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アイスランドのサマーハウス文化

今回はアイスランド人の一番定番である休暇の過ごし方をご紹介したい。それはサマーハウスに家族や友人で数日泊まりに行くことである。サマーハウスというと夏に泊まりに行く別荘のように聞こえるが、春でも秋でも冬でも泊まりに行くので、あくまで名前だけにサマーがついていると思って構わない。このサマーハウスを所有している家族も家族もいれば、自分の仕事の組合を通してレンタルする人もいる、近年ではAirBnBで貸しているところも多いため、観光客の人も利用することが可能だ。レイキャビクは車で1時間圏内のサマーハウスもあれば、西・北・東アイスランドのどこかにサマーハウスを持っているという人もいて、その場合は車で半日かけて行くこともある。ただし、そのような時は大抵長期休暇(夏休みやクリスマス、イースター休暇)が多い。

      サマーハウスまでのドライブも楽しさの一つだ

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このサマーハウスの魅力的なところは、まずは田舎にあるため自然を堪能できること、あとはBBQグリルやジャグジーが外にバルコニーについてあることが多く、みんなでビールを飲みながらワイワイ肉を焼いて、そのあとはあったかいジャグジーに浸かりながら、ラッキーな時はオーロラが見えたりする。(不運な時でさえ、空いっぱいの星が見えることが多いので、どっちにしても最高だ。)雨や雪の時は、ワインを飲みながら、ボードゲームをしたり、映画を見たりコージーに過ごせる。

基本、サマーハウスに出発する前に、スーパーに寄って数日分の大量の食料を買い込むのだが、その際には絶対食べきれないだろうという分を大抵買い込む。朝ごはんにパンケーキ、フルーツ、ベーコン、スクランブルエッグ、昼にはサンドイッチやサラダ、もしくは前日の余り物を食べ、夜はお肉や魚のご馳走を作ることが多い。そして3食の間に、ワインのお供となるチーズ、スナック、フルーツをつまむため、気づいたら起きている間の16時間ぐらいずっと食べ続けているなんてことはざらにある。恐るべしサマーハウス!

         スーパーで購入した食材たち

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        ある日の昼ごはんはなぜかBBQだった

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    この日の朝ごはんはパンケーキとフルーツ、そしてコーヒー

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なので、サマーハウスから帰ると増量していることがざらにある。

そんなサマーハウス滞在中の日中にどんなアクティビティをしているかというと、様々である。ハイキングに出かけたり、滝や氷河を見に出かけたり、農家に遊びに行ったり、天気が良ければピクニックをする。サマーハウスに行くということは自然を満喫しに来たということなので、綺麗な空気を吸いに行くことが大前提にある。ただし、もちろん、天気の悪い時は、サマーハウスの中でゆっくり過ごす。コーヒーやティーを淹れて、本を読んだり、映画を見たりしてゆっくり過ごす。自然の中だと時がゆったりと流れて、レイキャビクにいる時よりよりリラックスできる気がする。(特に本に関しては、読もうと思って読めてなかったものを読む絶好の機会だったりする。)人によっては絵を描いたり、音楽を作ったり、瞑想したりと、ちょっとしたメディテーションの機会として、場所を変えると同時に気持ちの切り替えになるなんて時もあるようだ。

あなたがアイスランドのサマーハウスに来る機会があれば、どんなことをしてみたいですか?


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