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身体障害者、遠慮しなくていいんだろうけど遠慮する。

 先ほど、某SNSで車椅子利用者の女性が某映画館での対応について投稿していた。

 彼女が車椅子席を利用して何か嫌な対応をされたのなら別だが、車椅子席では無いところに座るためにスタッフの方に介助してもらってるみたいだから、それはどうかと思う。

 私も身体障害者の母と2回車椅子で映画を見た事がある。ひとつは大きな映画館、もうひとつは地域の小さな映画館だった。

 大きい映画館は1階がチケットや飲食売り場で、2階にシアターがある。お客さんが2階に行くにはエスカレーターしかない。

 車椅子利用者はスタッフに声をかけ、スタッフ専用のエレベーターに乗らせてもらえる。

 ただこのエレベーター、スタッフ専用だからかめちゃくちゃ狭い。私と母が乗るだけで狭いのに、スタッフの方が付き添わなければならないのでもっと狭い。

 エレベーターに乗った時から、次は無いなと思った。スタッフの人に申し訳ない。

 映画が終わると、シアターの前でスタッフの方が待っていて、またエレベーターに乗る。ありがたかったけど、申し訳ないからもう利用していない。

 小さい映画館はシアターに階段がない。車椅子利用者はドアから入ってすぐの席がないスペースで見ることができる。ここは階段もなく、売り場からすぐシアターに入れるので見られるかなと思った。

 前日に映画館に電話し、車椅子席を予約した。

 車椅子席は大抵、スクリーンのど真ん前にあるので首が痛い。ほぼ真上を見るような形になるからだ。

 大きい映画館では首が痛くなり、元々もう行かないと思ってたけど、もっと行かないようにしようと思った。スタッフさんに迷惑をかけ、自分たちも首を痛めるなんて。

 小さな映画館は段差がないから首は楽だ。おまけに最前列でない。難点は前の人が背の高い人だとスクリーンが見えづらくなるというところ。

 ただこちらの映画館は、映画館に入るまでに段差があって、私一人では母と車椅子ごと持ち上げるのは無理だったので、いちいち段差になると母に降りてもらうしかなかった。まったく歩けない車椅子利用者はもっと大変だろう。

 それから映画館には行っていない。テレビで面白そうな映画の予告を見たら、母は題名を記録している。そしてDVDが発売されたら見ている。

 本来、車椅子席があるのだから、利用していいのだけど、やっぱりね…。

 対応してくれる人に申し訳ないというか。狭いエレベーターに乗ってもらったり。私たちが来なければしなくていい仕事だから、余計に申し訳なくて。

 私たちは、車椅子だ!避けろ!とか、身体障害者が歩いてるんだから避けろ!とか思わないんです。

 そういう身体障害者が少なからず世の中にはいる。厚かましいとか、図々しいと思われるのが嫌で。だから遠慮してる。

 この間も、あるカフェで母と何か買おうかと話してて。
 
 後ろから小さな男の子を連れたお母さんが来て。コーヒー買っていい?と子供に聞いていて。

 母がまだ飲みたいのを決めていなかったので、並ぶ所でメニュー見てるの申し訳ないなぁと思い。このお母さんはコーヒーって決めてる訳ですし。

 後ろ見たらこのお母さんしかいなかったから、先どうぞと言ったんです。母を別のところに移動させて。この人に並んでもらって、後ろに人はいないからゆっくり選びたくて。

 レジとか、本当嫌ですよ。品物受け取って皆さんはささっと移動できるけど、私の場合、品物受け取る→車椅子を押すっていうひとつの作業が増えるから。

 よく、遅くてまだ私がいるのに、品物をレジに置いて、私の後ろにピッタリくっつく人がいて。それが嫌で。

 早く行けよみたいなね。そう思ってなくても、なんか後ろにくっつかれるの嫌じゃない。

 昨日かな。100円ショップのレジ終わり、荷物を袋に入れてて。若いママがショートカットしてレジに行こうとしてたみたいなんだけど、母がいたから通れなくて。あー通れないと言われてしまって。すみませんねって。

 そういうのが、やっぱり多少は傷付くので、混雑する土日はあまり外出しないようにしてます。

 車椅子を押してても平気で後ろも見ないで前に来る人とかいるし。よくぶつかりそうになる。それでぶつかったらトラブルになるじゃない。

 私も後ろ見ないで歩いてしまったから…ってなればいいんだけど、やっぱり一定数、障害者に対して嫌な気持ちを持ってる人もいるので。

 母が身体障害者になってまだ間もない頃。杖をついてお店を歩いてたんです。

 多分、健常者みたいなスピードで歩けないから邪魔だったのか、母の前に無理やり割り込んできた人と、すれ違いながら母の足を踏んできた人がいたんです。同じお店で、同じ日に。
 
