)

本当に欲しいモノは自分で手に入れるか。
誰かからのプレゼントでもかまわないか。

みなさんはどう感じただろうか。

ちなみに、人には承認欲求、つまり他人から認められたいと思う気持ちがある。しかし、他人に求める承認欲求にはキリがなく、延々と気持ちが晴れず、むしろ疲弊するという。

マツコデラックスさんが、「自分の幸せに他人を介在させない」と話していることを思い出した。

本質的には自分が自分自身を認められるかが、重要なのかもしれない。



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