ISOランニング vol.3 ~レースシューズの履き比べ~

経緯

3月後半から始まった脚の違和感が続いているため、この2週間はジョグだけで繋いでいます。
やはりジョグだけでは面白みがないので、フリマサイトで買い漁ったレースシューズの履き比べをしてみました。

条件

  • 1000mの往復コースを1往復。2000m

  • ハーフが走れるくらいの脱力フォーム

  • シューズの特性に合わせた接地

  • シューズサイズ 26.5cm ジャストサイズです。

脚への影響がないようペースは抑えめで行いました。
走る前のイメージは3'50/km前後で走れればいいかなくらいでした。

結果比較(数値)

左から、<シューズ名><平均ペース><平均心拍数><平均ピッチ><平均歩幅>
ファストフォワードニトロエリート 3'51/km 172 196 1.32
メタスピードスカイ+       4'01/km 171 190 1.31
ディヴィエイトニトロエリート2    3'55/km 174 190 1.34 

ファストフォワードニトロエリート(PUMA)

履き心地

PUMAのランニングシューズは初めて履きました。
多くのシューズレビューで横幅がせまいと聞いていましたが、幅広の私の足でも問題ないというより、かなりピタッと収まる間隔は好印象でした。
きつさを感じずにフィットするので、シューズがぶれることなく足に吸い付く感じです。
わざわざワンサイズ上げなくてもいいなと思いました。

接地

噂通りのかなりのミッドフット縛りでした。
ただ、私自身がミッドフット走法のため、シューズに走りを合わせることはなく、出だしから快調に走ることができました。

感想

以前、ナイキのズームXストリークフライを履いていましたが、それと似たものを感じました。特に、接地のスイートスポットがよく似ていました。
異なるのはクッション性です。ファストフォワードニトロエリートの方が断然クッション性がよく、それでいて反発も同等以上に感じました。
帰り道の上り坂を上がっているときに気づきましたが、フォア部分が大胆にカットされている影響で、シューズの傾きと坂の傾きが見事に合い、とてもスムーズに坂道を走ることができました。このシューズの最大の魅力は登坂にあるのかもしれません。

メタスピードスカイ+(アシックス)

履き心地

一番驚いたのは、ジャストフィットを期待していたこのシューズが一番足にあわなかったことです。
幅広の私の足でもかなりのゆとりを感じましたので、きつめにシューレースを縛り直してようやく落ち着いた感じです。
いつも通りの感覚で履くとシューズ内で足がぶれてしまいました。
先に掃いたファストフォワードニトロエリートに比べるとフィット感は劣り、ややかたさを感じました。
アッパー素材は透けるくらい薄いのですが、フィットするような心地よさとは別のところに性能が向いているのだと思います。
ONやHOKAのようなやさしく包み込むような履き心地が好みなので、少しマイナスイメージから入ってしました。

接地

ばりばりのフォアフット向きです。
今回走ったペースではこのシューズの特性を活かせませんでした。
私の脚力では、ここまで硬さのあるシューズから反発を生み出すことが難しいのだと思います。
今回のペースでは、プレートが一切曲がらずにピンピンのまま走っているような感触を覚えました。

感想

ここまであまりよくない評価ですが、正直なところ、一番速く走れるシューズなんだろうなという感想です。数値結果もよくはありませんでしたが、反発力のちがいを感じながら走っていました。
自分の走りとも合わず、オーバースペックなシューズですが、それでも反発を感じてしまうところに魅力されないはずがありません。
過去にナイキのヴェイパーフライネクスト%2を履いたこともあります。
ヴェイパーフライネクスト%2は、にわかフォアフットでは扱い切れず、シューズに合わせる走りにすると脚を痛めそうでしたので諦めた過去があります。ただ、すごいシューズであることは感じました。
メタスピードスカイ+は、ヴェイパーフライネクスト%2ほどの難しさは感じませんでした。きっと、接地面積の広さからくる安定感のよさが影響しているのでしょう。
ヴェイパーフライネクスト%2はすぐに諦めることができましたが、メタスピードスカイ+のより万人向けな仕様のせいでばっさり切ることができていません。

ディヴィエイトニトロエリート2(PUMA)

履き心地

ファストフォワードニトロエリートと同様に好感触です。
私の足にジャストフィットでした。
ファストフォワードニトロエリートよりもやわらかいホールド感があり、このあたりがフルマラソン向けと5km10km向けの違いなのかもしれません。
ただ、ファストフォワードニトロエリート、メタスピードスカイ+よりシューズの重さを感じた点はマイナス点でしょうか。

接地

どんな走りにも対応できる万能感がありますが、私の感想としては、ミッドフット走法の方が合うのではないかと考えます。
先の2足と異なり、明確なスイートスポットはありませんが、シューズの重心がかかと寄りにあるように感じるため、中足部で地面をしっかり捉える走り方をした時が一番反発をもらえる印象です。
偶然にも、サッカニーのトライアンフ20をデイリートレーナーとして履いていますが、それに近いものを感じました。
かかとに重心を感じると脚の運びがスムーズになるので、個人的に好きな仕様です。案外、かかと重心のシューズは少ないのではないでしょうか。フラットもしくはフォア寄りが最近の流れになっているかと思っています。

感想

先の2足に比べると尖ったものがなく、平凡さを感じてしまいそうですが、選んで間違いのないレースシューズだと思いました。
メタスピードスカイ+の爆発力はありませんが、脚の持ちは確実にディヴィエイトニトロエリート2の方が上でしょう。ミッドフォームのクッション性が全然ちがいます。これは、シューズの性能を引き出しきれないレベルの私にとって、スピード以上に大切な要素だと思います。
2km程度では脚への負担は感じませんが、地面からの衝撃の質から考えると、蓄積される負担の差は明らかだと思います。

まとめ

今回は3足のレースシューズを履き比べてみました。
ペースが遅かったので数値からは差がわかりにくかったかもしれませんが、それぞれのシューズには異なった特徴があることがわかりました。
現状の目標に合ったシューズは、メタスピードスカイ+なのでしょう。
ストライドを伸ばしていくことを目標達成の条件としているので、このシューズを履きこなすことが近道であることは間違いありません。
まだまだ他にもたくさんのレースシューズがあるので、ここで結論を出さず、時間をかけて選んでいこうと思います。
最後に、この3足履き比べの後にクラウドモンスターで60minジョグを行いましたが、約1万円の差を感じずにはいられませんでした。
やはり、定価3万円程する高級シューズの性能は素晴らしいですね。
舌ではなく、脚が肥えてしまいました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?