 広くも無い通路を歩いてて、邪魔だったのかな。混雑してたわけではなくて。だから足踏まれたのが余計におかしいよね?ってなって。混雑してたら分かります。満員電車とかもそうだし。

 あと、杖をついてる人のすぐ前に割り込まれると急に止まれないからぶつかるか、転ぶ。

 これがかなり傷付いてね。やっぱり世の中には差別的な人も居るのかもしれないんだと。

 だから、混雑してる=色んな考え方の人がいると考えて、そんな中にわざわざ足を踏み入れる必要はないから、土日や祝日は家から出ないようにしている。

 私は大学生になって時間割の関係で午後の早い時間に授業が終わる日もあるので、そういう日を狙ってお出かけする。平日の夕方は混んでないから。

 今みたいな春休みとかは、外出しなくなると1ヶ月まるまるとかになるから、流石に外には出るけど。

 そういうときは、飲食店は混むからコンビニで買って車で食べようとかね。

 よく、飲食店で隣になったりする人や席に座る&帰る時に杖をついた母を好奇の目で見る人がいるので、混雑時や混雑しそうな休みの日は行かないようにしている。

 先日、お気に入りのおにぎり屋に行った。混雑するような日はここで買って、家や車で食べる。近所の公園の駐車場とかも。

 そのお店は狭くて、棚の前に並べるのは二三人。

 私と母がいたんだけど、無理やり入ってきた人がいて。
 まぁ仕方ないよなと思ったんだけど、母の方にずいずい近づいてきて。健常者みたいに、ささっと端に避けるなんて簡単なことではない。端に簡単に避けられると思ったのかな。
 私は商品をつめるのとレジを待ってたんだけど、めっちゃ詰めてくるから、もう仕方なく「お母さん、出ようか」と言って。そのお店は入口に段差があるし、入口も狭いから、母を介助して降りるにもスペースがいるのだけど…。
 
 普段は空いてるからゆっくり出るのね。時には親切な店員さんがドアを開けて出やすくしてくれるんだけど。

 まぁ、来なければいいじゃんって言われたらそれでおしまいな話なんですけどね。

 特別支援の授業で、先生が言っていたこと。
 「皆さんは交通機関で学校に来ることあるだろうけど、車椅子で乗ってる人みたことある?みたとしても少ないよね?なんでだか分かる?」と言っていて。
 続けて「それは、車椅子の人が遠慮してるからだよ」と言って。私はその発言を聞き、拍手したくなった。

 また、「車椅子の人がバスに乗るのは簡単じゃない。運転手の人が降りてきて、車椅子の人を介助して乗せる。介助も簡単ではない。運転手の人が一人で大変そうにやってるのを見ると、この行為が運転手の人に迷惑かけたと思ってしまう。そしてその間待ってる乗客もいる。こうしてバスに乗らない車椅子の人もいるから、皆さんが見る数が少ないんだよ」と言っていて。

 聞いた人は「ふーん。大変だね」とか、「大変でも、車椅子の人が乗れるスペースがあるのだから胸張って乗ればいいじゃん」と思うかもしれない。が、当事者からすればそういう仕組みがあっても、やってくれる人に申し訳なさを感じて遠慮するのだ。もし急いでる人がバスに乗ったら?とか思うとね。

 小さなことなら、飲食店で母が短い距離なら歩けるから席に座りますと言うのに、店員さんが親切で「いや、席をとるので車椅子ごとどうぞ」と言ってくれるのだ。

 どの方法をとっても、椅子か車椅子をどこかに避けなければならないんだけど、なんか申し訳なくて。これが混雑時だったらもっと大変だろうからやっぱり行かない。

 例の投稿についてのコメントを読んでるとやっぱり思う。「知識のない人が介助してって言われても何すればいいかわかんない」と。だろうなーと思う。

 話が変わるけど、私は、今ある本を読んでいて。その本はゆるく生きようというメッセージの本で。

 例えばニートの人に対して色々言う人がいるけど、ゆるく生きるならあなたはあなたの人生を歩むことに邁進しろと。ニートの人に色々言うことはないと。

 それを読んでたしかになぁと思った。なんでそんな他人に色々言えるんだろ。

 人って、他人に迷惑かけなきゃいいのであって、迷惑かけられてない人は色々言う必要ないんじゃない?

