エチゾラム

約束をしていたあの子が体調を崩して声が聞けなかったことになんとなくデジャヴを感じながら、夜中ふと目覚めたままTwitterを開いたら最低最悪なあいつが流れて来て、また動悸が止まらなくなった。震える手でエチゾラムを1錠飲んで、そのままブロックした。人を騙すのが何より上手だったあの人。誰に愛されても満足しなかったあの人。被害者はわたしが知っているうちだけで十何人といて、きっと知らないうちでは何十、何百といるのかな。刺されないで生きていることの方が奇跡だと思う。欺くのは得意だから、丸く収めて遊んで来たんだろうね。結局あの人の何が良いと聞かれたら顔が好きだっただけで、それを知っていたんだろう。というか、わたしの友達にうっかり溢したのを、わざわざ拾って本人に伝えたんだろう。別れた時にずばり言い当てられて、正直頭を抱えた。浮気をしていたのは事実で、浮気をされていたのも事実で、真似されるのが嫌いなのがわかっていて腹いせというか、当て付けで開けたピアスもただ見るたびに思い出して辛くなるだけだったし、とっとと消えて欲しいと思った。わたしと付き合っていても簡単に他人とホテルに入れるあの人のこと、わたしはまだ理解できない。そして、親友(だったはずだった)わたしの恋人だと誰よりもよく知っていてホテルに入ったあの子のことも、わたしは理解したくもなかった。わたしが他人の悪口を言っている、と嘘を沢山に膨らませて、わたしの大切な人たちに吹き込んだ。あの子。きっと一年ぶりに連絡をして来たのは、私たちが付き合っているのを知っていたから、わざとだろうね。全部壊しに来たんだと思ってる。でも今思い返せばそれで良かったかな。早めに抜け出せて良かった。友達にも恋人にも信じてもらえないわたしの哀れさったらなかったし、みんな最終的には可愛い子の味方になる。何れ、あの時何よりも先にあの子の言葉を鵜呑みにした、わたしはそんなこと言わないよって否定してくれなかった姉さんのことも切らなくちゃならない。この世界の恋愛はひどく湿っぽくて、なんというか、終わってる。やっぱりここで恋人なんて作らない。って。また決めたんだった。わたしを躁鬱にしてくれてありがとう。かれんちゃん。

おやすみ。
#日記 #エッセイ

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