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夏という概念

夏が終わってしまうのが寂しい。 

RADWIMPSの洋次郎さんも

『夏』ってだけでキラキラしてた
あの気持ちが好きなの


ってセプテンバーさんの歌詞で仰ってるけど、
ほんまにそうだと思う。

爽やかで少し肌寒い早朝も
真昼のヒリヒリする日差しも
長い影を作るオレンジ色の西陽も
虫の声を聞きながら星空を眺める蒸し暑い夜も
全部大好き。 

青々と茂る深緑
のびのびと揺れてる若草色の稲
キラキラと眩しく光る水面
眩しいくらいに白い砂浜
頭がキーンとするって分かってるけど
なぜか食べちゃうかき氷やアイス
人の熱量と音楽が混ざり合う夏フェス

身体は透明感や清涼感を欲するのに
心はアツくてガムシャラになれるものを
求めてしまう。
どこか矛盾してるようで
両方欠かせない。

夏の何が好きなのか、そう聞かれても
夏という概念が好きという表現が
一番しっくりくる。

忘れたくない思い出も、
忘れられない思い出も全部詰まってるから
夏は大切な季節なのだと思う。
思い出して浸る時間が好き。
そうすることで、過去の自分も
今の自分も愛せる気がしてる。 

本物よりもリアルに見えた 
あの魔法はもう解けた
けどギュっとすればキュンとなるあれは
夏のおかげなんかじゃない
って思ってます。

夏が終わるのが寂しいとは言ったけど
夏の終わりすら愛おしい。

夏は始まって終わってこそ
夏なのかもしれない。


#日記
#エッセイ
#夏