 こちらは、スタッフの人に迷惑かけたかもなぁ、迷惑でなくても苦労かけたなと思うからやらない事もあるけど。

 たしかに近所にニートの人がいても、こちらは何にも迷惑ないよね。

 SNS見てると、他人の家のことに首を突っ込んだりする人も多い。

 おまけに人の顔にケチつけたり。あなたに迷惑かけてる!?と思う。

 愚痴とか悩みを言っただけでこれなら、SNSいらないと思う。

 誰しもむしゃくしゃすることはあるからSNSで吐き出したいんだろうけど、知らない人に色々言われるからやらなくていいよ。

 今日も明日も我が家は巣ごもり。それでいい。
人に迷惑かけたくもないし、自分たちが傷つくのも嫌だし。

 バリアフリーになっても、結構周りの人の気持ちや行動によっては全然フリーじゃないんだよね。

 スロープあります!と言われてもね。前にもされたことあるけど、スロープに人が溜まってたら通れないし。この時は、すみませんと言っても親が何も言わなくて、子供が退けてくれなくて。

 そこがバリアフリーに対応しても、そこにいる人がこうであれば、全然バリアフリーじゃない。

 手すりのある階段に何か掛けられていたら手すりにはならないし。

 世の中がよくなっても、人の言動ひとつで便利にはならない。

 私は、梅切らぬバカという映画が好きで。この映画に出てくる障害者の人達が住むグループホームがあるんだけど、グループホーム反対運動をしている住民がいて。

 なんかなぁと思う。このグループホームにいる人達は、介護士の人の助けもあって、迷惑かけないように生きてる。

 例えば仕事に行く時、近所の人に元気よく挨拶するんだけど、近所の人は無視する。挨拶しただけなのに。

 この映画見ると、本当偏見って嫌だと思う。

 この人たちはまわりに迷惑かけないようにしてるのに、周りは出ていけと言う。

 毎日叫んだり、近所の人を殴ったりしているわけでもないのに。

 内容はイライラしたけど、面白かった。これをぜひ金ローとかで放送してほしい。

 私の好きな映画ほど、テレビで流れない。サブスクとかで、みんな興味のない映画もちらっと見るのかな?

 そもそも、興味あるのしか見ない?私はよく、土曜の深夜にやってる映画を見るのが好きで。

 興味なくてもとりあえず見てみると、案外面白い。洋画も邦画も。

 最近は「星守る犬」。めちゃくちゃ泣いた。番組欄を見て気になって見てみた。こんなに泣くとは思わなかった。

 こんな感じで、色んなマイナーな映画も放送してほしいな。梅切らぬバカを見た人で少しでも偏見をなくそうとする人がいたら嬉しいから。

 個人的には、アイネクライネナハトムジークを見て欲しい。以前、ゴールデンスランバーをテレビでやっていたから、アイネクライネもやって欲しい。感動するから。

 脱線してしまった。脱線してしまう癖があって。

 今は春休みシーズンなので、どこにも人がいる。大変だけど、買い物とかしなければならないので外に出る。

 その時、少しでも嫌なことをする人に出会わなければいいな。

 気になるのでしょうけど、障害者のある人をじっと見るのはダメですよ。気分悪いですよ。気になるのは分かるけど。以前、母を下から上まで見た老夫婦がいて、かなり気分悪くなった。

 杖をつく人、車椅子の人、足が悪く歩くのが遅い人、手足がない人、色んな人いて珍しいんだろうけど、じーっと見られると本当に嫌な気分になる。

 あなたに迷惑かけてないならば、さっさと見るのやめてしまおう。

 これまた脱線。昨日、子宮頸がんワクチンを打ってきた。
 ワクチンなんてそんな痛くないだろと高を括って行ったらめちゃくちゃ痛い。

 打つ時はまぁ他のワクチンと同じ。刺して痛い、液体が入ってきて痛い。違うのはここ。

 打つと看護師さんが支えて席に座らせてくれるんだけど、そのあと。腕をガン!とトンカチで打たれたかのような痛み。これが続く。

 10分くらい続いて、よし引いたーと思ったらまた来た。30分座って待つんだけど、終わりですと言われる頃にまたガンときて。

 腕の腫れはよくあるワクチンの副反応だけど、痛みは別格。液体入れた時は、ううっ…という痛みでまぁ我慢できる。痛いけど。

 このガン!という痛みは誰もいなかったら声出してる。周りの待合室にいる人が結構したので黙ったけど。貰った冊子を読んで待つんだけど、無理無理。

 ずっとうつむいてひたすら耐えてた。
 これがあと2回ある。1日経ったけど、腕は痛くて挙手できない。腕伸ばすと痛い。

 左下にして寝る癖があるので辛かったー。

 コロナのワクチンの時は高熱が出て辛かったけど、正直まだ楽だったのかも。

 でも打った方がいいから残り二回も頑張る。無料で打てるのは来年の3月までだった気がするから早く打ったほうがいい。半年かかるから。

 1年に子宮頸がんになる人、1万人くらいいるらしい。防げるなら防ぎたいところ。

 

 
 
 

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