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事実婚のやり方を弁護士に聞いてみた

今年中に事実婚をしようかなと思ったのですが、事実婚の実情とメリット・デメリットを考えてから行うべきと思い、弁護士の方に相談することにしました。需要がありそうなので、聞いたこと・やることなどをまとめることにしました。

事実婚を検討している経緯

現在、相手が論文を書く仕事をしています。この業界だと「苗字が変わった場合に以前の論文が関連づけられづらい」という問題があるらしく、夫婦同性に反対していました。
個人的には手続きは苦手ではないので、どうしてもとは思っていなかったのですが、デメリットが大きくなければ面倒ごとは減らした方がいいと思い、事実婚を検討することにしました。

どんな弁護士がいいのか

私の場合、仕事の関係で弁護士さんや行政書士さんを探したい時に相談できる方がいて、今回もその方に相談しました。家族関係(離婚・相続・パートナーシップ)を扱っている弁護士かつ、ライフプランを踏まえて相談できる柔軟性のある方に相談するのが良さそう…とのことだったので、今回はそういった方を紹介いただきました。

事実婚の方法

事実婚にはやり方がいくつかあります。
1. 住民票を同じくして相手の部分に「夫(未届)」「妻(未届)」と書く
2. 公正証書を作成する
3. 両者の間で共通認識を持つ

他にもあるのかもしれないですが、今回聞いたのはこの3つでした。私は仕事の関係で住所を動かしたくないのと、公的証書の「自分たちで結婚時のルールを作る」感が興味深いので、2のやり方でやることにしました。

事実婚のメリット (デメリットでないと思ったことも含む)

1. 苗字を変える必要がない
ご存知の通り、夫婦別姓が実現できます。
2. 公的サービスでできなくなることは少ない
例えば子育ての際に、補助金等で不利になることはないらしいです。
3. 結婚解消しても戸籍に残らない
バツX等の情報が良くも悪くも残りません。

事実婚のデメリット

1. 扶養にはなれない
どちらかの扶養に入ることが不可能です。
2. 共同親権者にはなれない
どちらかの子として戸籍に入ることになります(基本的には母)。認知をすればそんなに問題でもないのかも。弁護士の家庭だと、子供が生まれるタイミングだけ結婚して、すぐに事実婚に戻す、という家庭もあるらしいです。
3. 亡くなった場合の相続権がない
公的証書に条件を改めて記載する必要があります。書類がないと、基本的には相続権はないようです
4. 手術等、サインが必要な際に権限がない
公的証書に条件を改めて記載する必要があります。書類があれば基本的に問題ないようです。
5. ペアローン、生命保険の加入がNGの会社がある
書類があればOKの会社もあるようなので、探す手間が必要となるようです。

ざっと聞いたところ、こんな感じでした。抜け漏れあるかも。逆にいうと、このあたりで問題がなければ、事実婚のハードルは低いです。私たちは大丈夫だったので、事実婚の手続きを進めることにしました。

費用

私たちの場合、かかりそうな費用は以下の通りでした。金額的にはそんなにかからないなという印象でした。
・初回相談費用 5,000円
・書面作成費用 15,000円
・公称役場費用 20,000円程度
・戸籍謄本費用 1,000円程度

公的証書は、ネット上にあるテンプレート等を探して自分たちで作成する方法もありますが、条件を検討するのが面倒なので、弁護士の方に引き続きお願いすることにしました。15,000円で、最も簡単なものと最も書き込まれたものを作成していただき、それをこちらですり合わせて完成版を作成します。書面作成のために、戸籍謄本と身分証明書の写しが必要で、以降はそれを取り寄せつつ、先に書類作成を進める予定です。

まとめ

一般的な入籍をする場合、国のルールに則って管理されるところを、公的証書を作成することで、マイルールの範囲でパートナとしてやっていけるようなので、それが一番面白いですね。
以降は、7~9月で両家へ挨拶回りをしてから、10月以降に実際に公証役場へ行く予定でいます。また機会があったら続報作ります〜^^

続編はこちら↓


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