ピアス

iPhoneの充電器と、枕元のコンセントの接触が悪い。電話のために貯めながらネットサーフィンをしていたつもりが、いつの間にか20%まで減っていて驚いた。このベッドはもう壊れている。

耳たぶにピアスを開けた。既に空いているものと、二連で。使い古されたニードルはもう随分と切れ味が悪くなっていて、まずいと思いながらも淡々と消毒をして、消しゴムは当てずに。ほんの少し下唇を噛みながら貫通させた。久々のピアスは前より痛くなかったし、そのままノリで腕にも刺したら血管にニードルが当たって、簡単に地獄を生み出した。止めどなく溢れる血をただぼうっと眺めていたら、ベッドに放りっぱなしのバスタオルが真っ赤に染まった。小指の痺れはまだ取れない。

何もない1日ができると、途端に落ち着きがなくなる。昨日も"本当は何かあるんじゃないか"と思って、動悸にうなされたままあまりよく眠れなかった。睡眠時間は相変わらず長いし、夕方から早朝まで眠っていたからいろんな人に不審がられたけれど、それはまあいいや。


「傷つきたくないなら私を好きになれば良い」

もうそんな告白は在り来たりだった。
何の根拠や自信があってそうなるのかわからないけれど、ネット上の繋がりしか未だない、出会って数日の本当の年齢も住んでいる場所も名前も知らないままの人間にされる告白はあまり気分の良いものではなくて、むしろえづきを生み出した。おえ。
嬉しかったんだけれどね、でも、相手がまだわたしのことをほとんど知らないくせに近づいて来たのは、きっと加工されたあとの顔が好きだったからだ。顔面至上主義者の集まり。ボーイッシュだからと言ってフェミニンな女の子が好きなわけではないということをツイートしたら、数人のフェムにブロックされた。こんな見た目をしているけれどタチではないし、成人もしていないのに。差別に対して人一倍敏感なくせに、簡単に他人にレッテルを貼り付けて差別するのが恐ろしい。みんなが何を考えているかわからないし、みんなもわたしが何を考えているかなんて知らなくて良いと思ってる。

安心できるまではちゃらんぽらんで遊んでも許して欲しいと思った。取り敢えず。恋人とか友達とかそういうのは、今ある約束を消化しきったら考えようかな。

今日はあの子と電話ができる予定だから、昨日の夜中からふわふわしていた。たのしみ。

おやすみ。

#日記 #エッセイ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?