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音の良いカメラ

…正直、ファインダーが良かったとかだと思い出しやすいのですが(これはまた後で)、音となると難しいものですね。
個人的な好みも分かれやすいし。

印象的だったのは、ペンタ初のAFである「SFX」です。
シャッター音と巻き上げモーターの音が入り交じった独特の音がしました。
パッシュンジュイーン!みたいな音(笑)。
しかも小さくない。
色々独創的なカメラでした。
でも何か楽しい。

リコーのXR500も、印象深いです。
さすがはサンキュッパ、というか、高級感のある音はしない。
パカラン!!というかパコン!というか。

個人的にはチープなカメラが大好きで、シャッター音が大きいのも嫌じゃないです。
XR-S、XR-7も使いましたが、似た傾向。
XR-Xは流石に洗練されてきて、音が小さくなった印象でした。

入手したことはないですが、コンタックス137MDは、動作音が静かなカメラでした。
独特な、精密感がある音。
高価なカメラでしたが、それに見合った上品な雰囲気を持ったカメラでした。

ミノルタのXDも、そういったカメラでした。
ミノルタのXシリーズは、角が取れたというか、鋭いところはないけど、柔らかいフィーリングでした。
巻き上げも、シャッター音も静かでした。
いわゆる「パシャッ」という擬音が当てはまるカメラでした。

同じミノルタでも、αシリーズになると少し能動的になってきます。
α-7xiは、非常に個性的なカメラでしたが、装備や外見だけでなくて、中身そのものも変わりました。
シャッターは歯切れが良くなり、アグレッシブになりました。
その兄貴分である9xiは、それに増してプロ要素が上がり、撮影ツールとしての傾向が高まっていました。
音とは言えませんが、スパッ!という感じでシャッターが切れる。
硬質で、それでいて無闇に大きくなく、後を引かない音。
プロフェッショナルのツールの音でした。
…これもまた買えませんでしたが。

カメラって、忘れがちになるけど、音を楽しむという側面もあるんですよね。
今使用しているα33は、ミラーが固定されている分、アップダウンの音がありません。
なのでカッカッカッ…という音がします。
「…チャン!」が聞こえないんですね。

ミラーレスもそんな音ですが…一眼レフがいよいよ消えていって、音のバリエーションも単一になってくる。
なんとなく寂しい気がします。


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