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M3で入手したCDの感想とか 〜その1〜

初めまして、横側と申します。普段はボカロ曲などを作って投稿したりしています。
たった三行の自己紹介記事を書いたことを除けばこの記事がブログとして書く初めての文章となります……拙いですが大目に見てもらえると助かります(汗)


はじめに

この記事は2024年4月28日に開催されたM3(音楽系の同人即売会)で僕が買った、あるいは無料頒布で頂いたアルバムについて自分なりに聴いた感想を書いていこうというものです。多分長くなるので3回くらいに分けて記事を出そうと思っています。

こういった即売会に足を運んだのは今回が初めてでしたが、普段聴いている曲の作曲者に直接お会いできたり、知らない方のブースであっても作曲者が直々に作品について説明してくださったりと、とにかく貴重で楽しい時間を過ごせました。何よりもこんなに多くの人が思い思いに音楽を作って公開している……日々新たな作品が投稿されるネット上では当たり前の事ですが、M3の会場ではそのことを現実として目の当たりにし、世界はまだまだ広くて知らない音楽に溢れているということを余計に実感させられました。

以下今回入手した作品の中から新譜を中心に紹介していきます。
紹介する順番にこれといった意図はありません。クリエイターの皆さんへの等しいリスペクトが伝わるよう心掛けて参ります。
()内は作者名あるいはサークル名です(敬称略)。


「Kawaii TBC Hacker」(田淵智也、Neko Hacker)

Neko Hackerさんの作った共通のトラックに田淵智也さんとNeko Hackerさんがそれぞれ別のメロと詞をつけるという面白い試みがなされているCDです。
僕はまずoff vocalを聴いてからお二方のバージョンを聴き比べました。

田淵さんの「TBC Hacker」はカワイくありつつも創作について直球に述べられている歌詞でとても元気や意欲を貰えました。
また擬音などによるリズム感もとても気持ち良く、自分が作詞する際にもかなり参考になりそう……。
Neko Hackerさんの「Ramen I Love You」はタイトル通りひたすらラーメンをモチーフにした歌詞が特徴的です。

カウンター座って 見渡せばそこは
湯切りワンダーランド

Ramen I Love You(Neko Hacker)

↑こことか最高です(笑)
その一方でラーメンそのものが暗喩だろうなと思わせる部分もあり、この曲も「TBC Hacker」のように聴き手を元気付けてくれます。
2曲ともめちゃくちゃ良いので配信されたら是非聴いて見て欲しいです!(6月中旬頃に配信予定らしい)

「東京工芸大学 コンピュータミュージック研究室コンピ vol.1 ~好きな景色~」

会場を歩いていると、矢印で繋がれたコードネームが書かれたホワイトボードが売り場に置かれていて思わず目に止まったサークル。
好きなコードネームを自由に書き足していいとのことだったので、僕もそれっぽいコードを書いて(結構複雑な進行が既にできていて書き足すの怖かった)その流れでアルバムも買わせていただきました。
サークルの方の話によると、「好きな景色」をテーマに大学内のゼミで各人が制作した曲らしいです。DTMゼミがある大学羨ましいな……。

・壮大な劇伴風オーケストラ曲の「PoppingBobble」(ところどころKevin Penkinのようなコードが出て「おお」ってなった。やっぱ研究してるのかな)
・オーケストラと和楽器による神秘的かつ雄大な和風曲で構成も巧みな「日本の冬の山」
・唯一の歌モノでオルタナロックのサウンドが格好いい「うつる」
・穏やかな民族曲風で個人的にはめちゃくちゃアトリエシリーズで流れていそうで好きな「星月夜」
・シンプルでメロディを聴かせてくる爽やかな「夏風の通る道」
収録曲に関しては以上の通りですが、どの曲も高クオリティかつ全く方向性が異なっていて楽しめました!

「ちせいのせい」(isonosuke)

「バカ通信」が去年話題になったisonosukeさんのミニアルバム。
僕も「バカ通信」で知り他の曲も色々聴きました(約10年も前から格好いい曲出してた)。
特に最近の「凡愚」は曲と映像が衝撃的に良くて、より一層ファンになりました。

全曲知声(Voisona)ボーカルであるこのミニアルバムを聴いた感想ですが、まず調声が上手すぎます……知声って個人的には調声かなり難しいと思ってるんですが、テンポや曲調に合わせた歌唱がとても聴きやすく、早口で捲し立ててしまうオタクを演じさせている「愚図」では自然な喋りも聞くことができます。というか自分もコミュ障オタクなのでこの曲のシチュエーション共感出来すぎる。

どの曲も好きですが、個人的には「不要」のメロディがめちゃくちゃ刺さりました。
ピアノを中心としたシンプルな編曲ってisonosukeさんのボカロ曲では他に知らないのですが、この曲はそうした編曲が抜群のメロディに対しハマり過ぎていて最高です。
歌詞や動画のインパクトが強いisonosukeさんですが、こんなに素直で綺麗な曲も作るとなったらもう強すぎるじゃないですか……。

isonosukeさんのTwitterによると、今後収録曲の動画やサブスク等の配信もされる予定らしいです!

「テクノスタルジア」(dama)

ボカロ曲や民族調のインスト曲などをよく投稿されているdamaさんによるオルタナなボカロ曲のアルバムです。
damaさんの存在は深夜の2時間DTMで知ったのですが、無色透明祭の「分水嶺の巨人」を作者非公開の時点で知りとても感銘を受けたことを覚えています。
ボカコレなど他の投稿祭にもよく参加されていて、怠惰で遅筆な自分からするととても精力的に映る活動に憧れます……。

全8曲入りのこのアルバムですが、どの曲も非常に繊細な音作りと詞単体でもじっくり読み込めるような深度を備えた歌詞とでとてつもなく濃密なアルバムでした。
個人的にはTrack5の「あの氷瀑で待ち合わせ」が特に好きで、精緻で心地よい変化を繰り返すバックトラックに乗せられるめろう(NEUTRINO)の優しい声のボーカルがたまりません。

サブスクでの配信は調べたところ見当たりませんでしたが、bandcampでは全曲試聴、購入が可能ですので聴きたい方はそこから是非!めちゃくちゃ良いです!(ステマではない)


今回はこのくらいで。上にも書いた通り、次回以降も引き続きCD等についての感想を書いていく予定です。
続き出たら↓にリンク貼るのでその時はよろしくお願いします……

追記(2024/05/12)
その2出たのでよかったら↓

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