生きとし生けるものの神秘
僕には20年ほど嗜むように日々追いかけているスポーツがあってですね。
動物の神秘というか、競技のむずかしさというか。
20年ですよ20年。そんな長く好きでいられるものってなかなかないと思いませんか。
そんなに好きなはずなのに、先日とある動画や記事をサーフィンしていたときに、初めて知った衝撃事実がありまして…
今日はそれを紹介したいと思います。
あまり興味のない方にもわかりやすく、「へぇ~」と頷ける記事ですので良かったら見ていってください。
「手前を変える」
ここ数日さんざんツイッターで騒いでしまってすみません。
前足と後ろ足を2本同時に動かして走る犬や猫(例外あり)と違って、馬は4本足バラバラに動かして走ります。
走るときは
450kg~500kg近くある体重を一本足で支えることになる。この画像がまさにその1本ついてる瞬間。
右前足をついたその先に、左前足が今まさに地につこうとしているところ。
そう、俺は20年間ずっと、競走馬たるものこの走り方で延々走ってる
と思ってた。
むしろそれ以外のなにかがあるなんて考えてもいなかったわけです。
ある消息筋の話によると、左前足が一番前にくる走り方だと、左前足と右後足の筋力を使って走っていると言われていて。。。
疲れるから途中で逆にするっていう話を見ました。
まーーーーじでええええ!!!
そんなことしてるのおおおぉぉぉ!!!???
そしてそして、左前足が前に出る走り方(左手前)から、スッと右前足が前に出る走り方(右手前)に変えることを「手前を変える」といいます。
よく分かるスロー動画があるのですが、17秒しかない短い動画なので、見てみてください。youtubeです。
最後の直線、先頭を走る1頭の馬のちょうど後ろの3頭
この横に、内側から見て4列目として並びかけるオレンジ色の帽子の15番の馬。
音声で言うと実況の人の
「ヒルノダムール!一気に軌道にのりまして、G1タイトルをもぎ取りました!」
と
「2着はダービー馬!」
の間くらいです。
前足だけみてると、右左!右左!右左!右左!右左!って走ってるのに突然左右!ってなるやつですね!
一瞬浮いているようにも見える「手前を変える」
馬にも利き足なるものが存在していて、殆どが左前足利きだそうです。
じゃあどんなときに手前を変えてるのかな??って思いますよね。
疲れたかなー?ってタイミングや、最後の直線のために利き足を温存したいときにジョッキーがステッキで合図して、手前を変えるそうです。
じゃあひとレースで何回くらい変えてるのかな??
もう頭の中は「手前を変える」でいっぱいですよ・・・
探しました。。。
これだ!!!!
スタートからゴールまでずっと一番前を走る黄色い帽子、ミッキーアイル号に注目!!
いやね、よくそんなにころころ足かえられるよね。ミッキーアイルどんだけ器用なのよ。。。
なかには左手前でしか走れない馬がいたり、2歳くらいから手前を変える調教練習があるみたいなんですけど、ほんと個性がでるっていうか・・・。馬も生き物なんだねってすごく感じました。
こんなことも知らないでのんびり競馬見てた俺って一体…ってぐらいの、まさに人生最大の衝撃をうけたお話でした。
余談ですけど、かの有名なオグリキャップは左手前でしかまともに勝負できない馬だったそうで、6歳になってピークはもうすぎたよって言われ始めた頃に、武豊騎手が右手前の練習をさせて手前を変えることができるようになり、ラストランの有馬記念で周囲の予想に反して無事優勝できたっていうホントか嘘かわからないお話。感動しましたね。
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