哲朗は、今年の2月で45歳になる。 未だに、アルバイトで生計を立てていた。 物心ついた頃から、親に言われ続けている言葉がある。 〝地に足をつけなさい〟 どう言うことなのだろうかと、哲朗は、ずっと考えていた。 アルバイトの休憩中や、休みの日になると、ふと頭の中に浮かんでくる。 何を言いたいのか、何を伝えようとしていたのか、どうなって欲しかったのか、 親が他界した今となっては、想像すら出来なくなっていた。 哲朗なりに解釈すると、地=地面だから常に足はついているはず。 あとは、
ゴールデンチルドレン わちゃわちゃと騒ぎ立て 自由奔放に戯れて 直ぐ側で静かに談笑する 大人たちを魅了する 今も昔も変わらずに 注意したり怒ったりせず そこかしこに佇む者たち 見合い嘲り高声で笑い合う 光り輝く子供たちの世界がある 永遠へと続く 皆に見守られて 静かに語り継がれる物語