私のロビイング日記2〜求めることはズバリ10個!〜

こんにちは、るーたんです!
今日は痴漢の問題点とそれに対してジェンダー委員が作成した痴漢対策を求める提言書の内容をお話ししたいと思います✌️ 求めることはズバリ10個! ちょっと細かいし長いし難しいところもあるかな💦

署名サイトに書かれている実際の提言文はこちらから

https://www.change.org/NoMoreChikan

<提言書の内容>

(1)痴漢事件の実態調査を行う 

実はこれまで痴漢について本格的な調査がされていないからまずは正確なデータが欲しい。痴漢被害数の統計は存在するけどそれってあまり正確じゃない。そもそも痴漢に会ってもそれを報告しない人、できない人がいるから暗数が多い。今出されている統計は間接的痴漢(露出狂、スカート切り、体液をかけるなどの行為)が含まれていなくて直接的痴漢だけ。それに被害の相談だけの場合は統計に反映されていなくて、被害届が出された場合だけが統計に反映されている。これらのことが理由で統計の数が意外に少ないんだと思う。だからもっと踏み込んだ実態調査を行って欲しい。それと前も言ったように冤罪の件数もわからない。

(2)痴漢報告後のプロセスを見直す 

警察署で被害届を出すと取り調べが始まる。その時の情報を細かく聞かれ、何度も確認される。「どこでどういう風に痴漢に会って何で痴漢にあったってわかったの?なんでその人が加害者だってわかるの?」など。時間がすごいかかる。それに加えて、被害者が 被害現場まで行って写真を取らないといけないらしい。私の友達二人から聞いた話には、当時の状況を再現するために自分が写真に写らないといけなかったらしい。同じ服を着て同じ場所に立って男に写真を撮られる。被害が盗撮だった友達にとってそのプロセスは当に言葉通り「二次被害」だった。他にも、友達は勇気を持って駅員さんに報告しに行ったのに駅員さんに「いつも使わない路線だったら今日は被害届出さなくていいんじゃない?」と言われたらしい。このように被害届の提出を後押ししないような声をかけられた人の話は牧野 雅子さんの『痴漢とはなにか 被害と冤罪をめぐる社会学』や小川たまかさんの『「ほとんどない」ことにされている側から見た社会の話を。』にも書かれている。ひったくりにあって駅員さんに相談しても「いつも使わない路線だったらいいんじゃない?」とか「被害届出したら相手も困っちゃうよ?」とか言われないよね?

ロビイングを進める中で知ったのは、被害届を出す側は取り調べをする警官の性別を選ぶことができるということと、写真には希望すれば写らなくてもいいということ。だけど友達はこれについて知らされていなかったから選ぶことができなかった。被害届の存在を教えてくれなかったから相談をしただけで帰ってしまったというケースも聞いたことがある。取り調べのプロセスや選択権を教えてくれないと困るよ!!

痴漢の被害を報告した後のプロセスの負担が軽減できるように警視庁に見直して欲しい。それと被害者がそのプロセスを理解して自分の選択権などがわかるようにプロセスを公開して欲しいというのが2つ目の要望。

(3)ワンストップ支援センターの増設と周知を行う 

性暴力や性犯罪について困ったことがあれば電話相談ができるワンストップ支援センターというものがあるんだけどそもそも知ってる人が少ないから周知をもっと行って欲しい。あとセンターの数が人口と合っていないから増設して欲しい。

(4)痴漢事件の迷惑防止条例での取り締まりを見直す  

法の制度の問題。今は痴漢って軽度のものは各都道府県の迷惑防止条例、重いものは強制わいせつ罪によって取り締まられるの。その境目もまぁ曖昧で過去の実例で判断するらしい。例えば服の上の痴漢は迷惑防止条例、服の下など悪質が高いものは強せいわいせつ罪とか。迷惑防止条例は各都道府県で異なるから痴漢の取り締まりが全国でバラバラになっちゃう。それに迷惑防止条例の罰則は軽すぎるとの指摘も。だから法務省と東京都に痴漢事件の迷惑防止条例での取り締まりを見直して欲しい。

(5)性犯罪についての充実した教育を行う 

最近充実した性教育が必要だっていう認識が広まってきたけど痴漢においてもそう。被害者は未成年の学生が多いのに痴漢にあったら具体的にどうすればいいのかを学校では教えてくれない。まずは大声で助けを呼ぶ、被害届はこうやって出す、あなたは絶対に悪くない。こういった大事なことは学校で教えるべき。幼稚園生の被害者もいるから幼稚園から教えてもいいと思う。他にも自分の体を尊重して相手の体も尊重すること、相手の水着ゾーンは許可なく触ってはいけないことをしっかりと教えることによって将来の加害者を生まない教育にもなる。痴漢を目撃したらどうすればいいのかも教えることでアクティブバイスタンダー(第三者介入)の教育にもなる。

