強迫性障害は、ゆっくりと治りゆく

小学生から強迫性障害に発症し、高校・大学時代をピークに、20代のプラカード持ちスタッフ、サンプリング・ポスティングスタッフ・警備員を経て、30代に転職して契約社員・社員、結婚・子育てで現在に至り、完治したとは言えないが、今はだいぶ落ち着いています。

今回の第一回目は、私が苦しんできた強迫性障害の行動に伴う執着というところを紹介していきます。

大学進学のために上京して一人暮らしを始めるのですが、外出する時にガスの元栓や鍵をしめたかどうかを何度も何度も確認して、なかなか外出できず、遅刻に繋がることが何度もありました。何度確認をしても、元栓や鍵をちゃんと閉めたという確信を持てませんでした。

部屋にいても、リモコンを置いた位置が少し曲がってるとか、立てかけた本が飛び出してるから直さないと気持ちが悪いとか、洋服のたたみ方がしっくりこないからたたみ直すとか、時間ばかりかかっていました。

だからと言って部屋の中が決して綺麗に整ってるわけではなく、いつもごちゃごちゃした不潔な状態になっています。

やっと外出できても、自分が誰かに危害を加えてしまったのではないかと不安になり、通行人とすれ違った後に何度も振り返り、時には戻って確認するということが何度もありました。

また大学でも、教授や学生に唾をかけたのではないかと何度も何度も思い返すことでヘトヘトになっていました。

荒川区町屋のドラッグストアに「さっきそこで買い物した者ですけど、私は小さい子供に危害を加えてないですよね?」と確認したこともあります。

思い返せば 笑ってしまうことも。通学通勤で サーフボード 店の前を通るのですが、私が入り口扉のガラスを割るイメージがいつも湧いてくるものですから私は立ち止まり、ずっと 店内の中を睨みつける様に確認するのが習慣となっていました。店主が肩を怒らせて外に飛び出してきて 私をにらみつけることが何度もありましたが、確認行為を止めることはできませんでした。

強迫性障害が落ち着くまでの経緯を書けば、今強迫神経症で苦しんでる人のヒントとなるでしょうか。

強迫性障害が落ち着いているからと言って決して今の自分に満足していません。

今でもソファーに食べ物を落としたりして汚した時も 磨きすぎて コーティングが落ちて 傷がついてしまったり、 トイレの便座に黄色い汚れがついたので何度も何度も磨くものですから、 細かい傷をいっぱいつけてしまって、妻に「 何もしなければいいのに」とよく怒られます。

職場では自分で仕事を抱え込んでしまい、部下に仕事を振り分けることができません。 指示をするのも恐る恐るで 、指示できないことも多いです。

苦手なコミュニケーションで日々 心身をすり減らしています。私が人に伝える時に、主語が無いとか、 何を伝えたいのか分からないとか、しょっちゅう 言われています。だからなのかチームを組んで プロジェクトを行う仕事は私にまわってきません。

こんな私を役職につけてくれた会社は本当に良い会社だと思っています。 自分でもなぜ今のポジションにいられるのか不思議です。

強迫神経症の確認行為のおかげで目立ったミスをしない、また 、上司に指摘されたことを素直に受け取り、忠実に行うので、そういったところが評価されたのでしょうか?一般的には仕事ができるタイプではありません。

強迫性神経症と付き合って経験したことが何かお役に立てたら幸いです。

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