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【どん底から一歩を踏み出すたった一つの方法】

以前もどこかで書いたと思うが、30歳の時に免疫疾患系の病気を発病した。
ピンチはチャンスとよく言われるけれどこれほど人生の中で課題をクリアしたという実感がある
出来事はない。言ってみれば、大量のボーナスポイントを入れ食い獲得するチャンスだったとでもいうべきか、とにかく後に経験する親の介護と合わせて人生の2大課題と読んでいるくらいにたくさんの事を学んだ。
そして今回はその中でも今でもとても大切ににしていることを書いてみることにする。

当時某外資系の会社に転職し、なんとその入社の際の健康診断で病気が発覚した。(思えばこれも凄いタイミングそういう意味で必然)そこから即入院となってしまったし、当然せっかく入社した会社も半年で辞めなければいけない状態、体調はもとより自分が完治することのない病気になってしまったということで全てがパニックになり、するはずだった結婚も破談になり砂の城が崩れゆくかのようにあれよあれよという間に全てが無くなった。
とここまで書くととんでもないドラマや映画のような悲劇のようだが、今考えるとそうなって当然、自分の内側と向き合うことによってこれらは全て自分の中にある思いが作り出していたんだということがクリアになった。
ザックリ言えば「そっちの道は違っているってば!」の強制終了。(今考えても、見事な強制終了ぶりであったけど)ようは自分の本当の気持ちは自分のなかに真実があるという事なのである。もちろん、初めは他の誰かを恨んだり自分の体を恨んだりしたこともあったけれど、結局は全て自分の内側の問題だったという事である。
それからもうひとつ、これは最も自分の奥底にある感情であるのだけれど、これも実は「親との関係」が関わってくる。つまりは、病気になると親の注意がこちらに向くつまりは、愛をもらえると思っているアダルトチルドレンがちゃっかり自分の中にいたのである。そして結婚=我儘な父親の犠牲になっている母という勘違いのイメージを持ち、結婚というものに夢を持ったことが一度もないというこれまたアダルトチルドレンちゃんの仕業も手伝っていたこともある。
まぁ、この辺りまではとうにクリアになっている。

今日の話はここからが本題。
その後、自分の病気を認められない自分との戦いが始まったのだけれど、これが結構長かった。自分は治らない病気になってしまったんだということそして、自己免疫疾患の治療に使われるステロイドの副作用で丸くなった自分の顔が許せなかった。とにかく誰かと向かい合うと手が震えてコーヒーが飲めないというとんでもない精神状態。(今の私を見ている人には信じられないと思うけど今考えれば「対人恐怖症」だったと思う)
そこから現在のような「普通」の状態になるのにとても長い旅だった。その旅の中でさらに学んだことも多かったけれど、とにかく私がこの状態から学んだことはもっと早く自分の病気を認めるということをすれば良かったということ。予期せぬ何かが起こった時、とてもそのことを信じられない状態にまずなる。これはもう泣いても叫んでも良い、とにかく衝撃波を気がすむまで跳ね返す。そして一通り暴れたらそこからがとても重要なのだ。
まずは今の自分を認めること。それもなるべく早く。過去は変えられないが自分と未来は変えられる。それには今ここにいる自分を認めてまずここに立つ。
どこかへ行きたいと思った時、Googleマップでもなんでも、必ず目的地と現在地は必ず入力する必要がある。だから、自分が今いる立ち位置を知って認めることが動き出す第一歩であるってことなのだ。
私はそこに行き着くまでに10年掛かった。まぁ、体調もあったけれどそのおかげで着物というもしかして生まれてきた理由かも知れないものに出会ったのだから、それも一つの道であったのかも知れないな。

結論。
今の自分を認める
これが、動き出すための「第一歩」


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