(6)学校での痴漢ルールを作成する   

高校生の時、先生に「痴漢に会って遅刻してもそれは遅刻扱いになる」って言われたのを覚えている。通学中に痴漢の被害に遭ったことによって学校に遅刻した場合は遅刻や欠席扱いに なるかどうかは各学校の判断によって異なるらしい。友達2人からは先生に痴漢被害の話をしても適切なサポートをしてくれなかったり「はしたない話はしないで」と言われたというエピソードとかも聞いた。学校っていろんなことを学習して人として成長する安心できる場所なはずなのにこの塩対応って辛くね。

痴漢被害が理由での遅刻・欠 席の免除のルールを学校で決めて欲しい。それと痴漢について相談できる場所を用意して欲しい。だから学校での痴漢に対するルールの作成を文部科学省や東京都教育委員会に求めたい。

(7)痴漢の加害者が早期に⻑期で再犯防止プログラムを受けられるようにする

最初はこれを聞いて「え?」ってなるかもだけど、痴漢の加害者って性依存症の場合がすごく多いんだって。だから再犯率も高い。一般人の痴漢加害者のイメージって変態エロオヤジって感じかもだけど実は家庭と学歴を持っている普通のサラリーマンが結構多い。でストレス発散のためなどに痴漢を行うんだって。問題の根本を解決するには加害者をどうにかしないといけないのに痴漢対策には加害者への対応が抜けがち。これってやばくね?? 

加害者は痴漢依存症のケースが多いから、再発防止プログラム(性犯罪再犯防止指導R3)を早い 段階から⻑期で受ける必要があると思う。だけど現状は、痴漢の加害者の多くは捕まっても再発防止プログラムを受けずに痴漢を繰り返している。やっと加害者を実刑まで持ってこれたのに再犯防止プログラムに繋げることができなくて再犯するのは残念すぎるでしょ。この問題の根本を解決するためには実刑となった加害者が早い段階からきちんと防止プログラムを受けられるようにする制度づくりが本当に必要だと思う。ちなみに私はこの要望を結構押してる。

(8)女性専用車両を増やす                          

痴漢の多くは電車の中とか駅構内で発生するっていうデータがあるから鉄道会社の役割は重要。女性専用車両に乗らないと安心して目的地まで行けない女性はたくさんいるのに一握りの車線にしか女性専用車両は設置されていない。他にも鉄道会社ができることはいろいろある。防犯カメラの増設は証拠集めや防止に役立つし。ポスターやアナウンスも大事だと思う。さっき加害者像が抜けてるっていう話したけど駅のポスターを見るとそれがよくわかる。駅のポスターは被害者の絵ばかり。一番「は?」って思うのは「痴漢注意!」って書かれてる元祖系ポスター。まじなんなん笑。でも最近は「周りが気づいて助けましょう」とか「痴漢は犯罪です」っていうマシなポスターが増えている。電車内にポスターがないのは何でだろうって思うけどね。

(9)省庁横断型の連絡協議会の設置  

痴漢の問題は法務省、警察庁、国土交通省、文部科学省とか様々な省庁に担当部署がまたがっていて、⺠間の鉄道会社などとの連携も問題解決には欠かせない。だから関係省庁や⺠間企 業などが連携して痴漢による性暴力をなくすための取り組みを進める連絡協議会の設置を求める。

(10)性被害を受けた時の対応をまとめた資料(学校安全参考資料)を各家庭に配る 
 痴漢への理解が足りていない人が結構多い。痴漢被害の相談を友達とか親にしたら「どうすることもできないから忘れろ」とか「よくあることだから諦めろ」と言われ たり、「触れられるうちが華」「尻ぐらいいいだろ」「その程度で騒ぐな」のようなコメントをもらった人もいる。家族の理解を深めたり家庭で相談しやすくするためには痴漢に関する情報提供が必要。だから性被害を受けた時にどうすればいいのかをまとめた資料を上記サイトや教材に掲載した上で、学校を通じて各家庭に 配布することを求める。

以上が10個の要望の簡単な説明でーす!このように痴漢は加害者の問題、方の問題、社会の問題などなど結構いろーんなところと関わってるんだよね。興味深いっしょ?!

ということで今回はここまで。次はついに実際に政府関係者に会ってロビイングを行うことについて話したいな。長いのに最後まで読んでくれてありがとう!! びっぐらぶ❤️


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